こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

「考えろ」という言葉。

 

 

 

スポーツや勉強など、何らかの指導をされている方でしたら一度は使ったことがありますよね。

 

 

 

「自分で考えてみましょう」

「考えながらやれ」

「考えてプレーしろ」

 

 

 

あと同じような意味として「頭を使え」、もありますね。

 

 

 

当たり前に使われている、この「考える」という言葉ですが、実はとても難しい行為。

理由はたくさんありますが、例えば「考える」には大きく分けて2つの種類があるからです。

 

 

 

1つは計算など、問題を提示されてそれを解くための「考える」。

 

 

 

もう1つは、問題を見つける行為、もっと言うと「何を考えるのかを考える」こと。

 

 

 

問題を解くための「考える」は、僕らが学校教育でひたすら訓練された思考様式。

計算など、知識や法則に照らし合わせて答えを選択したり導いたりします。

大半の「考えろ」にはこれで対応可能かもしれません。

 

 

 

後者は、前提条件を元に、「何を考えるべきかを考える」こと。

リスクを想定し、それを回避や対処する戦略を立てたりするときに必要です。

問題提起できる能力や想定能力と言い換えることができます。

発想という見方もできると思います。

 

 

 

この2つは、もちろんどちらかにすっぱり分類できるわけではなく、状況に応じてアナログ的に混ざり合って存在します。

 

 

 

だから両方必要なのは確かです。

なので、学校教育で前者の「考える」を訓練することは、もちろん非常に重要なことです。

 

 

 

ただし学校では提示された問題をクリアする構図が大半であるため、2つ目の考える能力はあんまり訓練されていません。(もちろん学校教育が全ての原因ではありませんが)

*文化祭などの運営は2つ目の「考える」を鍛える良い機会だと思います。

 

 

 

結果として一般的には誰かに提示された問題や課題を解くこと、解こうとすることは当たり前の思考となっています。

だから反射的に問題を解く、クリアすることに目が行き、問題や課題そのものの問題点には目がいかないことが多い。

 

 

 

トレーニングに置き換えれば、「このバーベルを100kg挙げられるかどうか?」

に目を奪われやすく、「この100kgのバーベルを挙げるトレーニングをすべきかどうか」「どのように挙げるべきか」を考える観点が少ない傾向になりやすいのです。

 

 

 

自分が「何をすべきか」を考える。

「何を考えるべきか」を考える。

 

 

 

思いつかないならば、思いつくためには何が足りないのかを考えるという思考回路とそれに伴った行動。

そしてまた問題提起。

これが目的の達成に必要な「考える」ではなかろうか。

 

 

 

実際、トップアスリートは課題を見つけ続ける達人です。

「伸びシロの見つけ方」

 

 

 

 

「考えろ!」

 

 

 

コーチや監督に「考えろ!」って言われたら、まずは何を考えるべきかを考えてみましょう。

正解を導き出すべきなのか、それとも自分の意見を導き出すべきなのかを考えましょう。

 

 

 

選手に「考えろ!」って言うときは、何を考えるべきかをできるだけ具体的に考えた上で要求してあげてほしいです。

そして大前提として大半の現実的な問題に唯一の正解は存在しないことも。

それが「考えろと言う側」の責任だと僕は思います。

 

 

 

僕らは、学校教育や社会の価値観を通して、「正解か間違いか」を考えてしまいがちです。

 

 

 

けれど本当は計算問題みたいな唯一の正解なんてないし、正解と思っても「その人やそのケースにとって正解」というだけで、他の人や他のケースには当てはまらない正解なんてざらにある。

 

 

 

全員にとって「正しいトレーニング」なんてないし、全員にとって正しい答えもない。

 

 

 

1年前の自分にとっては正解でも、今日の自分にとっては全然当てはまらないことなんて山盛りです。

今はこれが正しいと思っていても、新たな知識や経験を経て、「もっと正しいものがあった」ってなることなんてもっと山盛りあります。

正しい、は前提条件の変化によって変化しますから。

*ちなみに多数のケースに当てはまる正解は、法則と呼ばれて重宝されます。

 

 

 

 

ただ、ちょっとややこしいですが「唯一の正解がないことを心底理解しつつ、誰にでも当てはまる正解(つまり法則)を探し続ける姿勢」はとても重要だと考えます。

 

 

 

上記にもリンクした「伸びシロの伸ばし方」の記事をぜひ読んでいただきたいのですが、目指す形がないと方向性・ベクトルが生まれません。

 

 

 

方向性がないと、問題提起そのものが意味を成しません。

というかそうでないと問題や課題を見つけるのは難しい。

批判のための批判ってやつになってしまいます。

 

 

 

2つ目の「考える」は、とても大変かもしれません。

ひたすら考え続けなければならないからです。

何を考えるべきかに正解はないからです。

 

 

 

多くの人は、必要性を感じつつも、やりません。

けれど、僕にはだからこそやる価値があると思えます。

 

 

 

与えられた問題を解くよりも、問題や課題を見つけた上でクリアしていくのが進化のコツじゃないかな。

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

追伸

JARTAのオフィシャルインスタグラムを一時的に閉鎖しています。

リニューアルのためです。

トレーニングの動画を楽しみにしてくださっている方からたくさん問い合わせをいただいており、大変恐縮です。

その代わりと言ってはなんですが、僕の個人インスタでトレーニング動画を公開しています。

もしよろしければご覧下さい。

 

 

 

この動画のトレーニングも学んでいただけます。

当然ですが、高い効果を得るには的確な習得プロセスが不可欠です。

JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。

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こんにちは。

 

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと前ですが、僕がSocio Onorato(名誉会員)を務めるイタリアのトレーナー協会であるAPFで講義をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詳しい様子はコチラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場で、サッカーにおけるスピードやパワーを高めていく際、モモ裏にあるアクセル筋であるハムストリングを働かせ、モモ前にあるブレーキ筋である大腿四頭筋の働きを抑制する必要性を話しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてフォワードランジの時にもこのバランスを求めることが重要であると話した時、イタリア人のサッカーコーチから「ランジの時は大腿四頭筋は膝を固定するために重要だよ」と意見がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モモ前を抑制し、モモ裏を働かせる必要があると考える方は増えてきた印象がありますが、この質問にどう答えますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕がどう答えたかというと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぜ膝を固定するのですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさかの質問返しです笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

するとコーチからの返答は、「ランジのフォームを安定させるためです」。

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとアレンジしていますが、ランジはこんな動きのトレーニング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かにランジで前足を踏み出した際、大腿四頭筋を働かせると膝が前方や側方にブレるのを防ぐことはできます。

 

 

「外見上」は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで気づいていただきたいのは、「フォームを安定させること」が目的となっていることです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし本来、ランジは何らかの目的に対する「手段」のはず。

 

 

その時の話の流れ上だと、ランジはスピードを高めるための手段、具体的にはハムストを優位に作用させるための学習であり強化の手段でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういう目的下において、大腿四頭筋を優位に働かせる様式でのランジ安定を目指すのは、「手段の目的化」です。

 

 

いくらランジが美しく「正しい」フォームでできても、踏み出した時にブレーキ筋を働かせるパターン(クセ)を自分の動きにプログラミングするトレーニングになってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、やればやるほど下手になるトレーニングになってしまう可能性があるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このことは、他の多くのトレーニングにも同じ構図として当てはまります。

 

 

スクワットやデッドリフトなどももちろんです。

 

 

そのトレーニングの目的が、「正しいフォーム」になっては筋違いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「身体をひたすら大きくするため」「筋肉をつけて美しい外見を作るため」というレベルでの目的であれば、それでもいいかもしれませんが、トレーニングの目的がパフォーマンスの向上である場合は、この点については非常に慎重になるべき部分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのトレーニングの目的は何か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレーニングのフォームが目的化していないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうせ時間と労力を使うなら、ついでに頭も使いましょう。

 

 

そして時間と労力を使うなら、パフォーマンスにつながる割合をできる限り高めるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのトレーニングが、競技の動きにつながるのか、物理学的に有利な動きの学習につながるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの要因によって結果が左右されてしまうスポーツだからこそ、確定できる要素を増やす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

選手でいられる時間は、本当に短いですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにランジの時に膝が前や側方にブレるのを防ぐのは、まず「力を発揮する方向」を整える必要があります。

 

 

膝が前に出るってことは、前方ベクトルが優位で下方への力のベクトルが不足しています。

 

 

つまり、股関節の伸展ベクトル=ハムスト上部が不足していると言えます。

 

 

スネの骨を地面に対して垂直に強く叩きつける力を追加すれば改善されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

Grazie di nuovo.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

 

 

ランニングに膝を固定する必要が出てくるのは、支えた時に膝が前に出るのを防ぐためと考えられている場合があります。

 

 

足の着地時に膝が前に出るのは良くないランニング「フォーム」だからです。

 

 

ただ、これも本質的ではありません。

 

 

膝が前に出るのを前モモの筋力で止めても、膝が前に出る力のベクトルは発生したままです。

 

 

着地のタイミングでハムスト(上部)が作用していれば、膝が前に出る力のベクトルは生じません。

 

 

 

 

 

簡単なテスト&トレーニングの方法

 

 

コチラを参照。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外見であるフォームよりも質を追求するJARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。

 

 

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こんにちは。 

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。 

 

 

 

世間はクリスマス。 

クリスマスムード一色の中、我が家では子ども達に「そもそもクリスマスは何の日だ?」と問いかけます。 

ヒントは「誰かの誕生日」。 

※諸説あります 

 

 

 

「豊臣秀吉の誕生日!」と即答が笑 

 

 

「ちがう!外国の人や」

 

 「じゃあ卑弥呼!」 

「邪馬台国は外国ではない」 

 

 

 

 

そんな会話をしながら、昨日は少し遠出して家族で雪遊びに。

 

 

 

 

 

 カナダ(寒)→マレーシア(激暑)→山梨(寒)→雪山

と自分の適応能力を試されながらのスケジュールも、今日から数日の東京滞在でひと段落の予定です。

 

 

 

 個人的には明日から急にお正月モードになる切り替えの早さを相撲報道やパンダ報道にも適応してくれないかなと願っております。

 

 

 

 唯一楽しみにしていた朝の報道番組が相撲とパンダにジャックされ続け、観るのをやめました。。 

 

 

 

いずれにせよテレビは二次情報、他のソースからの情報も踏まえて解釈する必要ありますね。 

 

 

 

そこに過去と未来の長期短期視点を重ね、さらに他の分野との関連と影響も考えて、、、 

 

 

 

終わらなくなるのでやめときます笑 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。 

 

 

 

 

 

中野 崇 

 

 

 

 

追伸 

この時期はプロ野球もサッカーも概ねはオフです。 

オフはもちろん身体と心を休める時期でもありますが、同時に個人トレーニングによって最も差を作りやすい時期です。 その証拠にこの時期はプロ選手からの依頼がかなり増えます。

 

オフの期間にこそ、身体操作のトレーニングを。

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こんにちは。

 

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立甲。

 

 

肩甲骨を背中側に立てて、動物の前脚のような形状を作る動きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外見はこんな感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらゆる動物が、立甲を標準装備。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野球のピッチャーはもちろん、サッカー選手や格闘技、競艇選手や競馬の騎手まで、あらゆる競技で獲得する価値がある、非常に本質的な機能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立甲は、実は決して特殊なものではなく、動物はもちろんハイハイを始めた赤ちゃんが当たり前に使っているようなものです。

 

 

むしろ、機能面からみると立甲ができなくなっている現代人の方に問題ありです。

 

 

今、できない方も、子どもの頃はきっとできていたはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから立甲は、獲得するというより取り戻す感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サッカー選手(GK)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビーチバレー選手

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

獲得するアスリートやトレーナー、セラピストも随分増えてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JARTA認定スポーツトレーナーたち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もはや立甲獲得してアドバンテージというより、できていないことが大きな遅れという状況になってきつつあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、注意していただきたいのが、その質。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立甲にも質があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外見がちょっとインパクトあるので、立甲の形状ができただけで「立甲ができた」と考えるケースが多いのですが、問題は動きの中で使えているかです。

 

 

*「使えている」の解釈は後述します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あくまでアスリートの観点からですが、四つ這いの状態でできたからって、試合で使えていなければ意味ありません。

 

 

筋肉をいくら増やしたって、試合で使えていなければ意味ないのと同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「立甲が使えている」という部分の考え方ですが、まず立甲の本質を捉える必要があります。

 

 

「立甲の目的」と言い換えてもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し専門的になりますが、立甲の機能的には「前鋸筋」(ぜんきょきん)という肩甲骨の裏側と肋骨を強固に繋ぐ筋肉がメインモーターです。

 

 

 

 

 

 

 

出典:http://www.musculature.biz/40/45/post_96/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、肩のいわゆるインナーマッスルや上腕三頭筋(特に長頭)、広背筋なども協調して働く必要があります。

 

 

加えて三角筋や大胸筋、菱形筋などのいわゆるアウターマッスルの働きは抑制が求められます。

 

 

(もちろん、肩甲骨周りの柔軟性は必須)

 

 

 

 

 

*この話は、選手の方は理解する必要はありません。リラックスしつつ脇に力が入る感じを追い求めるスタンスでOKです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前鋸筋は体幹を伝わってきた力やスピードを腕にロスなくつなげるための重要な筋肉ですので、前鋸筋が機能していなければ伝達ロスが生まれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下半身や体幹でパワーを生み、それを腕にまで伝える必要がある競技にとって非常に重要なものです。

 

 

例えばピッチングやスローイング、バッティングやゴルフ、テニスなど多くの競技がこの構図に該当します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろんサッカーなど腕から体幹への伝達パターンの際も同様です。

 

 

サッカー上半身セミナーでご紹介したことも、立甲を獲得すればより効率的になります。

 

 

腕の振りを上半身・下半身に効率よく伝達できれば、スピードやパワーは確実に向上します。

 

 

サッカー上半身セミナー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このあたりが立甲の本質、立甲の獲得目的となるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他にも肩のゼロポジション保持の範囲を拡大して肩の怪我を防ぐ、回旋系伸張反射を使いやすくなるなどメリットはたくさんあります。

 

 

また、翼状肩甲とも異なります。

 

 

詳しくは「立甲解説書」を参照してみてください。

 

 

コチラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかも、この前鋸筋を試合での激しい動き、つまりスピードやバランスと同時に発揮(作用)させなければならないのです。

 

 

だから、四つ這いで立甲ができた、というのは、とんでもなく初歩と言えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやいや、腕に体重かけないと肩甲骨立たないでしょ。

 

 

そう思われる方もいるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この点で注意していただきたいのは、立甲の本質は外見ではないということです。

 

 

外見上、肩甲骨が立っていなくても、前鋸筋を中心とした筋群(上記)が作用し、アウターマッスルが抑制され、それがハイスピード、バランスなどと同時に発揮できていれば立甲は「使えています」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こういう理由で、JARTAでは立甲の獲得は超初歩、そこからいかに使えるようにするかという観点でトレーニングやトレーナーの養成カリキュラムを組んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんの一例ですが、こんな感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立甲獲得の本質は外見にはあらず。

 

 

本質を捉え、それを高めていく必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

 

 

立甲には効率の良い獲得プロセスがあると考えています。

 

 

この獲得プロセスは、JARTAのベーシックセミナーで考え方も含めて習得できます。

 

 

http://jarta.jp/j-seminar/course/apply/

 

 

このページで選手の立甲の動画も見れます。

 

 

 

 

 

スローイングセミナーでもプロ野球選手から立甲系統のトレーニングを指導受けることができます。

 

 

初歩の立甲を獲得しておくことをオススメします。

 

 

http://jarta.jp/j-seminar/ippusu/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。

 

 

選手の方は、JARTA認定スポーツトレーナーにも立甲獲得の指導を受けられます。

 

 

もちろん、立甲の質を高めるトレーニングも指導します。

 

 

http://jarta.jp/dispatch/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

韓国の留学生やイタリア代表の監督も参加した、甲府での空手道場指導を終え、これから大阪に戻ります。

クリスマスは家族で過ごし、その後は年末まで東京。

オフを迎えているプロ野球とプロサッカー選手たちのトレーニング指導が目白押しです。

 

 

 

昨日のトレーニングの様子。

 

 
 
 
 
 

Nice jump. #JARTA #training #trainer #karate #martialarts #sports #takashi #nakano

 

中野 崇さん(@tak.nakano)がシェアした投稿 -


 

 

また、年明けからは毎年恒例となっているプロ野球のピッチャーたちの自主トレ帯同です。

今年の動きを分析し、本人たちから課題を聞き取り、トレーニングを再構築して臨みます。

 

 

 

先日コラムで書いたように、近年ピッチャーの体重増への試みが本格化し、筋骨隆々で身体の大きなピッチャーが増えました。

 

 

 

ピッチャーの体重増の可否については、コチラをご参照ください。

「ピッチャーが体重を増やすメリットとデメリット」

 

 

前回は昔の選手のフォームと現代のフォームの変化にも触れましたが、中日ドラゴンズのエースだった今中投手や近鉄バッファローズの阿波野投手みたいに、昔は細いピッチャーも多かったですね。

 

今中慎二投手

出典:http://www.geocities.co.jp/Athlete-Samos/3224/sub2.htm

 

 

個人的には細身の投手がしなやかな動きから繰り出すキレキレのボールを見るのが好きです。

もちろんサポートしている選手のパフォーマンスを僕の好みでアレンジするわけにはいきませんので、ちゃんと彼らの動きと課題を分析しますが。

 

 

 

ちなみに、身体を大きくするメリットは力積の方程式(=力×時間)において力(=質量×加速度)の質量の部分を満たす上では有利なことは上記のリンク先では書きましたが、デメリットとして、加速度の部分にはフォーカスを当てるべきだと考えます。

 

 

 

加速度は決まった時間内にいかに加速できるかという意味。

ピッチングであればリリースポイントまでにどれだけ加速できるかです。

一般的に大きいモノ・長いモノは加速するまでに時間がかかります。

 

 

 

これは遠心力の観点からも明確です。

 

 

 

短い棒を振る時と長い棒を振る時にどちらが素早くマックススピードまで持っていけるかを考えるとわかると思います。

 

 

 

また、重いモノは軽いモノに比べると同じように加速しにくいです。

 

 

 

つまり、これらのことから考えて、大きくなることは重くなることとニアリーイコールであり、大きくなる結果として質量と回転半径の観点からみて加速度が低下する可能性もあるということです。

 

 

 

もちろんこのことはバッティングやそのほかの末端加速系の競技でも同じ構図が当てはまります。

 

 

 

重くて、でかい。

でもものすごいパフォーマンスを発揮できる。

 

 

 

そこにはどんな身体操作の秘密があるのでしょうか。

 

 

 

今のプロ野球でそれが当てはまるのは、例えば大谷翔平選手。

 

 

 

今年は動きの観点からみてかなりイマイチ(バッティングは素晴らしかった)でしたが、特に昨年までの彼の動きは、重くてでかいことによって起こりうるデメリットを解消する身体操作を高いレベルで活用していました。

 

出典:https://bbcrix.com/articles/70653

 

 

 

そんな話を最新コラムとして書きました。

「160km/hをバンバン投げる大谷翔平の秘訣は”左足のピョン”にあり」

 

 

 

このオフ、体重アップを考えている選手のパフォーマンスアップの指標の1つになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

追伸

文中にあるスライド運動については、僕が講師をする投手用トレーニングセミナーにて習得方法まで全て公開しています。

全面的に録画OKにしていますので、チームでの導入や復習用に使っていただけるかと思います。

http://jarta.jp/j-seminar/pitcher/

 

 

 

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こんにちは。

 

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マレーシア・クアラルンプールから帰国し、その後休む間も無く大阪で仕事をし、今日これから山梨の甲府に移動します。

 

 

空手道場でのトレーニング指導です。

 

 

30度を超える暑いところから0度近くまで環境が変化するのはなかなか厳しいです。

 

 

適応能力を高めてしっかり対処します。

 

 

 

 

 

 

 

 



さて前回は、自分に関係のあること、例えばスポーツを中心に据えた勉強方法として歴史を例にとった考え方をご紹介しました。

 

 

野球が好きなのであれば、野球を軸にした歴史を考えると「入ってきやすい」ってことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし前回の内容は、ただの前振り。

 

 

ほんとに言いたいことは今回の内容です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、それが実は非常に重要な意味を持つことにつながるというお話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ前回記事を読まれていない方はこのタイミングで。

 

 

コチラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の話を真に受けていただき笑、野球の歴史をじっくり調べたとします。

 

 

そうすると、昔の野球がプロ野球ではなく職業野球と呼ばれていたことや、今でも使われる巨人軍という名称は最も初期に生まれた時からずっと使われてきた古い名称であることを知ったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその当時の「トップ選手」たちのフォームが今とはかなり違うことも。

 

 

 

 

 

 

 

出典:

 

 

http://blog.goo.ne.jp/eh2gt72w/e/cb6959a5c1660d0ae8909eb147b381b5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出典:https://koibana.biz/sawamurashou-shoukin-senkoukijun/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば今このようなフォームの選手がいたら、まず間違いなくコーチから修正を指示されるでしょう。(受け入れるかどうかは別として)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、これらは時代が違えば「素晴らしいフォーム」と表現されてきた正真正銘の一流選手のフォームです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらの比較を今行うことは、今回言いたいことではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が今回主題にしたいのは、「変化」と「理由」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔の一流選手の動きが今と違う、今なら通用しない、などと評価するのは簡単です。

 

 

また、両者の比較をすることも、少し動作分析を理解した方なら簡単。

 

 

それなりに意味はあるでしょう。

 

 

今の方が優秀、昔の方が優秀、どちらも主張があると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも僕は、それよりも「なぜそういう変化が起こったのか」を重視すべきだと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道具。

 

 

ユニフォーム。

 

 

ルール。

 

 

フォーム。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全て、変化しています。

 

 

戦前あたりと比べると当然大きいですが、数年前のプロ野球と比べてもすでに変化が見て取れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

道具やユニフォームは、わかりやすいですね。

 

 

専門のメーカーがあり、日々機能やデザインが研究され続けています。

 

 

昨年と今年では気づかない変化でも数年それを重ねると実は大きな変化が起こっていたりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出典:https://www.amazon.co.jp/カルビー-プロ野球カード-1989-25-屋鋪/dp/B00ONMC4PK

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルールも、変化を繰り返しています。

 

 

不幸な事故や、メディアや国際化などが理由になったりもします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらには、「もっと良くしよう」「リスクを極力減らそう」など理由が明確です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではフォームはどうでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろんフォームも、それぞれ個性はありつつ、変化が起きています。

 

 

現在に近づくほど、ちょっと細かくて書く気が起こらないぐらいの小さな変化ですが。

 

 

例えば1980年代と現代のピッチャーではテイクバックの動きはかなり洗練される傾向になってきています。

 

 

ちょっと前にはいわゆる担ぎ投げのピッチャーはプロ野球でもよく見かけましたが、近年はほんとに減ってきました。

 

 

(あくまでプロ野球では、、)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他の要因と同様、フォームの変化にももちろん必ず理由があります。

 

 

例えばテイクバックであれば、より無駄がない・打者から見づらい方向へと進んでいます。

 

 

つまりより速く・最低限の動きへと進む傾向にあります。(あくまで主観的な評価ですのでご了承を…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その理由の一部を挙げるとしたら、分析能力の高度化、バッターの対応能力の高度化(練習環境の高度化)が考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代のピッチャーは、「自分が分析されていること」をちゃんと知っています。

 

 

ちょっとでもスキを見せれば簡単に自分のクセや傾向を分析されそれがバッターたちに伝達されて、、となることを理解しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だからそれを防ぐための工夫が生まれ、それはフォームの変化として現れてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あくまでめちゃ簡単な考察の一例ですが、こんな感じで「変化」には理由が必ずあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少なくとも仮説は立てられると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出典:http://tsuri-ten.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-f0be.html

 

 

ちなみにバッテイングフォームも、変化球の進化とその対応を考えると変化していくのは当然ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただしこれらはあくまでトップレベルでの話ですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このような変化の理由を論理的に分析していくときのポイント。

 

 

普遍的な部分(つまり本質的な部分)と、前提条件への適応による変化部分に分けて考えることです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間の構造自体が変わるわけではないので、ボールを速く精密に投げるという動作に必要な最低限の動きは変わりません(本質部分)。

 

 

それは専門的な視点から必ず見極めが必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加えて、道具・球種・ルールの変化や相手の高度化、国際化などという「前提条件」に規定される中で生き残るために適応していく部分が必ずあり、それが「時代によってのフォームの違い」の正体です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前の選手のフォーム。

 

 

昔だったら良いとされているフォームかもしれません。

 

 

でも、今だったら修正対象だったり通用しないフォームだったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前の選手のフォームを考えるときに、そんなことまで必要ない、と考える方もたくさんいらっしゃるでしょう。

 

 

考え方は人それぞれです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、特にトレーナーを含めて指導側の立場にある方は、物事の判断基準には必ず選手を中心においておくことだけは忘れないでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えばフォームの変化の歴史とその理由を考察・理解している指導者と、そこを興味ない・知らないとしている指導者がいたら、自分が選手ならどちらを選びますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

 

 

2018年はベーシックセミナーの講師をすることにしました。

 

 

僕はベーシックではかなり力を込めて話します。

 

 

良ければ聞きに来てやってください。

 

 

http://jarta.jp/j-seminar/course/apply/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんにちは。

 

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、パーソナルトレーナーを対象に「スポーツトレーナーとして生きていくための必須能力と思考回路。そしてトレーナーの市場価値の高め方」というテーマで話をさせていただきました。

 

 

 

 

 

内容は主にお金の話、トレーナーの価値の話、そして政治や経済などの社会構造とトレーナーの仕事の関係性。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中で、政治と僕らの仕事の関係性に関することを話し、同じ話をもうこのブログでも書いたのですが(記事の下部にリンクあり)、「実際なにをどう勉強すれば良いかがわからないんです」、という質問をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分は今までトレーナーの仕事に直結する知識、つまり解剖学や運動学、生理学などしか勉強してこなかった、けれど話を聞いて他の分野を勉強することの重要性と必要性がわかった。ただ、実際勉強するとなると何を勉強して良いかわからない」

 

 

 

 

 

 

 

 

こういう質問がいくつかあったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当はこの点に関しても自分で模索することそのものが勉強として重要なのですが、僕の話がきっかけということで、少し考え方のアイデアをご紹介したいなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、歴史の勉強。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史とトレーナーの仕事の一部であるトレーニングは非常に深い関係にあると僕は考えています。

 

 

なぜなら、文化とスポーツが深い関係にあるからです。

 

 

なぜなら、文化と身体操作が深い関係にあるからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詳しくは別記事に譲りますが、目の前の選手に対してどんなトレーニングを指導するのかを考える上での非常に重要な前提条件としてこの観点は必要だと思うのです。(下部に関連記事リンク)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういう構造を理解していただけると、歴史の勉強の必要性を感じることになったりするかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史の勉強。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校でほぼ誰でもやったことのある、歴史の勉強。

 

 

範囲が広すぎる歴史の勉強。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの方が歴史の勉強をやったはずなのに、多くのトレーナーが自分の仕事には結びついていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何に活かされるのかが全くわからないまま、今も深く記憶に定着し続ける794ウグイス平安京。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらのことから考えると、学校でやる歴史の勉強と、仕事に活かす歴史の知識は、違う視点での勉強が必要だということが見えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校でやる歴史は、歴史とはこういうものだよ、という歴史学。

 

 

つまり概論です。

 

 

でもその知識がなければ、僕もそもそも歴史が仕事に重要だ!って主張することすら思いつかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから学校の歴史の授業も重要。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを前提として、仕事に活きる歴史の勉強の視点は違う考え方をする必要があるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勉強を進める前にこの部分をしっかり理解しないと、「歴史の何からやったらいいか分からない」ということになってしまいます。

 

 

だって歴史は膨大ですから…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その上での僕のオススメは、「自分に関係のあること歴史」を基軸としたやり方です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば野球選手のトレーニングについて考えていく場合なら、「野球の歴史」をまず調べる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこの国で、どの時期に、どんなきっかけで、どんな人が関わって、なぜ野球が生まれたのか。

 

 

なぜ、そんなルールになったのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それらの理由は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、どんなプロセスを経て日本にまで拡散してきたのか。

 

 

なぜ日本に、なぜその時期に、なぜ来たのか。

 

 

そしてなぜ日本でこんなにもメジャースポーツになったのか。

 

 

それらのプロセスの裏にどんな理由があるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの歴史的な出来事は、偶然ではなく必然です。

 

 

必ず何らかの事情があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こういう感じで野球の歴史を学んでいけば、必ずそこに経済や政治や宗教、そして文化が絡みついて来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば野球で使われる言葉。

 

 

本場である英語以外に、不思議と全部日本語があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベースボールは野球、ホームランは本塁打、ピッチャーは投手、ファウルフライは邪飛。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慣れていなければ意味不明。。

 

 

そんな強引な日本語が当てはめられていたりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにサッカーだったら、すべてのサッカー用語に日本語はありませんし、ルールだと主に欧州で使われる言葉をそのまま使用、ファウルはそのままファウルです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野球のこの不思議がなぜかというと、1940年から英語表記が禁止されたからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ禁止されたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日中戦争をきっかけにアメリカとの関係が政治的に悪化したからです。

 

 

アメリカのスポーツであるベースボールはけしからんということで、野球に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵対国の競技だからって英語を禁止する思考回路は本当にどうかとは思いますが、スポーツと国家威信であるナショナリズムは当時それぐらい深い関係にあったのです。

 

 

「敵国の言葉を使うなんて非国民だ」みたいな感じです。

 

 

 

 

 

だったら、なぜ日本が中国と戦争をする中でアメリカとの関係が悪化したのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という感じの視点で勉強してみると、学校で教わった時の日中戦争とは見え方や印象度合いが変わってくるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに1940年から太平洋戦争の終結に至るまで、野球の本場であるアメリカとの野球交流も、それまで盛んだったにも関わらず途絶えます。

 

 

野球鎖国です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本人投手とメジャーリーガーは投げ方も打ち方もかなり違いますが、指導スタイルも含めてこの時期にかなり分岐しているのではないかと。

 

 

 

 

 

 

 

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000365.000005180.html

 

 

 

 

 

日本の野球に特徴的なのはメジャーリーグに比べて投球時にかなり低い重心の位置。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本文化は武道や能楽など、「重心を低くしつつ無駄なく動く」という身体操作・運動構造を保有するものが多いですが、野球鎖国によってこのあたりの影響を強く反映した野球の動きが出来上がったのだと推測しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この辺りを理解すると、日米のマウンドの硬さの違いの理由なども見えてきたりします。

 

 

「アメリカに適応するフォームに変更、そのためのトレーニング開始」という話題がたまに上がりますが、その根拠を考察する際に有効な視点になり得ます。

 

 

(適応するために必要なのは決してパワーアップだけじゃないってことです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、日本野球は「形」、つまりフォームを非常に重視した指導が多いですが、このあたりは武道をベースにした日本文化の影響が深く現れている部分です。

 

 

 

 

 

打てるかどうかよりも、綺麗に構え、綺麗にバットが振れているかも非常に重視されるのです。

 

 

 

 

 

それゆえ、野茂選手にせよイチロー選手にせよ、フォームについてコーチと揉めています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカや中米では最終的に打てればどんなフォームでも原則として何も言われませんから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり結果重視の超合理主義。

 

 

じゃあなぜこういった国々はそういう考え方になったのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

などなど、一例として野球を軸にした歴史を考えるだけでも、関連した歴史的な出来事は多く、必ずそこに経済や政治が絡んでくることがわかると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなん関係ない、と思う人は別に歴史や経済について勉強しなくても良いと思います。

 

 

やるかやらないかは本人次第です。

 

 

仕事に活きると考えるか否かも自由だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、トレーナーの仕事やトレーニング指導においてはその競技の歴史を知っておくことは必須だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

競技の歴史をみていくと、トップレベルで活躍する選手たちのフォームはかなり大きく変わっています。

 

 

つまり「良いフォームの基準」が変わってきているのです。

 

 

この変化には必ず理由が存在します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前の選手のフォーム。

 

 

昔だったら良いとされているフォームかもしれません。

 

 

でも、今だったら修正対象だったり通用しないフォームだったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出典:

 

 

http://blog.goo.ne.jp/eh2gt72w/e/cb6959a5c1660d0ae8909eb147b381b5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回はそんな記事を書こうかと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連記事です。

 

 

非常に大きな反響をいただいた記事です。

 

 

もう読んだことがある方も、ぜひもう一度読んでみてください。

 

 

 

 

 

■なぜ、トレーナーの報酬は低いのか

 

 

 

 

 

■パフォーマンスと文化が関係すると主張する理由

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

 

 

その年日本で最も優秀な投手に送られる投手最高の賞である「沢村賞」

 

 

これは当時の巨人軍に所属した伝説の選手、沢村栄治投手の名前から来ています。

 

 

彼は戦争に出征し、手榴弾投で肩を壊して投手ができなくなり、何度目かの出征で残念ながら戦死してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

出典:http://giantsplayer.seesaa.net/article/115839465.html

 

 

 

 

 

いろんな意見があると思いますが、僕はどんな理由があろうとも戦争という手段には強く反対。

 

 

 

 

 

ちなみに日本の指導方法については、軍隊式の考え方はまだまだ根付いています。

 

 

戦前から入っていた西洋型競技が、戦争によるナショナリズムの影響をここまで強く受けたケースは非常に稀だと思いますので、野球を軸とした歴史・経済・政治の勉強方法はオススメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんにちは。

 

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

 

 

 

 

 

良い選手は、筋による反射作用を使っています。

 

 

ここでいう「良い選手」とは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば野球のピッチャーであればピッチングの球速やコントロールが良いことはもちろん、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・プレーが安定している(調子の良し悪しの幅が少ない)

 

 

・長期的にみて怪我による離脱が少ない

 

 

・シーズン中、疲労によるパフォーマンス低下が少ない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こういう部分まで満たしている選手のことを言います。

 

 

つまり、いくら球速が速くても怪我が多い、数年だけ爆発的に活躍してもその後はパフォーマンスが低下しているような選手は、含みません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

反射の話に戻りますが、特にスポーツにおいて重要な筋反射が、回旋系の筋反射。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

専門的には「回旋系伸張反射」、Rotator Stretch Shortening Cycleといいます。

 

 

我々はRSSCと呼んでパフォーマンス向上・怪我の防止においての超重要事項と位置付けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外見的な動きとしては、例えばピッチャーであれば、ぐにゃっとしなやかに腕が振られる場面が象徴的です。

 

 

最近はプロ野球中継やYoutubeでのスーパースロー映像なんかで見られます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投球腕におけるRSSCでは、肩の関節が捻ってその反動で捻り戻されるような動きが出現します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの動きは、決して意図的に腕を捻っているのではなく、体幹部分の回旋と重心移動、そこに腕の重みの関係で生じる慣性力によって肩周りの筋群が引き伸ばされて生じる反射運動です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、無意識的。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無意識的に生じる反射なので、これを映像や写真で見て外見的に捻っているからといって意図的に捻る力を強化しようとして「意図的に」捻る練習をしても、なかなかうまくピッチングパフォーマンスにはつながりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故なのかというと、筋反射運動を起こすには、脱力が必要だからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全脱力ではなく、ほんの少しだけ力は入れておくような微妙なさじ加減が要求されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脱力と入力の微妙なさじ加減が必要なので、力を入れる練習ばかりではうまく繋がらないのです。

 

 

もちろんストレッチで柔軟性を高めるという話でもありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RSSCを強化するには、中枢から末梢にかけての力・筋伸張の伝達とタイミング・身体各部位の位置関係など、一般的な筋力増強系トレーニングとは違うカテゴリーの能力が要求されるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピッチャーがパワーを高めようとして腕を鍛えて腕が太くなってもそれがうまく球速に乗っかってこない理由の1つがこういうところにあると考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このRSSC系統のトレーニングは全身に渡って扱う必要がありますが、今回はその一部であるスパイラルパンチというトレーニングの動画を僕のインスタに投稿しましたので添付します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 

Spiral panch. #training #JARTA #Takashi Nakano #baseball #pitcher #sports #martialarts #followme

 

中野 崇さん(@tak.nakano)がシェアした投稿 -


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注意点としては、かなり肩の周りの筋肉が引き伸ばされてかつ強力な収縮を起こすので、いきなり高速で行うとローテーターカフあたりを中心に翌日かなりキツイです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身体を慣らしながら少しずつ速度を上げてみてください。

 

 

 

 

*安全で正確な実施方法は、十分な知識と指導力を持ったトレーナーによる指導が必須です。独自で行う場合は自己責任にて行ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

 

 

 

 

このスパイラルパンチは、単に速度を高めるのが目的ではなく、「試合中に発揮できるかどうか」がポイントです。

 

 

 

 

そのためには、バランスとの同時発揮やパワーとの同時発揮においての段階分けが必要です。

 

 

 

 

本当に本格的に行いたい場合は、JARTA認定トレーナーの指導をご利用ください。

 

 

 

 

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トレーナーや指導者の方は僕が講師をする投手用トレーニングセミナーにて習得していただけます。

 

 

 

 

このスパイラルパンチは、2018年からの新構成の内容に含まれます。

 

 

 

 

投手用トレーニングセミナー2018

 

 

 

 

http://jarta.jp/pitcher/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

ブラインドサッカーアジア選手権2017、1分け1敗で予選リーグ敗退となってしまいました。

非常に無念です。。

自分の力不足、そして他国チームの気迫、国際試合の難しさを痛感する2試合でした。

 

 

 

ここで詳しい状況を述べることはできませんが、、真摯に受け止め、この出来事をこの先に活かす準備を始めたいと思います。

 

 

 

応援してくださった皆さん、協力してくださった皆さんには良い報告をすることができず、本当に申し訳ありません。

 

 

 

必ず、今回の出来事があったからこそと言えるように成長したいと思います。

 

 

 

背番号6は、負傷して病院に入院した選手のユニフォーム。

彼のためにも何とか勝ちたかった。。

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

本当に大事な試合で力を発揮する難しさ。

難しい前提条件でも、それを踏まえて出せる結果が今の実力です。

負けたことを糧に。

 

 

 

 

 

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こんにちは。

スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。

 

 

 

現在、トレーナーとしての仕事は主にトレーニングを指導することですが、トレーニングって、そもそも何のためにやるのでしょうか。

 

 

 

競技の練習であれば、競技が上手くなるため、試合で勝つためですね。

 

 

 

トレーニングは?

 

 

 

答えは簡単、競技が上手くなるため、試合で勝つためです。

 

 

 

もちろん、ひとことでトレーニングと言っても、種類は多岐に渡ります。

本当に沢山あります。

沢山あるし、現在進行形で沢山作られています。

 

 

 

選択肢がとても多い。

指導側にとっても、選手にとっても。

だから、本来の目的を見失いがちです。

 

 

 

筋肉を大きくする。

スピードを上げる。

柔軟性を上げる。

重いものを持ち上げられるようにする。

バランス。

体幹。

 

 

 

どれもトレーニングの目的に化けてしまいやすい。

けれどこれらは、決して目的ではなく、手段のはず。

 

 

 

何のための手段か。

 

 

 

競技が上達する。

試合に勝つため。

 

 

 

つまり、これらに結びつかなければ、トレーニングは存在意義をなくします。

 

 

 

これ、競技の練習だったら当たり前の話ですよね?

 

 

 

上達や勝利に結びつかない練習なんて誰もやりません。

だから競技の練習はとても綿密にこれらに結びつくように考え抜かれます。

 

 

 

 

 

 

けれどトレーニングは、こういった競技練習とは少し遠い位置にいます。

遠い位置というのは、つながりがイメージしにくいという意味です。

 

 

 

だから、教える側も、行う側も、そして作る側も、どこかで曖昧になりやすい。

 

 

 

競技の上達との繋がりや、勝利との繋がりにおける曖昧さ。

その曖昧さを許容してしまいやすい。

 

 

 

例えばインナーマッスルを鍛える、使える状態にするのはもはや誰でも当たり前に重要と言うけれど、「なぜインナーマッスルを鍛える必要があるのか」を本当に理解しているか。

 

 

 

その理由として「関節の動的安定性のためにインナーマッスルは重要だ」「怪我を予防するためだ」と専門家は言うけれど、ではなぜ動的安定性が重要なのか、パフォーマンスにどう繋がるのか、何故怪我が減るのかを十分に答えられる専門家はまだまだ少ない。

 

 

 

トレーニングでのその動き方・鍛え方は、なぜその選手その競技で必要なのか。

「正しい身体の使い方」は、誰にとって正しいのか。

「正しい」の定義は?

正しい、は立場や状況によっていくらでも変わる。

 

 

 

そこにほんの少しでも曖昧さを残したままで、限られた現役生活における時間の中で、本当に選手に時間と労力を使わせて大丈夫なのか。

 

 

 

トレーナーはもちろん、指導という仕事は、「自分が成果を出すのではなく、他者である選手に成果を出してもらえるようにする」仕事。

 

 

 

だから、指導という仕事は、他者に時間と労力を使ってもらわなければ仕事の成果を出せない仕事です。

 

 

 

だからこそ。

 

 

 

今の自分にできる限界まで、曖昧さをなくすべきではなかろうか。

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸1

競技の練習だけでは上達の効率が良くないから、トレーニングを導入した方が上達の効率が上がるから、、そして伸びしろが伸ばせるからトレーニングがあるはず。

フィジカルトレーニングと技術練習は別物ではありません。

 

 

 

追伸2

大阪でもサッカー上半身トレーニングの募集がスタートしました。

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