皆さま、おはようございます!

 

今週5日間を使って楽しんできた北海道旅。

最終日の一昨日は、以前から訪れたかった2駅に立ち寄りました。

共に函館本線の電化区間内にある駅で、

この区間は、多くの特急列車や快速列車が行き交う近代的な路線なのに、

古風な木造駅舎が残る駅なのですよね。

 

その駅に向かいために、宿泊地の札幌から朝早い電車に乗車。

駅に到着すると、嵩上げされないままの低いホームに遭遇して

思わずキュンキュンしちゃいましたわ。

函館本線・光珠内駅

 

あったあった!この駅舎目当てで自分、この日は早起きしたんだから。

函館本線・光珠内駅

 

それにしてもここ、

木造駅舎とステンレス車両のコントラスト比がすご過ぎますね。

色合いだけじゃなく、いろんな意味で。

函館本線・光珠内駅

こちらの古い駅舎が残る駅とは…

 

函館本線・光珠内(こうしゅない)駅でした!

函館本線・光珠内駅

函館本線の電化区間内では、

無人駅化された多くの駅が簡易駅舎化、もしくは大改装されましたけど、

光珠内駅は開業当時のままの駅舎が残る貴重な駅なのでした。

 

ひと目見ただけで相当古いとわかる駅舎。

ユニークな形状の入り口の支柱が目を引く駅舎でしたが、

気になるのはこの駅舎がいつの時代に建てられたモノかってことです。

書籍やネットを見てもハッキリとしたことが書かれてないし、

駅舎の建物財産標も見当たらないのですよね。

自分の調べ方がヘタなの?

 

そこで光珠内駅の歴史を見てみたところ…

・大正9年 列車を行き違いさせるための信号所として開設(光珠信号所)

・大正13年 路線の複線化により信号所(→信号場)が廃止

・昭和23年 旅客営業のみを扱う仮乗降場として復活

・昭和27年 駅に昇格。現在に至る。

とのこと。

光珠内駅は信号場が前身の駅だったわけです。

 

ではでは、この駅舎が建てられた時代ですが、

下は昭和23年に撮影された光珠内駅(当時は仮乗降場)の航空写真で、

よく見るとこの頃、既に駅舎があったっぽいのですよ。

現在ある2本のホームもそのまま写ってますね。

函館本線・光珠内駅

…ということは仮乗降場時代に建てられた駅舎かな?

 

そのことを実証する決め手としては乏しいかもしれませんが、

駅舎のすぐ隣に駅便(駅の便所)があり、

貼られていた調査標に「昭和26年」の刻印が記されているのです。

函館本線・光珠内駅

函館本線・光珠内駅

駅に昇格(昭和27年)する前に、既に駅便があったってことは

この駅舎、やはり仮乗降場として営業を開始した

昭和23年に建てられたモノなのではないかと?

いずれにせよ、相当古い駅舎で間違いありませんね。

 

それにしても、LAVATORYのなんと美しいこと。

函館本線・光珠内駅

いかんいかん。

次に到着する列車に乗り遅れるとあとの予定が狂うので、

(光珠内駅に日中に停車する列車の本数は約1~2時間に1往復です)

駅便チェックはほどほどに切り上げ、駅舎を堪能することにしましたよ。

 

光珠内駅の駅舎といえば、やはりこの支柱でしょう。

函館本線・光珠内駅

山形にカットされた、とてもユニークな形状なのです。

 

入り口だけではありませんよ、線路側もご覧の通りで。

函館本線・光珠内駅

この支柱のおかげで、ここを電車で通過するたび、

光珠内駅のことが気になって仕方がなかったのですよね。

この日、ようやく訪れることが出来ました。

電車の本数が少なくて、ちょっと苦労しちゃいましたけど。

 

駅舎内です。

函館本線・光珠内駅

函館本線・光珠内駅

現在は無人駅の光珠内駅ですけど、

開設されてしばらくの間は駅員配置駅で、

当時使われていた出札窓口も塞がれた状態で残ってました。

 

光珠内駅はファンに人気だからか、

ファンが記帳する駅ノートも置かれてましたが、

ノートよりも支柱が気になる自分。

自分、支柱フェチか?

なぜ中央だけ形状が違うの使ってるの?

函館本線・光珠内駅

 

お次はホームへ。

函館本線・光珠内駅

函館本線・光珠内駅

光珠内駅は相対式&島式ホームによる複合2面3線構造でした。

上に挙げた航空写真からもわかる通り、

仮乗降場時代と変わらぬホーム配置ですよね。

 

2本のホームは跨線橋で結ばれてますが、

こちらはこの区間が電化開業した昭和43年に設置されたモノだそう。

函館本線・光珠内駅

雪除け?風除け?防寒対策?

昔のモーテル(日本にあるヤツね)みたいなヒラヒラが付いた跨線橋は

道内でよく見かけますが、

こんな感じで塞がれた跨線橋は珍しいのではないかしら?

 

中から見るとこんな感じです。ここでは歩きスマホは厳禁ですね。

函館本線・光珠内駅

 

他にも、駅舎に置かれていた古い周辺地図を見たり…

函館本線・光珠内駅

 

跨線橋の壁に空いた穴を見て、

壁面にダイブした鳥は大丈夫だったとかと心配してたのですけど…

函館本線・光珠内駅

あっという間にタイムアウト。

 

次の駅に向かう列車が到着してしまいました。

函館本線・光珠内駅

光珠内駅の駅舎は、函館本線内では数少ない

開業当時からの姿(改装はされてますが)を留める名駅舎だと思います。

ただし、JR北海道の管轄駅も

ローペースながら駅舎の更新工事が行われているのも事実。

駅舎を楽しみたいなら、早めに訪れた方が得策かもしれません。

それと駅便もね。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

函館本線(小樽駅‐旭川駅)

 

↑(小樽駅方面)

南小樽駅

小樽築港駅

朝里駅

銭函駅

ほしみ駅

星置駅

稲穂駅

手稲駅

稲積公園駅

発寒駅

発寒中央駅

琴似駅

桑園駅

札幌駅

苗穂駅

白石駅

厚別駅

森林公園駅

大麻駅

野幌駅

高砂駅

江別駅

豊幌駅

幌向駅

上幌向駅

岩見沢駅

峰延駅

光珠内駅(平成29年9月28日)

美唄駅

茶志内駅

奈井江駅

豊沼駅

砂川駅

滝川駅

江部乙駅

妹背牛駅

深川駅

納内駅(平成29年5月25日)

伊納駅(平成29年5月25日) 前編後編

近文駅

旭川駅


読者登録してね