こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
先日、A.L.E.14というプレゼンイベントで登壇してきました。
テーマは、「とても危険な正しい〇〇」という不可解なタイトル笑。
普段あんまり着ないスーツ姿で登壇。
見慣れない、違和感があるとのコメント多数いただいております笑
会場の壁はほぼ全てスクリーン。
楽屋は一人ぼっち。
退屈で廊下をうろうろしました笑
リハーサルがかなり本格的で、ここの時点ですごく緊張してしまいました笑
それもそのはず、主催しているのは筋肉番付や熱闘甲子園などを手掛けてきたスタッフの方々。
迫力が違いました。。
同じ日にプレゼンターとして登壇されたゴルフのティーチングプロの安藤秀さん。
プレゼンめちゃ面白かったです。
僕がどんな内容をプレゼンしたのか、少しご紹介したいと思います。
冒頭で、不可解なタイトル、と書いたのは、理由があってのこと。
現在スポーツ界は、
「正しいトレーニング」
「正しい身体の使い方」
「正しい知識」
など、
「正しい」が大流行中。
だから、それが危険だって主張するのはかなりひねくれ者な感じです。
でも正しいっていう概念は実は本当に流動的で。
時代や文化、そして立場でなんぼでも変わります。
誰かにとって正しいは、他の人にとっても正しい、とは限らない。
こんなことは日常生活レベルでも多々経験しているはずなのに、トレーニングや未知の知識については、なぜかそれが吹っ飛んでしまうケースを見ることが多く。。
専門家が言ったって、前提条件次第では、例えば国が違えば間違いになりまっせ。
例えば。
現代で礼儀正しい座り方といえば正座ですが、、
江戸時代の武士階級なら正式な座り方はあぐら。
または片膝立て。
お殿様の前ではこれが正式な、正しい座り方。
なぜって、急に素早く立てないとお殿様が襲われた時に守れないからです。
(だから現代人とはあぐらの質が違います)
これは時代が変われば正しいが変わる一例ですが、他にもいくらでもこんな例はあると思います。
他なら欧米では公の場で脚を組んでも別に失礼に当たらない、とかです。
「正しい」という表現をちゃんと定義しないと、
「正しい」という表現だけを鵜呑みにして思考停止してしまうと、
えらいことになるかもですよ。。
だってみんな自分の発信は「正しい」って思ってますし…。
少なくとも僕自身は、「正しい」に影響を与える前提条件を考えると、安易に自分の発信する情報が「正しい」、なんて表現は使えないと思ってます。
「その発信者が言う正しいとは?その定義は?」
今回いただいた素晴らしい機会では、これを考えてみましょうって話をさせていただきました。
ちょっとめんどくさいかもしれませんが、これって常に検証しておくべきことではないかと思っています。
これはメディアで発信される二次情報を鵜呑みにしてしまうことと同じ構図でもあります。
情報には必ず発信者の主観や前提が関与することを知っておきましょう。
あと当日は、このような話を「前提条件理論」としてまとめて紹介しました。(高重心民族と低重心民族についてのお話もしました)
前提条件理論は、大きく分けて3つのフェーズがあります。
それらについては、また次回以降で書きたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
投手用トレーニングセミナー、直前キャンセルなどで枠が一時的に空いたりしているので、興味のある方はチェックしてみてください。
http://jarta.jp/j-seminar/pitcher/
中野 崇
追伸
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もしよければご覧下さい。
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