【まったり駅探訪】宗谷本線・智北駅に行ってきました。

皆さま、おはようございます！

留萌本線の末端区間、石勝線の夕張支線に続き、

日高本線の鵡川駅以東の区間の存続も危ぶくなってきたみたいです。

一昨日のの報道によると、沿線の自治体がバス転換を前提に廃止を容認したとか。

そして昨日は、留萌本線・滝川駅‐留萌駅間、根室本線・富良野駅‐新得駅間、

札沼線の非電化区間は廃止検討に入った話までも…

これらの話がウワサ話であればいいのですが。

自分は年内にもう１回だけ、新幹線＆エアドゥを使って渡道する予定でした。

新幹線は14日前までの予約で30％引（仙台駅‐新函館北斗駅間の場合）、

エアドゥは仙台空港‐新千歳空港の区間が早割で７千円台から搭乗が可能です。

出来れば今回の旅で、廃止予定候補のすべての駅が周れればいいのですが…

駅の廃止がハイペース過ぎて、追いつくのが大変でしたよ。

こちらは宗谷本線沿いの、原野のど真ん中にある駅ながらも

そこそこの利用客があるそうで（と言っても２人/日ですが…）、

廃止候補から外れている優秀な駅、今年の４月に訪れました。

宗谷本線・智北（ちほく）駅です！

昭和34年に開業した智北仮乗降場が前身で、

昭和62年のJR移行に併せて駅に昇格しました。

この年は４つの仮乗降場が新設、10の仮乗降場が駅に昇格と、

宗谷本線にとっては当たり年だったようですね。

その多くが現在、廃止候補駅に挙がってしまっているのは残念ですけど。

自分が訪れたのは4月のことで、雪は多く残ってませんでしたが、

真冬になると入り口を積雪が覆い、ホームが閉ざされてしまうらしい。

道内には造りが簡素な駅が数多く存在しますが、

それらの駅にも巨額な維持費が必要なのは、

除雪費用に充てられるためだそうですよ。

１駅で年間、最低で50万円以上の費用が必要とか。

JRが、利用者数が０人/日のすべての駅を廃止候補に挙げたのも納得です。

智北駅のホームに入ります。

ホームの目の前には、天塩川まで延びる大原野が広がってましたが…

「こんな駅に利用者がいるの？」と思いましたら、

駅の背後に見える防雪林の裏側に集落があるらしいです。

学生利用者もいるそうで、

列車の到着時刻になると送迎の車も見られるそうですよ。

実は智北駅、その集落まで繋がる道路を整備するために、

平成３年に駅を移転した経緯がありまして…

グーグルマップで智北駅を検索すると、

智北駅の、実際の位置とは離れた位置に赤いピンが出てきますが、

ここが元々智北駅があった場所なんですよね。

拡張のために道路を移設、

併せて智北駅も東側に100メートルほど移設されたようですよ。

待合室やホームが新しかった理由、これだったんだ。

それまであった智北駅は撤去され、跡形もなく姿を消したようです。

新しくなった智北駅はカーブ上に設けられたために

ホームも弧を描く形状でした。

ファンの間では、そのロケーションから智北駅は秘境駅扱いされてる模様。

待合室の中です。

備え付けられたスコップが雪国の駅らしいですね。

貼られたカレンダーがアンパンマンでJR四国のモノかと思いましたら、

JA共済のカレンダーでした。

JA共済と言えば、個人的には仲間由紀恵さんでしたけど、

もう16年もイメージキャラクターを続けてらしたんですか、ビックリ！

JR西日本のDISCOVER WESTのＣＭは、

自分、仙台民なので見たことがありませんでしたわ。

最後は智北駅の駅名標です。

お隣の南美深駅が廃止候補駅のリストに挙がってましたが、

この時期にまだ廃止決定の一報がありませんので

来年３月のダイヤ改正は、取りあえず廃止は回避出来るのかな？

今年３月に廃止された花咲駅の

廃止が決まったのが昨年11月だったと思いますので、

まだまだ油断は出来ませんでしたが…

今年も、JR北海道の駅にとって、

寒くて厳しい（いろんな意味で）冬が訪れそうですね。