占星術殺人事件 御手洗潔シリーズ1
島田荘司 著
光文社文庫
あまりにも「時間」があるので...、島田荘司さんの御手洗潔シリーズを読み返してみようかと思いまして。
占星術殺人事件、第1作です。長編本格推理小説っと 表紙に書かれていますね。
裏表紙に書かれた説明
占星術殺人事件
星座に従い、六人の処女の肉体から必要な各部をとり、完成美をもつ「女」を合成する、という不気味な遺言状。そして一カ月後、六人の女性が行方不明となり、日本各地からバラバラ死体で発見された・・・。
奇想天外な構想、驚くべき大トリックと猟奇殺人の真相!名探偵・御手洗潔のデビュー作として、平成「本格」時代招聘の先駆となった、記念碑的名作!

レビュー
462ページの長編推理小説。
昭和11年におきた猟奇的連続殺人事件。不可能犯罪。占星術と6人の娘。私小説風の手記。手記を書いた平吉が密室で殺され、次に長女が殺され、その後、日本各地で点々と殺された娘たち。
密室の謎(どうやって殺したか)は、あっさりと御手洗潔が解明。その後は...延々とミスリードを誘う物語が続き...後半に入ると、やっと真相が明らかに。最後は御手洗潔の謎解き、そして犯人の独白で 謎の回収もパーフェクトに完了って感じの作品です。
某漫画・アニメ作品などで「同じようなトリック」がオマージュされていたり、某小説で「ひねったトリック」でパクられていたり...っと、有名な作品ではあります。
御手洗潔ファンの方、島田荘司さんのファンの方、本格推理が好きな方にはお勧めの作品です。

『風水吉凶方位』