皆さま、こんにちは!

 

今日は宗谷本線から智恵文(ちえぶん)駅をいっちゃいます。

見ての通り、智恵文駅はホーム上に待合室があるだけの駅です。

こんなんでも、明治44年に開業した

歴史ある駅だっていうんですからすごいですよね。

 

こちらの待合室、元は貨車でして、ファンの間ではダルマ駅と呼ばれているモノ。

道内でよく見かけるタイプの無人駅でした。

台枠部分に「ヨ4053」の表記を発見。

こちら、ヨ3500という形式の車掌車を改造したモノですね。

余談ですが、同時期に製造されたヨ14041(形式:ヨ5000 ヨ3500の改造車)が

山梨県の韮崎中央公園で保存されております。

片や保存車、片や駅舎として利用…車両の運命も先々はわからぬものですな。

 

昭和60年前後に、古い木造駅舎を一掃するために登場した道内のダルマ駅。

近頃は荒れ放題の駅も散見されますが、

これらも地味にリニューアル工事が進行してます。

智恵文駅もそんな駅のひとつでしたの。

外板は独特な波板で覆われていて品がある感じ。

JR北海道の匠、実にいい仕事をしております。

改装工事を終えて7年以上が経過しておりますが古さをまったく感じさせません。

 

中はご覧のとおり。

赤いベンチはサッポロビール製、さすが北海道ですね。

 

便所付きのダルマ駅は全国的にも稀少な存在かも。

この日、宗谷本線の駅をひと通り見て周りましたが、

途中でJR北海道の工務部の方々に何回か出くわしました。

どうやら、駅舎の破損具合を調査されていたようで…

JR北海道には利用者数の少ない駅が山ほどありますけど、

それらを丁寧に補修されている姿は本当に感動モノですよ。

 

駅舎だけではありません。ホームもキレイに補修されてました。

 

智恵文駅はかつての智恵文村の中心駅で、

戦前、駅前には5千人近くが暮らす集落があったそうです。

その後、人口は減り続け、昭和29年には名寄町と合併、

智恵文駅も昭和61年の宗谷本線CTC化を機に無人駅化されてしまいました。

 

現在はホームが1本あるだけの智恵文駅。

 

かつては行き違いが可能な駅で、この位置にホームがあったようですね。

 

智恵文駅はすべての普通列車が停車する駅ですが…

そもそも宗谷本線のこの区間、

普通列車は上下合わせて9本しか運行されておりません。

幌延駅以北の区間は上下合わせて6本ですから、

それに比べればまだまだマシなのかも。

 

駅舎がリニューアルされたということは、智恵文駅が元気な証拠です。

それにしても、貨車として活躍した期間はおよそ25年、

その後、智恵文駅の待合室として利用される期間がおよそ30年…

まさかこの車体、貨車よりも

駅として利用されてる期間の方が長くなるとは、思ってもいなかったでしょうね。

智恵文駅、がんばれ!

 

 

訪問駅リスト(JR線)
宗谷本線(名寄駅-稚内駅)

(↑名寄駅方面)
日進駅(平成28年4月5日)
北星駅(平成28年4月5日)
智恵文駅(平成28年4月5日)
智北駅(平成28年4月5日)
南美深駅(平成28年4月5日)
美深駅(平成28年4月5日)
初野駅(平成28年4月5日)
紋穂内駅(平成28年4月5日)
恩根内駅(平成28年4月5日)
豊清水駅(平成28年4月6日)
天塩川温泉駅(平成28年4月6日)
咲来駅(平成28年4月6日)
音威子府駅(平成28年4月5日)
筬島駅(平成28年4月5日)
佐久駅(平成28年4月6日)
天塩中川駅(平成28年4月6日)
歌内駅(平成28年4月6日)
問寒別駅(平成28年4月6日)
糠南駅(平成28年4月6日)
雄信内駅(平成28年4月6日)
安牛駅(平成28年4月6日)
南幌延駅(平成28年4月6日)
上幌延駅(平成28年4月6日)
幌延駅(平成28年4月6日)
下沼駅(平成28年4月6日)
豊富駅(平成28年4月6日)
徳満駅(平成28年4月6日)
兜沼駅(平成28年4月6日)
勇知駅(平成28年4月6日)
抜海駅(平成28年4月6日)
南稚内駅(平成28年4月6日)
稚内駅(平成28年4月6日)


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