皆さま、おはようございます!

 

一昨昨日のことですが、東北本線・松川(まつかわ)駅に行ってきました。

松川駅がある松川町は福島市内南部にある町でして、

我が地元・仙台からは決して近くはないのですが、

子供の頃(今から35年も前)、当時は少なかった

東北本線を往来する電車の普通列車の行き先が松川駅だったり、

今でも、仙台駅から福島駅に行く最終列車の行き先が松川駅だったりと、

何かと目にする機会の多い駅名でしたの。

 

そんな松川駅、現在の駅舎は昨年(平成27年)春に建て替えられたものでして、

一昨年訪れた時は、古い木造駅舎がまだ残ってました。

あらま!駅前の見事な植樹も伐採されちゃったんですね。

 

今回は、一昨年訪れた時の、旧駅舎の様子を中心に挙げちゃいます。

 

実はこの日、松川駅に訪れたのは、

国鉄三大ミステリー事件のひとつとして知られている

松川事件の現場を見るためでして、

駅前の看板にも、事件現場の位置を案内する表記がありました。

e08072/松川事件

松川事件の現場の様子は、上のリンクから見ていただくことにしまして…

 

松川駅は明治20年に開業、大正15年に

松川駅と岩代川俣駅を結ぶ川俣線(昭和47年廃止)が開通しておりますので、

木造駅舎はその頃に建て替えされた、2代目駅舎ではないかと。

駅の正面には「松川あいさつ駅」の看板がありますが、

この看板、少年非行が問題化した昭和時代末期に貼られたものなんですって。

非行阻止のために町全体であいさつを交わす運動が行われたそうで、

その結果、少年非行数は減少方向に向かったとか。

新駅舎にこれがないってことは…松川町は静かな町に変わったってことかな?

 

駅舎は広く、待合室もたっぷりしてますね。

後で新駅舎の待合室の様子も挙げますが…

最近造られた待合室はどうも狭くて落ち着きません。

この木目が癒やしだったのに、

まさか内壁がコンクリートの打ちっぱなしになるとはね…

 

改札口を潜ると東北本線のホームが見えてきます。

の前に…

 

東北本線のホームにはこちらの跨線橋を渡るのですが、

手前の白いフェンスで囲まれた部分、

よく見るとここ、列車が発着していたホーム跡なのですよ。

 

こちらは松川駅の北側にある歩道橋から見た、ホーム跡の様子です。

石積みのホームであったことがわかりますよね!

 

実はここ、先にも書きました、昭和47年に廃止された川俣線の発着ホームでして、

路線廃止後も貨物列車や保線車両の留置線として利用されているのでした。

 

川俣線は松川駅と浜通りの浪江町を結ぶ計画で敷設された路線で、

大正15年に松川駅-岩代川俣駅間が開通しますが、

その後は延伸されることなく昭和47年に廃止されてしまいましたの。

上は昭和50年に撮影された航空写真です。

川俣線は松川駅の北側で東北本線と分岐していたようですね。

赤○印が松川駅ですよ。

 

川俣線の廃止後は国鉄バス(→JRバス)がその任を担っていたようですが、

こちらも現在は廃止されて、自治体が運営するバスに代わったとのこと。

駅前にはいかにも列車代替の国鉄バスらしい、屋根付きのバス停がありました。

 

なお、川俣線沿線には路線廃止を記念して置かれた

2両の蒸気機関車がありましたが、うち1両のC12 66はその後に復活し、

現在、真岡鐵道で活躍中なことは周知のとおりです。

もう1両のC12 60、まさか松川駅から車で15分の場所にあったとは…

見に行くべきでした。

 

次回訪問の際は、絶対に川俣線の廃線跡巡りを楽しむ!

そう心に誓いながら眺めた川俣線ホームの写真で今回は〆。

 

松川駅については書きたいことがまだまだありますので、次回に続きます。

(続きもぜひチェックくださいね)

【まったり駅探訪】東北本線・松川駅に行ってきました。(後編)

 

 

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