皆さま、おばんです!

 

北海道胆振東部地震が起きる2日前のこと。

9月4日に函館本線・奈井江(ないえ)駅を訪れました。

本当は、この日から3日間の行程を利用して

札幌エリアの駅巡りを楽しもうと予定してたのですが、

翌日は台風21号の通過による線路の障害でJR線は夕方まで運休。

そして次の日は大地震でJR北海道は全面運休…

 

奈井江駅に着いた時はこんなに天気が良かったので

翌日からJRが大混乱に陥るとは思ってもいませんでしたよ。

「明日からどのように駅を周ろうか?」と考えながら、

奈井江駅の待合室でワクワクして過ごしていたあの時間が懐かしいです。

 

それでは本題。

奈井江駅は明治24年に開設された駅で

かつては石炭とお米の出荷で賑わっていたとのこと。

近代的な駅舎は昭和50年に改築されたモノだそうですよ。

 

実はここに来たら、絶対に成し遂げたかったことが2つありまして、

ひとつ目は昨年7月から販売が開始された

「わがまちご当地入場券」をゲットすることでしたの。

奈井江駅は奈井江町にある唯一の駅で、ご当地入場券の販売箇所は

奈井江駅と奈井江駅から700メートル離れたセコマの2か所。

奈井江駅は簡易委託駅のために

ご当地入場券は窓口で買うことが出来るのですが、

日中は窓口が閉鎖されてる時間帯があるらしく、

駅に到着後に恐る恐る窓口を覗いてみたのです。

 

すると…

窓口に職員のオネーサマがいた~!!!

 

お陰様で無事にご当地入場券をゲットすることが出来ましたぜ☆

切符の裏面によると、奈井江の名産はお米の「ゆめぴりか」だそうです。

奈井江がコメ処だって話は旅行誌で知りましたけどホントだったのね。

「ゆめぴりか」のCMには桐島かれんさんが出演されてたらしい。

桐島かれんさんといえば昭和最後のサディスティック・ミカ・バンド。

超カッコよくて大ファンな方でした。

なんか「ゆめぴりか」までがカッコよく見えてきた!

 

待合室の全景です。

自分が奈井江駅に訪れた時間帯は、

次の列車の到着時刻まで1時間半近く空いていたために

誰もいない駅の写真を撮ることが出来ました。

 

列車が到着するまで時間がありましたが、

職員さんにお願いしてホームの写真を撮らせてもらいましたよ。

奈井江駅は複線上に設けられた、

相対式&島式ホームによる複合2面3線構造でした。

 

ここで自分が大興奮したのはこちらです。

2本のホームは古風な跨線橋で結ばれているのですけど…

この跨線橋の入口を見ると…

 

JR北海道のマスコット・

モジャくんが描かれてるじゃないですか!!

自分、JR北海道の各地の駅を見てきましたけど、

多分、一番ジャンボサイズなモジャくんです。

昭和テイストなモジャくんが大好きなのですけど、

これほどまでイキイキしているモジャくんは他にないはず。

JR北海道のシンボルとして今後もモジャくんに活躍してほしいです!

 

跨線橋には雪国らしい、

降雪から架線を守るミニ上屋が装備されてました。

Wikiを見ると「昭和15年に跨線橋を設置」とあるのですけど、

この跨線橋がそれなら、貴重な戦前築の跨線橋ってことでは?

いろいろと気になる跨線橋でしたね。

 

さて、駅の構内を見終えた後は、

奈井江駅に来て成し遂げたかったことのもうひとつです。

冒頭に、奈井江駅はかつて

石炭の輸送で栄えた駅であることを書きましたが、

昭和15年から昭和45年の間、駅の東側にあった選炭施設まで

奈井江駅から貨物専用線が伸びていたのですよ。

下は昭和27年に撮影された航空写真ですが、

当時は選炭施設の周辺に炭鉱住宅も並んでたみたいですね。

 

そしてこちらは現在の様子を写すグーグルマップなのですけど…

専用線の廃線跡が今でも残ってるじゃないの!

専用線が廃止されてから50年近くが経とうとしているのに、

線路跡の緩いカーブが今でもハッキリと残っているのでした。

この専用線、住友石炭鉱業が保有していた線路で

晩年は子会社の大日興産に譲渡された模様。

 

跨線橋の上から眺めると、廃線跡とわかるカーブが見えましたよ。

これ、近くで見てみたい!

 

もうひとつの成し遂げたかったことは、この廃線跡を間近で見ること。

奈井江駅は構内が広いので駅裏に出るのに15分ほどかかりましたが、

タップタプの腹を揺らしながら廃線跡までやってきました。

で、現地の様子ですけど…

奥側が函館本線と専用線が分岐していた地点ですが、

廃線跡は、民家さんの玄関に通ずる道路に転用されてたようです。

枕木等が残っていれば大興奮だったのでしょうけど

それらしいものは何も見つけることが出来ませんでした。

 

同じ位置から奈井江駅を見ます。

 

更に同じ場所から選炭施設があった方向を見る。

この緩いカーブがいかにも廃線跡って感じで堪らないのよね~

 

廃線跡を進むと砂利道から舗装道路に変わって…

 

廃線跡はまだまだ続くのですが…

へこたれた。

 

この先も廃線跡はずっとずっと続くのですけど、

総延長11キロ超の専用線跡を

旅行道具一式を背負いながら歩くなんて無理無理。

今回は廃線跡のカーブを眺めて引き返してきちゃいました。

ヘタレでホントにすみません。

奈井江駅からはこの専用線の他にも、昭和24年から43年まで

駅の北側から三井鉱山奈井江専用鉄道が伸びていた模様。

いつか両線の廃線跡巡りに訪れたいと思います。

再来週は震災後初の北海道旅を予定、

今度こそ極上のジンギスカンを食べてきますぜ!

 

 

訪問駅リスト(JR線)

函館本線(小樽駅‐旭川駅)

 

↑(塩屋駅・長万部駅方面)

小樽駅

南小樽駅

小樽築港駅(平成30年5月31日)

朝里駅(平成30年5月29日)

銭函駅(平成29年9月28日)

ほしみ駅(平成30年5月29日)

星置駅(平成30年5月29日)

稲穂駅(平成30年5月29日)

手稲駅

稲積公園駅

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発寒中央駅

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札幌駅(平成30年9月5日)

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光珠内駅(平成29年9月28日)

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茶志内駅

奈井江駅(平成30年9月4日)

豊沼駅

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江部乙駅

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深川駅

納内駅(平成29年5月25日)

伊納駅(平成29年5月25日) 前編 ・後編

近文駅

旭川駅

 

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