皆さま、こんにちは！
前回のブログで、昭和44年に行われた
函館本線・小樽駅-旭川駅間電化・複線化完成の際に、
新線への付け替えによって廃止された神居古潭駅のことを挙げました。
本線が、昭和44年に竣工した
全長約4，5キロの神居トンネルを通る新線に改められたために
廃止された旧線上にあった駅でしたが、
新旧線が合流する地点の手前側にあるのがこちらの駅でした。
函館本線・伊納（いのう）駅です！
明治31年、函館本線の開通と共に開設された駅でした。
先にも書いた通り、厳密に言えば
伊納駅は旧線上から新線上に移されてますので、
現在の駅は昭和44年に造られたモノです。
駅舎はなく、廃貨車を待合室に転用したダルマ駅。
伊納駅は２両の車掌車を利用したＷダルマ仕様だったそうですけど、
２年半前に１両分が撤去されて、
現在はごく普通のダルマ駅に変わってましたよ。
なお、伊納駅の乗車客数は公式発表によると１人以下/日とのこと。
電化区間上にあるダルマ駅だったり、ユニークな存在の駅ですけど、
いつ廃止されてもおかしくない状況だと思います。
複線上にある駅なので信号場的な役割もありませんし…
後ほど書きますけど、いろいろと面白い駅ですので、
いつまでも元気でいて欲しいですね。
外目は他のダルマ駅と大きく変わってませんが、
室内はとってもハイグレードな仕様に仕上がってますの。
見てくださいよ！ストーブが常備されてるのです！
そんでもって駅便まで備わってるときた！
便所が備わってるダルマ駅は何回か見たことがありましたが、
ストーブ付きを見たのは初めてでは？
伊納駅には、電車が1日に上下合わせて19本が停車しますが、
駅周辺は民家がほとんどなく、秘境感たっぷりの駅でした。
そのためか、ファンにも人気が高い駅みたいですね。
そうそう、最近、無人駅を訪れるたびに気になることがあるのですが…
その駅とは無関係の写真が貼られているのを、よく見かけるようになりました。
多分、鉄道ファンの同志の方が貼られたモノかと思いますけど…
地元の方が写真を見て喜んでくれればいいのですが、
そんな風に思えない写真も多いような気がします。
画鋲を打つと壁に穴が開くし、止めた方が良いのではないでしょうかね？
こちらの階段を伝ってホームにインします。
伊納駅は相対式ホーム２面２線構造でした。
２本のホームは離れた位置にありますけど、
将来的には、列車の退避が可能な構造にアップグレードが可能な
配線だったのではないかと。
お隣にある納内駅までは12，7キロもありますので、
信号場的な役割を持たせられる構造だったのかもしれません。
さてさて、こちらの伊納駅は
昭和44年の新線移転に併せて開設されたモノだと書きましたが、
それでは旧線上の伊納駅はどこにあったかと言いますと…
駅前を細い道路が延びているのがわかりますよね。
実はこれ、旧線の廃線跡を転用した
サイクリングロードだったのです！
まさか駅前に廃線跡があったとは…
そして、サイクリングロード沿いには廃ホームが見つかりました。
もうお気付きかと思いますが、伊納駅周辺で新旧線は並走しており、
新旧駅は、ほぼ同じ位置にあったのです。
駅前を出ると、目の前に旧駅跡がある、
駅ファンにとっては垂涎モノの駅なのですよ。
そここには、こんなモノまでありまして…
架線が張られた単線の線路？
伊納駅については
まだまだ書き足りないことがいっぱいありますので、次回に続きます。
（続きはこちらから）
【まったり駅探訪】函館本線・伊納駅に行ってきました。（後編）
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伊納駅（平成２９年５月２５日） 前編 ・後編
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