皆さま、おばんです!
先の白坂駅 に引き続き、今回も東北本線の駅をいかせていただきます。
東北本線・豊原(とよはら)駅です!
豊原駅は栃木県側の県境駅でして、
この先の白坂駅以北は、福島県の駅になります。
秘境駅の生みの親である牛山隆信さんによると、豊原駅は、
「列車の本数は多いにも関わらず、
人家は数軒で集落は離れており、車の交通量が極めて少ない駅」だそうな。
なるほど。
国道4号線から豊原駅へは、1本の県道で結ばれているのですが、
この県道の先を進むと、なんと、大正9年まで使われていた、
東北本線の旧線跡に出るらしいです。
そもそも明治24年に開業した当時の豊原駅は、
山の麓にある黒川沿いにあったらしいのですが、
この路線は急こう配が連続するために、
大正9年に黒田原駅‐白坂駅間は新線に付け替えられ、
旧線上にあった豊原駅も、現在の位置に移されたんだそうで。
その結果、現在の豊原駅は集落からも大きく離され、
真夏だというのに、なぜか冷え切った感じの豊原駅。
振り向くと、誰かがいそうでちょっと怖い。
ホームへは、こちらの跨線橋を伝っていくのですが、
駅舎と本線の間には安全柵が無く、
高速貨物列車が通過するときには暴風が巻乱れ、
これはこれでやっぱり怖い豊原駅でした。
自分は豊原駅に40分近くおりましたけど
その間に県道を通過した自動車の数はゼロ、
人の姿を見ることもありませんでした。
いや、目の前には、
駅構内のゴミやセミの亡骸を集めているおじさんがいるんですけど、
下り・郡山行き701系6連の普通列車が到着しました。
お盆中で結構な乗車率でしたが、乗降するお客様はもちろんゼロ。
車掌さんから自分、「なんでここに人がいるの?」という目で見られます。
この次にやってきたのは、上り・黒磯行きのE721系4連でした。
乗降客がゼロなのは相変らず。
ノンステップ・低床構造のE721系ですらも、
豊原駅のホームには届いておりません。
豊原駅のホーム、汽車時代の低いホームそのままなんですね。
そんな豊原駅でしたが、東北本線の旧線跡など、
鉄道ファン的には魅力の多いのも事実。
唯一の下車客になって、豊原駅を独り占めしてみるのも楽しいですよ。
訪問駅リスト(JR線)
黒磯駅
黒田原駅
豊原駅(平成21年8月8日)
白河駅
久田野駅
泉崎駅
鏡石駅
須賀川駅
郡山駅
本宮駅
二本松駅
安達駅
松川駅(平成26年8月6日)・新駅舎(平成28年4月26日) 前編・後編
金谷川駅
福島駅