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子肌育Blog アトピーに負けない生活。

子どものアトピー性皮膚炎治療、スキンケアなどについての正しい知識を、わかりやすくまとめています。

「完璧主義」が足を引っぱる


こんにちは。橋本です。


アトピーを治療する上では、完璧主義が足を引っぱることがあります。


完璧主義(完全主義)というのは、何をするにしても「完璧にこなさないと気が済まない」という性格のことですね。


時には、いつでもどこでもどんなことでも、キッチリカッチリやらなければ気が済まない、というつわものもいます。


服のコーディネートがうまくいかないと、1日中気分が悪いとか(苦笑)。


凝り性(こりしょう)とか、神経質とかいうのも、完璧主義に近いですよね。


完璧主義は必ずしも悪いことではないのですが、場合によっては、完璧主義であることが足を引っぱることがあります。


アトピーのケアで、完璧主義であることの、いちばんの問題点は、ケアの優先順位が見えなくなることです。


アトピー治療:完璧主義


 


完璧主義だと、全体が見えなくなる


完璧主義だと、1つのことを完璧にするがあまり、ほかのことにまで気が回らなくなってしまいます。


アトピーが悪化したときは、まず、皮膚の炎症をおさえること。


いわゆる、初期消火が最優先なのですが、細かいことにこだわりすぎると、そこにさえ手が回らなくなってしまいます。


優先順位の高いものから、柔軟にバランスよくケアしていく。


治療では、そういったことが大事になってきます。


 


アトピーのケアは、バランスよく


「アトピーは、保湿だよね」とか、「アトピーはダニ対策だ」とか、「アトピーは、きちんと薬を塗っときゃいいんだよ」とか。


アトピーは、「何かひとつをやれば劇的に症状が良くなる」ということは、ほとんどありません。


ほとんどのケースでは、アトピーの悪化原因が複数に渡るのが普通で、何が悪化原因か白黒つけられないことも珍しくありません。


だからこそ、


1) ていねいなスキンケア

2) 皮膚の炎症をおさえる

3) できる範囲で悪化因子を取り除く


このアトピー治療の三本柱をバランスよくおこなっているか?


時々、見直していく必要があるんですね。


にもかかわらず、1つのケアに完璧を求めすぎると、バランスよくできなくなってしまうのが問題なのです。


 


完璧主義では、疲れきってしまう


また、完璧主義であることのもうひとつの問題点は、疲れきってしまうことです。


ひとつのことにこだわる、完璧に仕上げることは、いいことです。


完璧を求めることをしないと、いろんなことをこなせるようになったり、上達したりっていうことができなくなってしまいますよね。


しかし。


ことアトピーの治療に関していえば、そういったレベルの高い作業は必要ありません。


ひとつひとつのケアを完璧にこなそうとすると、疲れきってしまいます。


だからこそ、優先順位の高いものから、できる範囲でサクサクっと、気楽にやっていくことが、治療をうまく進めるコツになるんですね。


完璧主義は、場合によっては役に立ちますが、すべてそれでやろうとすると疲れきってしまいます。


 


あえて60点主義


たとえば、掃除をきちんとすることは、アトピーの悪化を防ぐ上でも、アレルギーの予防をする上でも大事なことです。


でもだからといって、掃除をすればアトピーが良くなるか、アレルギーにならないのか、と言われれば、必ずしもそうとは言い切れません。


そのため、掃除は大事なのですが、毎回完璧にやったとしても、そこまで意味がありません。


むしろ、完璧すぎることによる弊害。


ほかに手が回らなくなったり、疲れてしまったりすることのほうが問題なんですね。


いい加減でも、やらないよりは、やったほうがいい。


それぐらいの心持ちのほが、掃除なんかも苦痛なく続けられるわけです。


一回一回の掃除を完璧にするよりも、いい加減でもそれなりに続けているほうが、長い目で見たときには、意味があります。


平均点よりちょっといいぐらい、60点を目指す。


そんな60点主義でいくのも、アトピーのケアを難しくしないコツです。


 


 


 


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成長抑制……ステロイド薬の全身的な副作用(12)


こんにちは。橋本です。


ステロイド薬を内服、注射、点滴などで投与すると、子どもでは成長抑制がおきることがあります。


そのため、まだ体が成長段階にある子どもにステロイド薬を投与する場合には、成長抑制に注意しなければいけません。


 


身長の伸びにブレーキがかかる


ステロイド薬による成長抑制は、身長の伸びが止まってしまうことです。


身長の伸びに必要な成長ホルモンの分泌、それから骨や軟骨の成長が、ステロイド薬によっておさえられてしまう。


そのために、このような成長抑制がおきます。


ただ、成長抑制といっても、身長が縮むことはありません。


ステロイド副作用:成長抑制


 


キャッチアップ


では、ステロイド薬を使ったら、その時点で子どもの身長が止まってしまうのか?


と心配になってしまいますが。


しかし、ステロイド薬を中止すれば、投与しなかった場合に伸びたレベルにまで、急激に身長が伸びる。


そういった現象が、よくみられます。


それまでの遅れに追いつくように急激に背が伸びるので、こういった現象をキャッチアップ(追いつく)とよんでいます。


ただ、ステロイド薬を急に中止することは、離脱症候群がおきる原因となり、もともとの病状も悪化してしまうことになりかねません。


ステロイド薬は、もともとの病気がきちんと治ったことを確認してから、ゆっくり中止するのが基本です。


中止した後に、予想したようなキャッチアップがみられない場合は、お医者さんとの相談も必要です。


 


投与が長期になりそうなら


育ち盛りの子どもの身長が止まってしまうのを、いざ目にすると、子ども自身も、家族もショックを受けてしまいます。


あらかじめ「身長の伸びが止まることがあるよ」とわかっていても、病気を治すためにはじょうがないとわかっていても。


成長の停止が一時的だとしても、実際おきてみると、子ども自身、その動揺を目にする家族もつらいものです。


でもだからといって、治療の途中でステロイド薬を止めてしまうのは危険です。


そのため、ステロイド薬を長期に投与する場合は、


どういう見通しで、どんなスケジュールで服用していくのか


を、あらかじめお医者さんとよく話し合っておくことが大切です。


病気によっては、ステロイド薬以外の選択肢があるかもしれません。


また、アトピーの治療に使うステロイド外用薬は、ステロイドが血液中に移行しにくいため、適切に使えば、成長抑制がおこることはありません。


 


 


 


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ステロイド内服:副作用

ステロイド薬を内服した場合の副作用とは?


こんにちは。橋本です。


ここでは、「ステロイド薬を内服した場合の副作用」について、全体的にまとめたいと思います。


 


全身に効くステロイド薬、部分的に効くステロイド薬


ステロイド薬の全身的な投与には、


内服

注射

パルス療法(点滴)


という3つの方法があり、ステロイドが全身に作用します。


飲み薬

注射

点滴

ステロイド:内服

ステロイド:注射

ステロイド:パルス療法



 


ステロイドを塗り薬の状態にした、いわゆるステロイド外用薬。


「ステロイド外用薬」は内服などとは違い、血液中にはほんど入っていきません。


そのため、ステロイド外用薬は、ランクの強いものを大量、長期に使用しないかぎり、全身には作用しません。


つまり、ステロイド外用薬では、服用した場合におこるような、全身的な副作用もおこらないわけです。


ステロイドの入った、点鼻薬、点眼薬、点耳薬、座薬、ぜんそくに使う吸入薬も、同じように全身には作用しません。


アトピーの標準治療では、ステロイドは塗り薬のみですが、重症度によっては、飲み薬でステロイドを服用することもあります。


 


ステロイド薬を治療に使う病気はたくさんある


なかなか、患者サイドからは見えませんが。


じつは、ステロイド薬は、医療の現場では、ものすごく広い領域で使われます。


ステロイド薬を使うことで、いちじるしく症状が改善する、症状がよくなるという疾患は、細かいものまで含めると、ざっと500以上にのぼります。


たとえば、


呼吸器系の病気(気管支喘息など)

消化器系の病気(潰瘍性大腸炎、クローン病など)

腎臓の病気(腎炎など)

血液の病気(急性リンパ性白血病など)

膠原病(こうげんびょう:全身性エリテマトーデスなど)

皮膚の病気(皮膚炎など)

妊婦への投与(新生児RDSなど)


など、難病といわれるものも、多くあります。


ステロイド薬がないと困ってしまう、命を落としかねないという病気も多いんですね。


 


ステロイド薬は奇跡の治療薬?


突然ですが。


関節・骨・筋肉に痛みやこわばり、変形がおきる、リウマチという病気を聞いたことはあるでしょうか?


1948年、13歳の少女に世界で初めて、ステロイド薬が使われました。


身動きが取れないほどの重症リウマチの患者に、ステロイドを使用したら、翌日にはダンスができるようになった


アメリカでこのニュースが新聞の一面を飾り、世紀の大発見、奇跡の治療薬として絶賛されたのがステロイド薬のスタートだったんですね。


さらにステロイドはリウマチ以外にも、数多くの難病、症状に劇的な効果を発揮。


当初、ステロイドは、世紀の発明ともてはやされ、医療の現場において、あちこちで使われるようになりました。


その功績もあって、最初にステロイドを治療薬に使った医師ヘンチは、ノーベル賞を受賞しています。


副作用についても、「ステロイドはもともと体にある成分なんだから、副作用はそれほどないだろう」と考えられていました。


しかし当初、万能薬と思われたステロイド薬も、使い方次第で、副作用や体の機能に異常がおこるという報告が相次ぎました。


劇的な効果があっただけに深刻な副作用は、大きなショックとイメージを世の中に与えることになってしまいました。


それだけステロイド薬は、副作用のイメージが強いところがあるため、「できれば使いたくない」と思う人も少なくありません。


 


自己判断の減量や中止は、命にかかわることも


ステロイド薬を使えばすべてが解決するというわけではなく、使い方に注意がいる薬なのがステロイド薬です。


ステロイド薬に限らず、病気を治すために使われる薬には、少なからず副作用があります。


また、病状が改善されれば、維持量といわれる少量の服薬ですむようになります。


うまく薬の減量をゆっくりおこない、急に投与を中止することがなければ、深刻な副作用がおこる心配はほとんどありません。


もっとも懸念されるべきことは、副作用を恐れるあまりお医者さんの指示通りの服用をせず、病状を悪化させてしまうこと。


自分の判断でステロイド薬の服用を減らしたり、急に止めたりするのがいちばん危険です。


薬の作用・副作用をきちんと知って、服用量をしっかり守ることが、副作用の軽減にもつながります。


重い副作用についても、予防法や対処法についての研究が進んでいます。


 


予測不可能な副作用ではない


大切なのは、ステロド薬を長く使ったりする場合でも、現在では「どんな副作用がおこりうるか?」ということが、あらかじめわかっているという点です。


世界で最初にステロイド薬が治療に使われたのが1948年。


それから、60年以上が経っていて、ステロイドがどんな作用をするか、十分に研究されてきました。


ステロド薬を使ったがために、「思いもよらないような深刻な副作用がおこってしまった!」ということは、まずありません。


起こりうる副作用は次のようなものがあり、ステロイド薬の投与にあたっては、この副作用への対策をあらかじめ知っておくことも大切です。


 1) 感染症

 2) 糖尿病

 3) 高血圧

 4) 脂質異常症(ししつ・いじょうしょう)

 5) 消化性潰瘍(しょうかせい・かいよう)

 6) 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

 7) 無菌性骨壊死(むきんせい・こつえし)

 8) 不眠、いらいら

 9) 肥満、ムーンフェイス、食欲増進

10) 皮膚の変化

11) 白内障、緑内障

12) 成長抑制(子どもの場合)

13) 離脱症候群


 


 


 


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離脱症候群とは?……ステロイド薬の全身的な副作用(13)


こんにちは。橋本です。


ステロイド薬を投与した場合には、全身におこる副作用として、離脱症候群(りだつ・しょうこうぐん)といわれるものが、おこることがあります。


ステロイド薬を内服などで、大量に使ったり、投与が長期に渡った場合に、急に中止をすると、離脱症候群があらわれやすくなります。


ステロイド薬の副作用:離脱症候群


 


副腎皮質ホルモンが足りない?


人間の副腎(ふくじん)という小さな臓器の一部、副腎皮質(ふくじんひしつ)。


そこで作られている糖質コルチコイドというホルモンに似せて合成したものが、ストロイド薬です。


そのため、ストロイド薬は、合成副腎皮質ホルモンともよばれます。


ステロイド薬の投与が大量であったり、長期に渡ったりする場合、副腎のホルモンを作る機能がおさえられてしまうことがあります。


その状態でステロイド薬の投与を急に中止してしまうと、副腎の機能が回復しないままになり、体内の副腎皮質ホルモンが足りない状態になります。


そのときにおこるのが、離脱症候群です。


副腎


 


ゆっくり減量、ゆっくり中止


離脱症候群とは、具体的には、ステロイド薬の急な中止によって、発熱疲労感頭痛関節痛筋肉痛無気力感などがあらわれることを指します。


また、もともとの病気が重症になる現象。いわゆるリバウンド現象など、場合によっては命にかかわったりするようなこともおこります。


ステロイド薬を中止したい場合でも、自分で判断せずに、お医者さんとよく相談して、ステロイド薬の減量、中止を計画することが大事です。


 


ステロイド外用薬では、離脱症候群はおこらない


ただし、体の外からアプローチするタイプのステロイド剤。


たとえば、ステロイド外用薬、点鼻薬、点眼薬、点耳薬、座薬、吸入薬などは、血液中にステロイドが移行しにくいという特徴があります。


塗り薬など

飲み薬・注射など

塗った部分に作用

全身に作用

ステロイド外用:作用

ステロイド内服:作用



 


そのため、ステロイド外用薬などは、適切な使い方をすれば、このような全身的な副作用はおこりません。


血液中にステロイドが移行しなければ、副腎に作用することがない。


副腎の機能がおさえられることがないですから。


そういう点では、ステロイド外用薬は、全身的な副作用をおこさないように工夫した「薬の形」ともいえるわけなんですね。


 


 


 


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子どもが野菜を嫌う理由


こんにちは。橋本です。


子どもには、なぜか野菜が苦手な子が多いですよね。


「野菜を嫌う理由はこれです!」とは単純に言えないのですが、まずあるのが子どもならではの味覚です。


匂いが嫌い、舌触りが嫌い、感触が嫌い。


生理的に嫌いというのがあるんですね。


もう、これはどうしようもありません。味覚は、明日からすぐに変わるものでもありませんから。


ただ、すぐには変わらないものの、時間をかけて大人に近づいていけば、いつの間にか野菜を普通に食べられるようになるものです。


しかし。


その一方で、学校に入ってからも、大人になっても、「野菜がどうしても食べられない」という子もいます。


そこまで、野菜嫌いな理由とは、いったい何なんでしょうか?


子ども:野菜嫌い


 


「もっと野菜を食べるべき」は大人の都合


野菜は体にいい。


だから、


食べるべき

食べさせたい

食べてもらいたい


しかし、こういった願望は、すべて親の都合です。


幅広い食材を少しずつ食べるのが、子どもの体にとって、より安全なのは間違いありません。


だからといって、野菜を食べれば食べるほど、健康になるというのは、間違い。


野菜を食べれば、健康になって、食べなければ病気になる。


もっと食べないと、免疫アップしない、といえるほど食べ物は単純ではありません。


たとえば、野菜をたくさん食べさえすれば、肌がきれいになるとか、アトピーがよくなるということもないですし。


特定のものを食べると、病気が治るということもありません。


 


無理強い(むりじい)をさせるから


成長のために、子どもには、できるだけ野菜を食べてもらいたい。


それを理由に、無理強い(むりじい:無理やり)させれば、させるほど、野菜を食べるのが嫌になるのが、子どもです。


ましてや、


一口食べるまで、食事を終わらせない

この野菜を食べないと、デザートはなしだからね


などと、脅したり、罰を与えてでも食べさせようとすると、余計に「野菜を食べたくない」という気持ちが大きくなり、おさえられなくなります。


首ねっこをつかまえて、脅して無理強いすれば、その場は解決しても、長期的にみると逆効果になることもあるわけですね。


家庭内で野菜を食べないことについて、厳しくしかるというのも、野菜嫌いになる理由のひとつです。


 


野菜はカロリーが少ない


子どもがなかなか野菜を食べないというのには、子どもなりの事情もあります。


それは、野菜はカロリーが少ない、ということです。


胃袋が小さい子どもにとっては、野菜ばかり食べることは、エネルギーの効率が悪いんですね。


大きな胃袋の大人ではたくさん野菜を食べても問題ないですが、子どもではエネルギーが不足しがちになってしまうという問題もあります。


実際に食品のカロリーをみてみると、母乳(100mlあたり)は、約70kcal。


ほかの食品(100gあたり)をみると、


ゴハン:168kcal

サバ:202kcal

ハンペン:94kcal

豚バラ肉:386kcal

鶏モモ肉:200kcal

全卵:128kcal

牛乳:67kcal

ブドウ:59kcal

オレンジ:39kcal

イチゴ:34kcal

バナナ:86kcal


野菜でも、豆類や根菜類(100gあたり)は、


納豆:200kcal

ソラマメ:112kcal

カボチャ:60kcal

レンコン:66kcal

ゴボウ:58kcal

ジャガイモ:73kcal

サトイモ:59kcal

ニンジン:30kcal

ダイコン:18kcal

タケノコ:30kcal

タマネギ:37kcal


と、割とカロリーがあるものもあるんですが、ほかの野菜は、


トマト:19kcal

キャベツ:23kcal

ナス:22kcal

ブロッコリー:27kcal

キュウリ:14kcal

アスパラガス:24kcal

ホウレンソウ:25kcal


など、カロリーがほかの食べ物に比べて少ないのです。


野菜ばかりで胃袋をいっぱいにしてしまうと、成長に必要なエネルギーをまかなえなくなることも考えられます。


子どもの胃袋は小さいという事情。


それも、子どもが野菜を積極的に食べられない理由のひとつでもあるんですね。


 


じゃあ、どうしたら野菜を食べてもらえるの?


生理的に嫌い。だからといって、無理強いしてはいけない。子どもにも事情がある。


それもわかるけど、「じゃあ、野菜嫌いはどうしたらいいの?」という話ですが。


いくつか工夫できることをあげてみます。


子ども:野菜を食べない


 


1) 子どもの望む目的につなげてあげる


野菜を食べると、○○くんみたいに強くなれる、大きくなれるかもしれないよ、など子どもの目指すものに近づくことができるとアドバイスする。


もしくは、頑張って食べたなら、ほめる、一緒に喜ぶ。


大げさや嘘はいけないですが、子どもが夢中になってること、やりたいことに、うまく野菜を食べることをつなげてあげる。


そうすると、「それなら食べよう」というきっかけになります。


 


2) 調理にひと工夫する


ダシや肉、マヨネーズ、ドレッシングなどを工夫して、うま味、脂肪の味をうまく使う。


適度な加熱で渋さや苦さがマイルドになっているか、噛みやすいか、飲み込みやすいか、味見をする。


切り方を変えてみる、和洋中などの調理法で味に変化をつける、などの工夫をすることで野菜も、より食べやすくなります。


野菜をみじん切りにしたり、ほかの料理に隠して加えるような、「だましうち」のような方法は、あまりおすすめしません。


 


3) 間食をあげすぎない


間食を食べ過ぎると、せっかくの食事への興味が薄れる原因にもなります。


 


4) 親が野菜をおいしく食べる


親が何気なくおいしそうに食べていると、子どもは横から欲しがることもあります。


 


5) 親が毎食きれいに食べる習慣をつける


「残さずに食べるのが当たり前」というのを、まず親が日頃から実践する。


苦労して作ってもらったものはきれいに食べるものというのを言葉ではなく、親自身が行動でしめす。


そうすることで、食卓に上がったものは食べよう、という子どもの気持ちも後押しします。


 


6) 子どもの好奇心をくみとる


好奇心があれば、子どもも調理に参加できるようにしてあげる。


ママがごはんを作っている時、興味がありそうなら、どんなふうに料理するか教えてあげる。


「これがこうなるんだ」というのがわかると、食べたくなることもあります。


野菜嫌いをなくす工夫


 


いつでも野菜が食べられるように整える


このように野菜嫌いを克服するには、いろんな工夫をすることも必要ですが。


でも、いちばん大切なのは、「野菜を食べさせようと無理強いしない」という気持ちです。


子どもが、ふと手を伸ばしたときに、そこに食べやすい野菜が食卓にあるように。


子どもが気が向いたときに、いつでも十分に野菜が食べられるように、環境を整えてあげることが大事です。


人間には個性があります。


なかなか野菜が食べられない子も、だんだんと野菜が食べられるようになる子もいます。


子どもによっては、どんな野菜でも、お皿から全部つまみ出してしまうことさえあります。


それも子どもの個性、成長過程と考えることも必要。


親の都合ではなく、子どもが自分で食べたいと思ったときに食べられるようにしてあげるのが、トラウマになるような野菜嫌いをなくす、ひとつの方法です。


野菜を食べてと、無理強いさせれば、余計に野菜嫌いになる。


年頃になるまで、そのトラウマを引きずってしまう可能性もあります。


小盛りでもいいから、野菜を加えた料理を並べる、ちょこっと添える。


これでもかっ(苦笑)といわんばかりに、野菜たっぷりにする、とかではなくですね。


子どもが野菜だけ徹底的に、皿からつまみ出すとしても、やり方に細かく口を出さない。


そうやって、いつでも食べられる環境を整えてあげて、あせらず待つ。


いじらしいですが、子どものことを思えばこそ。長い目で見るとそういう気持ちも大切なんですね。


 


 


 


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