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皆さま、こんにちは!

 

新型コロナウィルスの影響で仕事が多忙になったり

家庭環境の変化(長男の結婚、長女の就職)があったりして、

ブログの更新が疎かになってしまいました。

そんな最中、JR北海道では利用者数僅少駅の

廃止に向けての協議が加速しているみていで…

駅ファンはしばらくの間、気分の休み処は無さそうな気配ですね。

 

さて今日は、函館本線を利用するたびに気になってた駅の訪問記です。

車窓から見えるブツがすっごく気になってたのですよ。

写真の中央に写る黒い物体が見えるでしょうか?

 

北海道の駅巡りを開始してから6年目、

ついにこの駅に下車することが出来ました。

 

ホームは嵩上げされておらず汽車時代のまま。

キハ40はステップ付きですがホームとの段差がこんなにもあります。

バリアフリー化の観点からは見れば、この段差はいただけませんが

駅ファンにとっては「萌え要素」だったりもしますのよ。

 

駅舎は巨大なのに無人駅という曰くありげな、

函館本線・豊沼(とよぬま)駅の訪問記でした。

目が駅前にあるブツにばかりいってましたが、

豊沼駅って駅舎も個性的だったんだ…

 

高床式の特徴ある駅舎ですが、

Wikipediaによると付近はたびたび水害に悩まされていたそうで、

昭和39年に駅舎が改築された際に高床駅舎に改められたとのこと。

豊沼駅は石狩川の近くにある駅ですが、

川と駅との間に調整池(東圧貯水池)があるのは

そんな理由があるからかもしれませんね。

 

ちなみに下は、国土地理院のサイトから転載した

昭和27年に撮影された航空写真です。

2本のホームがある様相は現在と変わりませんが、

この時点ではまだ駅舎は高床化されておらず。

ホームが駅舎よりも高い位置にあるのがわかります。

 

そしてこちらが豊沼駅の現在の様子。

旧駅舎の遺構が残っていればと思いましたが、

現在の駅舎は旧駅舎跡にほぼ同じ規模で建立されたらしく。

これでは遺構は見つけることが出来ませんわね。

 

駅前にある民家さんは大方が高床化されているのは、

豊沼駅の駅舎と同じく理由なのでしょう。

 

それでは豊沼駅の様子を眺めます。

豊沼駅は昭和17年に開設された信号場が起源で、

昭和22年に昇格して旅客営業を開始した駅でした。

それではなぜこの場所に信号場が設けられたかというと、

豊沼駅の西側には工業用アンモニア等々を製造する

東洋高圧工業北海道工場(現・北海道三井化学)が設けられ、

過去建て本線からそこに繋がる貨物専用線を分岐させるためだそうです。

上は昭和51年に撮影された航空写真ですが、

豊沼駅から弧を描きながら、広大な工場の敷地に伸びる

専用線の様子がわかりますでしょうか?

 

なお東洋高圧工業の南側には北海道電力砂川火力発電所があり、

豊沼駅はここから石炭輸送を担ってた時期もあったそうです。

上は昭和27年撮影の航空写真ですが、

工場が盛況な様子を見るとキュンキュン来ちゃう人、

自分だけじゃありませんよね?

 

そんな豊沼駅の貨物輸送も

専用線の廃止を理由に平成2年に幕を下ろしたらしく。

構内にあった側線は撤去されてしまいましたが、

バラストが敷かれた空地が賑やかだった当時の面影を残してました。

 

巨大な駅舎のスペースの大半は事務室に充てられてますが、

専用線が現役だった頃の運転要員さんたちの詰所として

利用されてたのでしょう。

 

かつては貨物輸送で賑わっていた豊沼駅も現在は無人駅に。

道内にはいろんなタイプの無人駅がありますけど、

これほど巨大な駅舎を持つ無人駅は珍しいのではないでしょうか?

 

豊沼駅は相対式&島式ホーム改め、相対式ホーム2面2線構造の駅でした。

 

さてさて、冒頭に書いた豊沼駅に鎮座するブツの件です。

駅前にはコレが置かれてますの。

車掌車のダルマ(廃車体)があるじゃないですか!

道端で倉庫代用として使われてるダルマは珍しくはありませんが、

駅前にあるケースはさすがに稀ではないかと。

自分が知る限りでは、道内で駅前にダルマがある駅は

石北本線・生田原駅ぐらいじゃないでしょうかね?

 

錆の中から浮き出た表記によると、

ダルマの種車はヨ4625(形式:ヨ3500)みたい。

昭和29年に製造された国鉄型の車掌車です。

 

ヨ3500の廃車体は20ftの海上コンテナと一緒に置かれてますが、

どんな用途で使われていたのでしょう?

 

そしてもうひとつ、駅の裏側にもダルマがありました。

こちらは有蓋車であるワムハチ(形式:ワム80000)の廃車体。

屋根のリブが少ない初期型ですけど、

側扉の上部に付いてるリングって何ですの?

ここに設置する際、吊り下げるために装着されたモノだと思いますが、

まさか貨車時代から付いてたんじゃないですよね?

 

最後は豊沼駅の駅舎の駅名標で〆ます。

渋い…渋すぎますって!

豊沼駅から伸びてた専用線の廃線跡は今でも辿れるらしい。

いつかはここの廃線跡も歩いてみたいですが…

その前にコロナ騒動が早く終息してほしいです。

仕事で子供と接触する機会が多いせいか、

最近は「旅行好き」であることが口に出せずにいたものですので。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

函館本線(小樽駅‐旭川駅)

 

↑(塩屋駅・長万部駅方面)

小樽駅

南小樽駅(平成30年5月31日)

小樽築港駅(平成30年5月31日)

朝里駅(平成30年5月29日)

銭函駅(平成29年9月28日)

ほしみ駅(平成30年5月29日)

星置駅(平成30年5月29日)

稲穂駅(平成30年5月29日)

手稲駅

稲積公園駅

発寒駅

発寒中央駅(平成31年4月18日)

琴似駅

桑園駅(平成31年4月18日)

札幌駅(平成30年9月5日)

苗穂駅

白石駅

厚別駅

森林公園駅

大麻駅

野幌駅(平成31年4月18日)

高砂駅

江別駅

豊幌駅(平成30年9月4日)

幌向駅

上幌向駅

岩見沢駅

峰延駅

光珠内駅(平成29年9月28日)

美唄駅

茶志内駅

奈井江駅(平成30年9月4日)

豊沼駅(平成29年9月28日)

砂川駅

滝川駅

江部乙駅

妹背牛駅(平成30年4月25日)

深川駅

納内駅(平成29年5月25日)

伊納駅(平成29年5月25日) 前編 ・後編

近文駅(平成29年5月25日)

旭川駅

 

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