皆さま、おばんです！
阿蘇下田城ふれあい温泉などなど…
駅名に「温泉」が付く駅には大抵、近場に温泉があったり
駅前に温泉街が広がったりしているものですけど、
宗谷本線には、「温泉駅」を名乗りながら勝手が違う駅があるようです。
しかもここ、定期利用者も含めて
１日の乗車客数が１人にも満たない閑散駅らしい。
今年の６月にそんな駅を訪れました。
宗谷本線・天塩川温泉（てしおがわおんせん）駅です！
旭川市と稚内市を結ぶ名寄国道（国道40号線）を車で走ると、
突如トーテンポール、いや、天塩川温泉駅を案内する看板が現れます。
ここを曲がった先に天塩川温泉駅がありますの。
ところが、先に進むも温泉街らしきものは一向に見えてきません。
…というか、そこに見えるのは広大な平野だけ。
民家らしきものが見えますけど、雪で閉ざされているので廃屋かもしれませんね。
こうなると、温泉どころか駅があるのかも心配になってきますが、
やがて宗谷本線の踏切が見えてきまして…
そのすぐそばに天塩川温泉駅がありましたよ！
天塩川温泉駅…
昭和31年に開業した南咲来仮乗降場が起源で
昭和56年に天塩川温泉仮乗降場に改称、
昭和62年のＪＲ移行に併せ、晴れて駅に昇格しました。
列車１両分の長さの単式ホームがあるだけの棒線駅ですけど
立派な駅舎（待合室）があるのだからスゴイです！
造り的に見てこの待合室、
「天塩川温泉」に改称された時期に建てられたのではないでしょうかね？
待合室の中を覗いてみると…ストーブがあるじゃないの！
この手のストーブって大抵、着火に時間がかかり
列車待ちのわずかな時間では、なかなか暖が取れないものですけど、
試しにスイッチを押してみたところ…
トゥトゥトゥトゥ…… ぼぅ！
点いた！こいつ…動くぞ！
まさかとは思いましたけど、このストーブ、すぐに点火しました。
駅舎の後ろにある灯油タンクは伊達じゃなかったようですよ。
ＪＲの職員さんがこまめに灯油の残量をチェックされてるのか、
それとも天塩川温泉の皆さまが
わずかな来訪者のために準備されてたのかはわかりませんが、
お陰様で身も心も温まった天塩川温泉駅の待合室でした。
マッチ売りの少女も、街角でマッチなど擦らずに
天塩川温泉駅に来ればよかったのに…。
当の天塩川温泉ですが、
駅から700メートル、歩いて10分程の場所にあるみたいですよ。
天塩川温泉のＨＰより。
温泉の最寄り駅なために
観光客誘致を目的に改称された天塩川温泉駅ですけど、
停車する列車は１日に４往復しかなく、
アクセスには、温泉側も音威子府駅からの連絡バスを推奨しているようですね。
辺りの景色は素晴らしいし、ストーブで暖が取れるし、
とても居心地の良い天塩川温泉駅でしたけど…
利用者の少なさから、
来春のダイヤ改正での廃止駅候補に挙がってしまったようです。
今年の冬は多くの駅ファンが訪れそうですけど、
どうぞ、駅寝などせずに天塩川温泉に宿泊してくださいね。
訪問駅リスト（ＪＲ線）
宗谷本線（名寄駅-稚内駅）
（↑名寄駅方面）
日進駅（平成２８年４月５日）
北星駅（平成２８年４月５日）
智恵文駅（平成２８年４月５日）
智北駅（平成２８年４月５日）
南美深駅（平成２８年４月５日）
美深駅（平成２８年４月５日）
初野駅（平成２８年４月５日）
紋穂内駅（平成２８年４月５日）
恩根内駅（平成２８年４月５日）
豊清水駅（平成２８年４月６日）
天塩川温泉駅（平成２８年４月６日）
咲来駅（平成２８年４月６日）
音威子府駅（平成２８年４月５日）
筬島駅（平成２８年４月５日）
佐久駅（平成２８年４月６日）
天塩中川駅（平成２８年４月６日）
歌内駅（平成２８年４月６日）
問寒別駅（平成２８年４月６日）
糠南駅（平成２８年４月６日）
雄信内駅（平成２８年４月６日）
安牛駅（平成２８年４月６日）
南幌延駅（平成２８年４月６日）
上幌延駅（平成２８年４月６日）
幌延駅（平成２８年４月６日）
下沼駅（平成２８年４月６日）
豊富駅（平成２８年４月６日）
徳満駅（平成２８年４月６日）
兜沼駅（平成２８年４月６日）
勇知駅（平成２８年４月６日）
抜海駅（平成２８年４月６日）
南稚内駅（平成２８年４月６日）
稚内駅（平成２８年４月６日）
