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UFO大通り
島田荘司 著
講談社
島田荘司さんの本格推理小説 御手洗潔シリーズ、第23作です。
01. 占星術殺人事件
02. 斜め屋敷の犯罪
03. 御手洗潔の挨拶
04. 異邦の騎士
05. 御手洗潔のダンス
06. 暗闇坂の人喰いの木
07. 水晶のピラミッド
08. 眩暈
09. アトポス
11. 御手洗潔のメロディ
12. Pの密室
13. 最後のディナー
14. ハリウッド・サーティフィケート
15. ロシア幽霊軍艦事件
16. 魔神の遊戯
18. 上高地の切り裂きジャック
19. ネジ式ザゼツキー
20. 龍臥亭幻想 上巻・下巻
21. 摩天楼の怪人
22. 溺れる人魚
23. UFO大通り
表紙に書かれた説明
著者のことば
鎌倉を歩くたび、鮎川哲也先生と何度か、このあたりを散策したことを思い出す。鮎川さんは、いつか一緒に短編書きましょうか。あなたが問題編、私が回答編なんてね、どうです?と言われた。先生、そんなことおっしゃると、江ノ電が空に飛んでっちゃうような謎、書きますよ、とぼくは言った。そんなことを何回か思い出すうち、この中編ができた。
鎌倉の閑静な住宅街で起きた殺人事件。被害者は、白いシーツを全身に巻かれたうえ、フルフェイスのヘルメットをかぶり死んでいた・・・。時を同じくし、事件があった家の二軒隣に住むお婆さんが、自宅前の道をUFOが通過し、裏山で宇宙人が戦争を始めた、と吹聴し始めた。目撃されたUFOと奇妙な殺人事件との関係に、御手洗潔が迫る!
レビュー
265ページ、中編ミステリー×2。
▶ UFO大通り
ガソリンスタンドの店員が元店員から暴行を受けたと言った。元店員は1月後に「密室」で、白いシーツを全身に巻かれたうえ、フルフェイスのヘルメットをかぶり死んでいた。その後、元店員の近所に住んでいるお婆さんが、自宅前の道をUFOが通過し、裏山で宇宙人が戦争を始めた、と吹聴し始めた。
10歳ぐらいの少女が御手洗と石岡に相談をもちかける。近所のお婆さんが家の外をUFOが通ると言っている、宇宙人が存在することを証明して欲しいと。捜査する御手洗と石岡、物語はとんとん拍子で進み、あっという間に解決篇。ページ数が多くない中編なので、ジェットコースターみたいな展開で楽しめますね。
▶ 傘を折る女
漫画やドラマ化もされた有名な短編ですね。
ラジオの深夜放送を聞く石岡。「雨の夜に傘を自動車に轢かせてる女性」を見たというリスナーの投稿を、石岡から御手洗に伝える。御手洗が興味を持ち推測して、事件のあらましを述べる。
高速バスジャックで逃亡した人質・祖父江宣子、祖父江が逃亡したため母親が代わりに殺されることになった功徳院雪子。雪子は祖父江の居場所をつきとめて、訪問するが...。
入り口となった謎はあっさりと御手洗に見破られますが、その後の展開も面白い作品ですね。
推理が好きな方、御手洗シリーズファンの方、島田荘司ファンの方にはお勧めの作品です。
日経PC21
パソコン初心者向けの内容と侮るなかれ!
今回の特集は、2020年5月にリリースされたWindows 10 最新アップデート(メイ2020)について。先日の記事にも書いた新しいWebブラウザ 「Microsoft Edge」についても情報がのっています。
全体的にパソコン初心者向けの内容なのですが、今回のような特集がたまにあり・・・OS等の最新情報を入手するのに重宝します。ネットでググっても、古い情報や眉唾情報が多くひっかかり、「正解」に辿り着くのに時間がかかるので。