皆さま、おはようございます!
オホーツク海沿岸や山間で、ひっそりと佇む駅が多い釧網本線ですが、
その中で異色の駅があるのですよ。
場所は網走市の市街地のど真ん中、市役所からも近い所です。
こちらの駅でした。
釧網本線・桂台(かつらだい)駅です!
何が異色かってでっすね、
桂台駅は住宅密集地の中にあるために駅前広場は無し。
目の前の道道は交通量が多く、常に車が行き交っているのです。
こんな好立地にある駅なのに、1日に7往復の列車しか停まらないという…
そもそも釧網本線の列車の運行本数が少ないのですよね。
見た印象は、とても賑やかそうな駅でしたので、
停車列車の少なさに驚いちゃいましたよ。
あとは駅舎が無く、通路の入口が道路に顔を出してる特異な駅構造にもね。
駅の全景はこんな感じです。
ホームが低い位置にあるために、こんなユニークな構造になっちゃったようで。
桂台駅は昭和42年に開設された桂台仮乗降場が起源。
昭和62年のJR移行と共に、駅に昇格したそうですよ。
道道に面した駅入口とホームはシェッドで覆われた通路で結ばれており、
途中に待合室が設けられておりました。
造り的には、今年の3月に廃止された函館本線・桂川駅に似た感じかな?
駅名まで似てるし。
通路を降りきった所にホームがありましたよ。
桂台駅は木製の単式ホームを持つ停留所タイプの駅でした。
ホームに立つと、釧路駅方向に網走トンネルが見えるのですが…
釧網本線って全長が約166キロあるにも関わらず、
トンネルはわずか3ヶ所しかないのですよね。
桂台駅から見えるトンネル、釧網本線では貴重な光景…なのかな?
さて、Wikipediaで桂台駅を調べると「平成6年に駅舎を改築」とありました。
いやいや、そもそも桂台駅には駅舎が無いのですけど。
しかし改築されたのは事実のようですので、
それ以前の桂台駅の様子を古い航空写真で見てみました。
以下は昭和51年に撮影された写真ですが…
桂台駅の改築前の姿。
そして現在の姿。
ん?何かが違ってる。
わかりずらいので、2枚の写真を並べてみました。
あれれ?ホームの長さが短くなってる!
それと入口の位置も微妙に変わっているような気が…?
現在、釧網本線で運行されてる列車は
気動車の単行、もしくは2両編成が基本ですので、
長いホームは列車長に合わせて短縮されたのだと思います。
その工事が平成6年に行われたってことですね。
長かった時代のホームの遺構が残っているのではないかと、
ホームから網走駅側を覗いてみましたけど、
さすが北海道、既に自然回帰しとりましたわ。
しかしこちらは残ってましたよ。かつてのホームの入口です。
草っ原の中に階段が見えるの、わかりますかね?
骨組みは古いレールか。
待合室を造るついでに通路も交換されたのでしょう。
こちらは道道側から見た通路跡です。
ホームの下側にも通路の構造物が見えました。
釧網本線は昭和59年まで
客貨混合列車(客車と貨車の併結列車)が運行されていたらしく。
改築前の長いホームは、その当時の名残かと思いますけど…
今さら言っても無駄な話ですが、その当時にここを訪れたかったですね。
ところで、桂台駅にはやたらとベンチが並んでいるのですけど
列車が到着する時刻になると賑やかな駅に変わるのです?
ざっと見た感じ、40人近くは座れそうなのですけど。
↑(網走駅方面)
桂台駅(平成29年5月22日)
↓(東釧路駅方面)
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