皆さま、こんにちは!
前回のブログで
東北本線・安達(あだち)駅の訪問記をUPしました。
(前回のブログもチェックくださいね)
【まったり駅探訪】東北本線・安達駅に行ってきました。(前編)
平成28年1月に新駅舎の供用が開始、
駅の東西を結ぶ自由通路を備えた橋上駅舎に代わった駅でしたが、
新駅舎が竣工する半年前の旧駅舎時代にも訪れてたのです。
こちらがその駅舎、
大正6年に駅が開業した当時から使われていたモノだそうですよ。
安達駅には福島駅から電車に乗って来ましたけど、
この頃はまだ719系電車が現役だったのよね~
座り心地が超絶品だったふかふかシートは今も忘れませんぜ☆
この頃は確か、新駅舎の骨格が姿を現し始めた時期でしたっけ。
当時、旧駅舎とホームはこんな感じで跨線橋で結ばれてましたの。
まさかこの跨線橋が、新駅舎とホームを結ぶ通路に再利用されるとは
思ってもいませんでしたわ。
解体された木造駅舎は大正時代の風情たっぷりで
駅ファンに一目置かれる存在でした。
今回はそんな駅舎の現役時代の様子を振り返ります。
まずは駅舎の進入口から。
古い様式の英名標が目を引きますよね。
安達駅の名称は、日本百名山としても知られる
安達太良(あだたら)山から由来しているとのこと(諸説あり)。
安達駅は安達太良山の登山口として機能していた時期もあったんですって。
ちなみに好天の日は駅前から安達太良山を眺めることが出来ます。
この頃は駅前の御池に立派な鯉が泳いでました。
池は消え、現在はここに駐輪場が出来ましたが
鯉たちは今も元気でいるんでしょうかね?
駅舎の中はこんな感じです。
安達駅は職員さんが常駐する業務委託駅で
出札窓口が営業してましたよ。
ここで注目したのがこちら、
駅舎の中に「停車場ギャラリー」と呼ばれる写真の展示コーナーでした。
駅周辺や安達太良山の写真が掲示されてましたが、
その中に戦後間もない頃に撮影された安達駅の写真があったのです。
上の写真、開業30周年ということは…
昭和22年に撮影されたモノで間違いないかな?
駅前に立つハエタタキ(架空裸線路柱)もですが、
鯉が泳ぐ池がこの頃からあるのに驚きましたよ。
屋根の形状以外、駅舎が大きく変わっていないこともわかりました。
安達駅の構内を通過する列車の写真も掲示中。
背景に見慣れない小高い丘があるので
写真が本当に安達駅のモノなのが半信半疑で見てましたが…
現在と同じ様式の石積みホームが写っているので
間違いないでしょう。
それにしても驚くほど景色が変わっちゃってますな。
続いてはホームにイン。
ホームは新駅舎になっても変わらず、
現在と同じ島式ホーム1面2線構造でした。
今は雑草で埋もれてますけど、上り線の外側に
線路2線分の空き地があるのが見えますでしょうか?
安達駅は国鉄時代にユニークな線路配置を持ってた駅で、
かつてここに2本の上り線専用副本線が並んでいたのです。
Wikipediaによれば「上り2番線」という呼称があったみたいですね。
それではなぜここに副本線が敷かれていたのか?
東北本線の上り線・南福島駅~金谷川駅間には急勾配が続く区間で、
福島駅~金谷川駅間では蒸気機関車の時代から
貨物列車に補助機関車が連結されてました。
補助機関車の開放は金谷川駅構内で行われてましたが、
正調編成となった列車はここで旅客列車を退避していた模様。
下は国土地理院のサイトから転載した昭和50年撮影の航空写真ですが、
停車中の貨物列車が写ってましたよ。
この運用は平成2年まで続いていたみたいですね。
前回のブログで気になっていた、
上辺が消えてた名所案内の5年前の姿です。
上辺のみ木製でしたので、朽ちてしまったのではないでしょうか?
最後は駅舎に貼られていたレトロな駅名標で〆ます。
駅名標に文字を消した形跡があったのでフォトショでいじってみました。
「ADACHI」の下には
「福島県安達郡安達町」の文字が浮かんできましたよ。
平成17年に二本松市に合併する以前の所在の表記です。
それと二本松のアルファベット表記を
「NIHONMATSU」から「NIHOMMATSU」に改めた形跡も発見。
元の表記も間違いじゃありませんが、
安達駅はヘボン式が公式表記らしいです。
そんな面白いモノが沢山みられた安達駅の駅舎も今は現存せず…
安達駅に限らず、コロナ禍で外出の自粛が叫ばれてる間も
駅舎の更新は進行中です。
時間との闘い真っ只中ですが
駅ファンの同志の皆さん、健康第一で趣味に励みましょうね。
国鉄時代の安達駅の様子はこちらを参考にしました。
須賀川駅
郡山駅
本宮駅
二本松駅
安達駅 旧駅舎 ・新駅舎(平成28年4月26日)
松川駅(平成26年8月6日)・新駅舎(平成28年4月26日) 前編・後編
福島駅
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