早稲田大学野球部の練習には入学前の3月から参加していた。

一年生は午前に新人練習、午後は一軍練習の手伝いとハードだったが、6月初めの新人戦が近づくと、それに加えて監督から一日千本のティー打撃を命じられた。

新人戦では一年生でただ一人フル出場。

将来の主力候補との期待が高まった矢先、監督の無謀な練習のおかげで負傷。

右手中指先を三針縫う大怪我で野球部は退部。

その後半年間は、ボールどころかどんなに柔らかいものにも触れることができなかった。