こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
マレーシア・クアラルンプールから帰国し、その後休む間も無く大阪で仕事をし、今日これから山梨の甲府に移動します。
空手道場でのトレーニング指導です。
30度を超える暑いところから0度近くまで環境が変化するのはなかなか厳しいです。
適応能力を高めてしっかり対処します。
さて前回は、自分に関係のあること、例えばスポーツを中心に据えた勉強方法として歴史を例にとった考え方をご紹介しました。
野球が好きなのであれば、野球を軸にした歴史を考えると「入ってきやすい」ってことです。
ただし前回の内容は、ただの前振り。
ほんとに言いたいことは今回の内容です。
今回は、それが実は非常に重要な意味を持つことにつながるというお話です。
まだ前回記事を読まれていない方はこのタイミングで。
→コチラ
前回の話を真に受けていただき笑、野球の歴史をじっくり調べたとします。
そうすると、昔の野球がプロ野球ではなく職業野球と呼ばれていたことや、今でも使われる巨人軍という名称は最も初期に生まれた時からずっと使われてきた古い名称であることを知ったりします。
そしてその当時の「トップ選手」たちのフォームが今とはかなり違うことも。
出典:
http://blog.goo.ne.jp/eh2gt72w/e/cb6959a5c1660d0ae8909eb147b381b5
出典:https://koibana.biz/sawamurashou-shoukin-senkoukijun/
例えば今このようなフォームの選手がいたら、まず間違いなくコーチから修正を指示されるでしょう。(受け入れるかどうかは別として)
でも、これらは時代が違えば「素晴らしいフォーム」と表現されてきた正真正銘の一流選手のフォームです。
これらの比較を今行うことは、今回言いたいことではありません。
僕が今回主題にしたいのは、「変化」と「理由」です。
昔の一流選手の動きが今と違う、今なら通用しない、などと評価するのは簡単です。
また、両者の比較をすることも、少し動作分析を理解した方なら簡単。
それなりに意味はあるでしょう。
今の方が優秀、昔の方が優秀、どちらも主張があると思います。
でも僕は、それよりも「なぜそういう変化が起こったのか」を重視すべきだと考えます。
道具。
ユニフォーム。
ルール。
フォーム。
全て、変化しています。
戦前あたりと比べると当然大きいですが、数年前のプロ野球と比べてもすでに変化が見て取れます。
道具やユニフォームは、わかりやすいですね。
専門のメーカーがあり、日々機能やデザインが研究され続けています。
昨年と今年では気づかない変化でも数年それを重ねると実は大きな変化が起こっていたりします。
出典:https://www.amazon.co.jp/カルビー-プロ野球カード-1989-25-屋鋪/dp/B00ONMC4PK
ルールも、変化を繰り返しています。
不幸な事故や、メディアや国際化などが理由になったりもします。
これらには、「もっと良くしよう」「リスクを極力減らそう」など理由が明確です。
ではフォームはどうでしょうか?
もちろんフォームも、それぞれ個性はありつつ、変化が起きています。
現在に近づくほど、ちょっと細かくて書く気が起こらないぐらいの小さな変化ですが。
例えば1980年代と現代のピッチャーではテイクバックの動きはかなり洗練される傾向になってきています。
ちょっと前にはいわゆる担ぎ投げのピッチャーはプロ野球でもよく見かけましたが、近年はほんとに減ってきました。
(あくまでプロ野球では、、)
他の要因と同様、フォームの変化にももちろん必ず理由があります。
例えばテイクバックであれば、より無駄がない・打者から見づらい方向へと進んでいます。
つまりより速く・最低限の動きへと進む傾向にあります。(あくまで主観的な評価ですのでご了承を…)
その理由の一部を挙げるとしたら、分析能力の高度化、バッターの対応能力の高度化(練習環境の高度化)が考えられます。
現代のピッチャーは、「自分が分析されていること」をちゃんと知っています。
ちょっとでもスキを見せれば簡単に自分のクセや傾向を分析されそれがバッターたちに伝達されて、、となることを理解しています。
だからそれを防ぐための工夫が生まれ、それはフォームの変化として現れてきます。
あくまでめちゃ簡単な考察の一例ですが、こんな感じで「変化」には理由が必ずあります。
少なくとも仮説は立てられると思います。
出典:http://tsuri-ten.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-f0be.html
ちなみにバッテイングフォームも、変化球の進化とその対応を考えると変化していくのは当然ですね。
ただしこれらはあくまでトップレベルでの話ですが。
このような変化の理由を論理的に分析していくときのポイント。
普遍的な部分(つまり本質的な部分)と、前提条件への適応による変化部分に分けて考えることです。
人間の構造自体が変わるわけではないので、ボールを速く精密に投げるという動作に必要な最低限の動きは変わりません(本質部分)。
それは専門的な視点から必ず見極めが必要です。
加えて、道具・球種・ルールの変化や相手の高度化、国際化などという「前提条件」に規定される中で生き残るために適応していく部分が必ずあり、それが「時代によってのフォームの違い」の正体です。
目の前の選手のフォーム。
昔だったら良いとされているフォームかもしれません。
でも、今だったら修正対象だったり通用しないフォームだったりします。
目の前の選手のフォームを考えるときに、そんなことまで必要ない、と考える方もたくさんいらっしゃるでしょう。
考え方は人それぞれです。
ただ、特にトレーナーを含めて指導側の立場にある方は、物事の判断基準には必ず選手を中心においておくことだけは忘れないでください。
例えばフォームの変化の歴史とその理由を考察・理解している指導者と、そこを興味ない・知らないとしている指導者がいたら、自分が選手ならどちらを選びますか?
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
2018年はベーシックセミナーの講師をすることにしました。
僕はベーシックではかなり力を込めて話します。
良ければ聞きに来てやってください。
http://jarta.jp/j-seminar/course/apply/
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