けじめ
僕のプロへの挑戦は、実質この97年5月で終わったと言っていい。翌年も春には渡米したが、頭ではもう限界だとわかっていても諦めきれない気持ちからだった。結局その気持ちに“けじめ”をつけるため、98年秋に日本ハムのテストを受けた。キャッチボールをしている僕を見て、スカウトのひとりが名前を聞きに来た。スカウトさんも【28】という年齢に驚いたことだろう。実技にも進めずテストは終わった。僕の人生最大の目標が“プロ野球選手になること”だったので、落胆も大きかった。遠回りしたとはいえ、力が及ばなかった結果だから仕方がない。そういえば、誰かがテレビで言っていた。「プロという所は呼ばれて行く所なんだ。」あれから10年経った今、この言葉に素直に頷ける自分がいる。