最後の一球 御手洗潔シリーズ24(島田荘司 著) | ⛳ボギーオン100%を目指すミニマル・ゴルファーのブログ

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☆☆☆

最後の一球

島田荘司 著

講談社

 

島田荘司さんの本格推理小説 御手洗潔シリーズ、第24作です。 

01. 占星術殺人事件 

02. 斜め屋敷の犯罪 

03. 御手洗潔の挨拶 

04. 異邦の騎士 

05. 御手洗潔のダンス 

06. 暗闇坂の人喰いの木 

07. 水晶のピラミッド 

08. 眩暈 

09. アトポス 

10. 龍臥亭事件 上巻龍臥亭事件 下巻 

11. 御手洗潔のメロディ 

12. Pの密室 

13. 最後のディナー 

14. ハリウッド・サーティフィケート 

15. ロシア幽霊軍艦事件

16. 魔神の遊戯

17. セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴

18. 上高地の切り裂きジャック

19. ネジ式ザゼツキー

20. 龍臥亭幻想 上巻・下巻

21. 摩天楼の怪人

22. 溺れる人魚

23. UFO大通り

24. 最後の一球

 

帯、裏表紙に書かれた説明

著者のことば

以前から、一度言いたいと思っていた。この作は、無数の御手洗作品に埋もれて標準作と思われているだろうけれども、自分としては、代表作のひとつと言いたいくらいに好きな作品だ。生涯を二流で終える選手。人はひと握りのトップにだけ拍手を送るが、そのスポーツへの思いに、一流も二流もない。大勢の声なき声に背を押されるせいか、この作はするすると筆が進み、書くのがひどく楽だった。二流選手の、人知れぬ生涯ただ一度の煌めき。こんなあり方が、自分は最も好きだ。

 

「母親が自殺を計った。幸い命はとりとめたのだが、理由を知りたい」山梨から来た青年に、相談を受けた御手洗潔。彼は翌日現地を訪れ、原因が母親の巨額の借金にあることを突き止める。無知につけ込み、法を悪用して暴利を貪る金融業者。仮に裁判をしても敗訴は必至ーーーさすがの御手洗も頭を抱えるが、後日突然彼女の訪問を受け、あまりに意外な顛末を知らされる・・・。

 

 

 

レビュー

204ページの中編ミステリー作品。

 

山梨で美容師をしている男性・廿楽泰(つずらやすし)が御手洗に相談。男性の母親・芳子が自殺しようとした理由が知りたいと。御手洗と石岡は山梨にいって、母親・芳子に話を聞くと、借財が原因とのこと。数日するとローン会社から債務保証は不要と連絡があり無事に借財問題は解決した。ローン会社の屋上で、誰もいない時にプレハブが燃えた。

 

中学・高校・社会人と野球でピッチャーをしていた青年の話。社会人野球で、高校から活躍している一流選手と対戦。所属会社の野球部が廃止になる。ドラフト14巡目指名でプロ入り。一流選手と同じ球団だが、相手は一軍、自分は二軍。一年後はバッティングピッチャーに転向。一流選手は野球賭博で捕まる。その後、ローン会社との関係などが明らかになり...。

 

本作品は 冒頭と最後に少しだけしか御手洗は登場せず、「一流になれなかった野球投手の独白」だけなので、御手洗潔シリーズのファンにとっては、「ちょっと残念な作品」かもしれません。しかしながら、当時いろいろと問題のあった野球賭博や貸金業法の話し、一流・二流の違い、みたいなものが丹念に描かれた・・・いい作品だと思います。

 

世の中を騒がせた野球賭博や貸金業法に興味がある方、頑張ってもみんなが一流になれるわけではないと気づいた「普通」の方、御手洗シリーズファンの方、島田荘司ファンの方にはお勧めの作品です。

 

 

組み立て式ラック

 

リビングに置き場が定まっていない物がいろいろとあったので、組み立て式ラックをネットで購入して、自分でドライバーを使って組み立てました。

 

設計図を見ながら、木ネジを何本も何本も締めていたら...指(親指と中指)にマメができてしまいました。若かりし頃は、ガテン仕事もこなしていたのに、年々軟弱化しているんでしょうか...。

 

マメが痛いのはしばらく辛抱して、まずはリビングを片付けねば。