【まったり駅探訪】宗谷本線・紋穂内駅に行ってきました。

皆さま、こんにちは！

JR北海道では毎年、ダイヤ改正のたびに駅の廃止が続いてましたが、

１日の乗車客数が１人以下というラインが

駅の廃止が決定される判断基準のひとつになっているようです。

来月のダイヤ改正で10駅が廃止された後も、37駅が該当しているようですよ。

昨年４月に訪れたこちらも、そんな駅のひとつでした。

宗谷本線・紋穂内（もんぽない）駅です！

紋穂内駅に訪れたのは昨年４月のことです。

この日はレンタカーで紋穂内駅に向かった自分、

乗車客数が１人以下の駅であることは知ってましたが、

駅周辺がまさかこれほどとは…

民家が１軒も無い…だと？

駅に着いた後に駅前を見回しましたが、やはり民家はありません。

木の陰に建物が１軒あるのですが、どう見ても廃墟ですよね。

煙突が立ってますが、元は浴場か何かか？

確認すべく、建物に近づきたかったのですが、

４月だというのに、1メートルを超す積雪が許してくれませんでした。

そんな場所にある紋穂内駅ですが、昔から秘境感漂う駅ではなくて、

かつては林業で栄えた時代もあったそうですよ。

こちらは昭和23年に撮影された航空写真ですが、駅前の様子に注目です。

街があるじゃないの！

それだけじゃありません。

駅前から延びる曲線と、それに途中で交わる１本の曲線。

これって、木材を運搬するための簡易軌道じゃないでしょうかね？

微妙なカーブ具合が鉄道のように見えるのですが。

そんな街も跡形なく消え去り、

駅前から、人の気配は一切感じることはありませんでした。

それでは紋穂内駅チェックを開始します。

まずは駅の歴史から、

紋穂内駅が開業したのは明治44年のこと。

開業当時の駅舎は国鉄時代末期まであったそうですが、のちに解体、

現在は廃貨車を改造したダルマ駅舎に代わってました。

ちなみにこのダルマ駅舎、道内でよく見かける

車掌車（ヨ3500）を改造したモノですが、お肌がカサカサ具合が酷い。

まさかとは思いますが、

次の廃止のターゲットは紋穂内駅じゃないですよね？

こちらはダルマ駅舎の中の様子です。

屋根から煙突が１本突き出てますけど、ひょっとして駅に改修後も、

貨車時代のダルマストーブが使われていたのではないかしら？

奥で便所らしき扉を発見。

ダルマ駅に駅便があるとすれば、かなり貴重な代物ですが、

扉は施錠されてました。

駅便ファンとしては、中が便所かどうか確認しないわけにはいきませんよね。

そこで、外から汲み取り用のマンホールがあるか確認したのですけど…

雪が行く手を阻んでいる！？

表がダメならば裏から周るべし！

おぅのぅ…

大切なことなのでもう一度言いますが、

自分が紋穂内駅に訪れたのは４月のことです。

なのにこれほど雪が残っているとは…

北海道の雪を舐めちゃいけませんね。

紋穂内駅は単式ホームが１本あるだけの棒線構造の駅。

かつては列車の行き違いが可能な

相対式ホーム２面２線構造だったようですよ。

線路のそばには保線用のレールスターが留置中。

今話題のマリオカートではありません。

待合室の中で22年前に書かれた落書きを発見しました。

「この駅で夜を明かした　虫が多すぎる　汚い

周囲に何もない♡　もんぽない　なんもない

いいところは何もなかったけど　朝陽だけはとてもきれいだった」

うむ、20年以上前の時点で駅周辺には何も無かったのですね。

こちらは97’年（平成９年）と08’年（平成20年）に書かれた落書き…

…って、駅に落書きしちゃダメだよ！ひろ＆あき！

ん？階段なんてあったっけ？

駅構内を雪が覆いつくしていたために、見るモノも見れず、

終始、駅の落書きを眺めて過ごしてました。

道内の駅巡りを楽しむなら、やっぱり雪がない季節に限ります。

キレイな朝陽もいつかは見てみたいと思いますが…

紋穂内駅に停車する始発列車は朝７時６分着の上り列車。

夏は日の出に間に合わないのよね。