不眠、いらいら……ステロイド薬の全身的な副作用(8) | 子肌育Blog アトピーに負けない生活。

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不眠、いらいら


こんにちは。橋本です。


ステロイド薬を投与すると、眠れなくなったり、イライラするなどの気分的な変化がおこることがあります。


投与を始めて数時間と、早い段階で出てくることもあります。


ステロイド副作用:不眠・いらいら


 


早く出やすい、自覚しやすい


ステロイド薬の投与による、不眠、いらいらは、もっとも自覚しやすい。


あるいは、まわりの家族も気づきやすい、感じられやすい副作用のひとつです。


プレドニゾロン(ステロイド薬の製品名)の内服を続けて、1か月以内に9割方の人が、不眠、いらいらを自覚するといわれています。


とくに大量に投与すると初期段階で、気分の高揚感が強くあらわれることもあります。


カンタンにいうと、ある意味、軽いハイテンション、気分のいい状態ですね。


 


治療中の不眠がすべて「副作用のせい」とはかぎらない


ただ、眠れなくなったり、イライラが多くなっても、


それがステロイドの副作用によるものなのか?


というのを、はっきり見分ける方法がありません。


通常、多量のステロイド薬を使う必要がある場合、命にかかわるような感染症を防ぐために、入院してから投与を始めます。


入院して環境が変わると、そのことも、不眠、いらいらなど、気分的変化の原因になることも考えられます。


「枕が変わると眠れない」なんて話もよく聞きますよね。


ほかにも、


暑さ

不規則な生活習慣

運動不足

騒音

明かり

ストレス

空腹


などなど、不眠やイライラの原因になるものは、ステロイド薬の副作用に限らず、普段の生活の中にもあります。


 


軽度であることがほとんど


多くの人にあらわれやすい、この不眠、いらいらですが、実際には、軽度であることがほとんど。


まれに場合によっては、睡眠薬や精神安定剤などを服用したり、精神的な治療をすることもありますが。


適切な治療を受ければ、重症化することはまずないといわれています。


そのため、「眠れない、眠れない」と思いすぎずに、


ステロイド薬による不眠の副作用は、意外と軽いものだ


というのを知っておくことも、必要以上に不眠、いらいらに振り回されないことにつながります。


 


 


 


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