Pの密室 御手洗潔シリーズ12
島田荘司 著
講談社文庫
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島田荘司さんの本格推理小説 御手洗潔シリーズ、第12作です。
01. 占星術殺人事件
02. 斜め屋敷の犯罪
03. 御手洗潔の挨拶
04. 異邦の騎士
05. 御手洗潔のダンス
06. 暗闇坂の人喰いの木
07. 水晶のピラミッド
08. 眩暈
09. アトポス
10. 龍臥亭事件 上巻/龍臥亭事件 下巻
11. 御手洗潔のメロディ
12. Pの密室
帯、裏表紙に書かれた説明
少年、御手洗潔
2つの難事件に挑む
完全な密室で発見された残虐な刺殺体。周囲のぬかるみに足跡も残さず消えた犯人。そして現場の床に整然と敷き詰められた赤い紙の謎。幾重にも重なる奇怪な状況に警察は立ち往生するが、小二の御手洗少年は真相を看破する。表題作ほか名探偵・御手洗潔の幼少期を描いた「鈴蘭事件」収録。ファン垂涎の一冊!
レビュー
中編×2。
▶ 鈴蘭事件
龍臥亭事件で知り合った女子大学生・犬坊里美が大学の資料館で、幼稚園時代の御手洗潔の写真を見つけた。当時、大学内の家で暮らしていた御手洗。父母の話しなどが披露される。
御手洗と同じ幼稚園に通う少女・橘えり子の父親が自動車事故で亡くなったが「事故ではない」と少女は思っていた。少女の母親がやっているバーで、父親の事故直後に床にグラスの破片が散乱していて、鈴蘭の花が無くなっていた。その後、立て籠もり事件が起きるが、御手洗が交渉して解決。なぜ立て籠もり犯が投降したのかは謎...。
謎(グラス破片の散乱、すずらん)は、いまでは色々な本や漫画やTVドラマでパクられて有名になっていますね。
読後感は・・・少々ダークな結末。
▶ Pの密室
御手洗の幼馴染・橘えり子から石岡が聞いた、小学二年生の頃に本牧の鶯岳で起きた事件の話し。横浜市の絵画コンクールが審査員の急死で中止になった。審査員は有名な男性画家で、弟子の女性と二人密室で殺された。サイコロ3つのようなおかしな家。140枚の候補作から数枚を選択。
「P」は (ピタゴラスイッチじゃなくって)ピタゴラスのP。数学的なお話しや、科捜研みたいなお話しなどなど 盛りだくさんで楽しめるミステリー作品ですね!
密室ミステリーが好きな方、御手洗潔シリーズのファンの方、島田荘司ファンの方にはお勧めの作品です。
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