皆さま、おはようございます！
今朝は、東北本線・久田野（くたの）駅の訪問記です。
本当にどうでもいい話ですけど…
久田野駅を訪れたのは今から２年前のことでした。
栃木県の県北で暮らす女友達から突如電話があり、
町内にある別のアパートに引っ越したとのこと。
引っ越し祝いが欲しいという連絡だったのですよ。
基本的に女性に対してNOは言えない自分ですが、
お金を渡すとパチンコで溶かしちゃいそうな子でしたので
祝いはモノで渡すと言ったら、掃除機が欲しいと。
性能が良いサイクロン式のヤツ、しかもすぐに。
仕方なく、地元で掃除機を買って栃木に直行。
その後は翌朝まで掃除に付き合わされて…
その翌日にヘトヘトになりながら訪れたのが久田野駅でした。
この性格は何としても変えたい。
久田野駅は、列車でここを通過するたびに気になっていた駅でした。
東北本線の駅では珍しく、
街中ではなく田んぼのど真ん中にある駅でしたので。
現在はRC造りの味もそっけもない駅舎に変わってしまいましたけど、
国鉄末期辺りまでは木造駅舎があったはず。
久田野駅は大正５年に開設された信号所が起源で、
大正８年に駅に昇格したそうですよ。
この場所に駅を設けたのには
何か大きな理由があったのではないかと思い、
自分なりにいろいろと推測してみましたが…
その前に駅の様子からチェックしますね。
久田野駅は島式ホーム１面２線構造です。
昭和59年に無人駅化されましたが、
その際に古い駅舎を撤去し現在の駅舎に建て替え、
新たに跨線橋が設けられました。
古い駅舎は現在の駅舎の右隣にある空き地に建ってましたよ。
こちらが久田野駅の島式ホームです。
ホームの外側には上り線・下り線共に側線が１本ずつ。
東北本線は東北新幹線が開業する以前は
数多くの優等列車、貨物列車が運行されてまして、
列車を退避させるための主本線でした。
それら列車が消えた今は、
保線車両の留置線として使われていたみたいですね。
さて本題。
それではなぜ、こんな場所に久田野駅が設けられたのか…
（ここからはあくまでも自分が立てた推測です）
こちらは戦後間もない昭和22年に撮影された
久田野駅の航空写真です。
駅舎が今とは反対の位置にあったことにも驚きましたけど、
見てほしいのはそこではなくて駅構内の様子です。
ホームは現在と変わっていないのですけど、
駅舎の近くには現在は無い、
資材の集積所らしきものが写っているのですよ。
よく見ると、今は無い貨物ホームもい写っているような気が…
実は東北本線では、久田野駅（信号所）が開設された時期に
大規模な新線切り替えが行われております。
中でも大きかったのが、
久田野駅の西隣に位置する白坂駅-久田野駅間の切替工事。
この工事によって、白河駅は大正９年に現在地に移転しました。
久田野駅（信号所）の開設は、
この工事に伴う資材運搬が目的だったのではないでしょうかね？
こちらも昭和22年に撮影された航空写真です。
新線切り替えが行われてから既に27年が経過した写真ですが、
この当時はまだ、撤去された鉄橋の橋脚や築堤が残っていたみたいで。
現在もその一部が確認出来るらしく。
いつかそれも見に行かなきゃ！
かつて駅舎があったと思われる場所、現在は水田に変わってました。
ホームは昔のままなのですけど…
久田野駅が開設された真の理由が知りたい。
…などということは、この時は一切考えずに、
ぼんやりと駅を眺めながら引っ越し作業で浸かれた体を癒してました。
あっ、貨物列車！
今度は黒磯駅行きの普通列車が来た。
誰も降りることなく列車が発車しました。
久田野駅のこの長閑さがいいのよね。
久田野駅と聞くと、今でも
仕事帰りに掃除機を買いにいったことばかり思い浮かべるのですけど、
こうして滅多に来れない久田野駅に立ち寄れたのですから、
その引っ越しにも感謝…なのかな？
久田野駅（平成28年４月26日）
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松川駅（平成26年８月６日）・新駅舎（平成28年４月26日） 前編・後編
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