皆さま、おはようございます！
今朝は昨年訪れました宗谷本線・佐久（さく）駅の訪問記です。
ここは無人駅ですが、駅舎の中に町の施設（佐久ふるさと伝承館）が
同居しているために、とっても賑やかな駅なのです。
そして駅舎がバカでかい。
見てくださいよ、この正面口を。
２階建てで、１階の一部と２階は町の集会所として使われているみたいですね。
最近は駅舎を建立する際に、自治体に一部費用の負担を求めることが多く、
地方ほど、このような町施設と折半仕様の駅舎を見かけます。
ちなみに佐久駅の開業年は大正11年、駅舎の改築年は平成２年だそうですよ。
佐久駅は駅舎の中がスゴイのです。
「佐久ふるさと伝承館」の名のごとく、
佐久集落にまつわる様々な歴史遺物が展示されてますの。
駅舎の中に丸形ポストがあって、
「ポストが外に置かれていないのも珍しいな」なんて見ていたら…
これも展示品の一部だったみたいで。
佐久郵便局は駅から歩いて１分ほどの場所にありました。
こちらは木製の蒸篭（蒸し器のせいろ）に蒸気鍋、蛇管式冷却器だそうです。
いわゆる「ハッカ」の精製に使われる道具みたいですね。
こちらは馬ぞり。
３枚目の写真の壁画のように使われていたのだと思います。
アンモナイト？
ふむふむ、佐久駅がある中川町は数多くのアンモナイトが発掘されていて、
町内にはそれらを展示している
廃校を利用した「中川町エコミュージアムセンター」があるみたいですよ。
アンモナイトじゃなくて、廃校舎の方にめっちゃそそられてました。
おおおっ、改築以前の佐久駅の駅舎の絵まである！
駅ファンとしては、こんなのが見たかったのですよね。
これだけ見応えがある駅舎なのに、ここが無人駅だっていうのもスゴイ！
じっくり見るには最低20分は必要かと思われます。
佐久駅に訪問の際は時間を作ってお越しくださいませ。
佐久駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム２面２線構造。
かつて外側にあった貨物側線は保線車両の留置線に変わったようですよ。
佐久駅の駅名標を見る。
天塩中川駅の部分がシール貼りになっているのは
平成２年まで琴平駅があったためでした。
北海道に来るたび、
このシールを剥がしたくなる気持ちに駆られるのは自分だけ？
絶対に剥がしたりしませんけど。
実はもうひとつ、佐久駅の近くには廃止された駅がありまして、
南側にある筬島駅との間には神路（かみじ）駅が存在していたようです。
神路駅は佐久駅とともに大正11年に開業した駅で、
佐久駅にも似た木造駅舎や日通事務所もあったそうですけど、
集落が消滅（住民がゼロ）したために昭和52年に信号場に降格、
その信号場も昭和60年に廃止されてしまったみたいですね。
昭和23年に撮影された神路駅の写真、国土地理院のサイトより転載しました。
筬島駅の駅前に飾られていた駅名標には、神路駅の記載があったらしく。
こんなんだったら倒壊する前に見ておくべきでしたわ。
ちなみにこちらはストリートビューで今も見ることが出来る
倒壊前の筬島駅の駅名標でした。
グーグルよ、そこは個人名じゃないからぼかさなくてもいいのに！
神路駅があった神路集落には
小学校（町立神路小学校）もあったそうですけど、
こちらは集落が消滅する前に廃校に。
冬季に佐久小学校まで通えない神路集落の子供たちは
神路駅の駅舎内で勉強したとか。
佐久駅も魅力的ですけど、消えた神路駅も気になる今日この頃。
これだから北海道旅は止められないのですよね。
訪問駅リスト（ＪＲ線）
宗谷本線（名寄駅-稚内駅）
（↑名寄駅方面）
日進駅（平成２８年４月５日）
北星駅（平成２８年４月５日）
智恵文駅（平成２８年４月５日）
智北駅（平成２８年４月５日）
南美深駅（平成２８年４月５日）
美深駅（平成２８年４月５日）
初野駅（平成２８年４月５日）
紋穂内駅（平成２８年４月５日）
恩根内駅（平成２８年４月５日）
豊清水駅（平成２８年４月６日）
天塩川温泉駅（平成２８年４月６日）
咲来駅（平成２８年４月６日）
音威子府駅（平成２８年４月５日）
筬島駅（平成２８年４月５日）
佐久駅（平成２８年４月６日）
天塩中川駅（平成２８年４月６日）
歌内駅（平成２８年４月６日）
問寒別駅（平成２８年４月６日）
糠南駅（平成２８年４月６日）
雄信内駅（平成２８年４月６日）
安牛駅（平成２８年４月６日）
南幌延駅（平成２８年４月６日）
上幌延駅（平成２８年４月６日）
幌延駅（平成２８年４月６日）
下沼駅（平成２８年４月６日）
豊富駅（平成２８年４月６日）
徳満駅（平成２８年４月６日）
兜沼駅（平成２８年４月６日）
勇知駅（平成２８年４月６日）
抜海駅（平成２８年４月６日）
南稚内駅（平成２８年４月６日）
稚内駅（平成２８年４月６日）
