皆さま、こんにちは!

 

先々週の半ば、国内最北端の駅である

宗谷本線・稚内(わっかない)駅に行ってきました。

旭川駅前でレンタカーを借りて向かったのですが、

自分、北海道の広大さを完全に舐めてましたわ。

まさか、旭川市から稚内市まで片道300キロ近くあるとは…

途中で駅巡りを楽しみながら、ほぼ半日かけて宿泊地の稚内に到着しました。

 

朝は5時半に起床、この朝陽を見るために早起きしましたよ。

対岸に見えるのはロシアのサハリンですぜ。

 

稚内駅は稚内市内の中心に位置する駅です。

稚内駅は先のブログでも書きました通り、

稚内港と南樺太の大泊港を結ぶ国鉄連絡船の稚泊航路のアクセス駅として

昭和3年に開業した稚内港駅が起源で、

昭和14年に現在の稚内駅に改称されました。

 

初代駅舎は、稚泊航路が開通した当時に設けられた

駅から離れた港寄りにあった連絡船待合室を改修したもので、

昭和13年に現在地に移転、昭和40年と平成23年に再度改修されて

現在は4代目の駅舎なんだそう。

稚内駅が入居する駅ビル「キタカラ」は、

鉄道駅、道の駅、海の駅、バスターミナルが収まる国内唯一の施設だそうです。

 

時分が訪れた午前6時はさすがに売店は営業しておりませんでしたが、

バスターミナルは乗客で賑わっておりましたよ。

ノシャップ岬に向かう観光バスや稚内空港、

稚内フェリーターミナルに向かうバスもここから出ているようですね。

ちなみにフェリーターミナルまでは、

歩いても15分着くほどのほどの距離です。

 

さてさて、稚内駅名物の看板。

この看板の奥に見えるのが稚内駅のホームでした。

 

稚内駅は駅員さんが不在にされてる夜間帯は

ホームの入り口が閉鎖されますので訪問の際は要注意です。

まぁ、そんな夜遅くや早朝に訪れる方はいないと思いますが…

 

入場には通常の入場券の他に

来駅証明書がセットになった記念入場券(340円)がありましたので

こちらをゲット。

最北端駅にやってきた気持ちが高まりますな!

 

こちらが稚内駅の単式ホームで、

開業以来使用していた島式ホームを平成23年に改修したものでした。

 

現在の稚内駅は頭端式のホームが1本あるだけになっちゃいましたが、

見て下さいよ、国鉄時代の稚内駅の姿を!

昭和52年に撮影された稚内駅の航空写真ですが、

これが同じ駅だとは思えませんよ。

写真に写る島式ホームが現在の稚内駅ホームなのですが、

そのように言われてもピンときませんわ。

 

広い構内も整地され、現在はJRが管理する駐車場に変わってしまったようで…

 

平成23年の改修工事では、駅舎の位置がホーム北端に移されたために

ホームが延長され、中心位置がやや南側に移動したそうです。

稚内駅も微妙な退化、もとい進化を遂げていたんですね。

 

稚内駅で忘れちゃいけないのが、ホームに数多く並ぶ看板です。

なんたって国内最北端の駅ですから。

このアピールが本当にすごいんですよ!

こんなのとか…

 

こんなのも。

 

ホームの各支柱には、こんな看板まで掲げられておりました。

日本最南端の駅は、正しくは沖縄都市モノレール(ゆいレール)の赤嶺駅ですが、

ここで言う最南端の駅とは「鉄路で結ばれている駅」のこと。

指宿枕崎線の西大山駅は来月訪れようと計画しておりましたが、

地震の影響は大丈夫だったかしら?

 

そして、これら看板の他にもうひとつ、駅舎内の床にも注目ですよ。

先ほど挙げたホームの北端に立つ看板の先を見て欲しいのですが…

 

車止めで終わった線路が駅舎内に再び姿を現しまして、

駅舎の外まで続いておりますの。

その先でエントランスを飛び出した線路は…

 

駅前広場まで延び「日本最北端の線路」として飾られていたのです。

この線路ですが、稚内駅構内の側線として使用されていた車止めだそうで、

駅舎改修以前まで実際に使われていたモノなんですって。

なお、このモニュメントは元の側線からやや西側に位置してるようですよ。

 

そしてこの車止めの先を見ると…

線路っぽいモノのが2本に分岐して…

線路っぽいもの…線路ではなくて線路に似せたコンクリートブロックでした。

 

その片割れは更に北方に伸び、北防波堤ドーム手前まで続くのでした。

 

北防波堤ドームといえば、かつては稚泊行路の着岸港があった場所で、

ここには昭和20年まで稚内桟橋駅があった場所です。

線路のモニュメントは、

稚内桟橋駅まで延びていた線路を見立てていたんでしょうね。

 

…以上、現在の稚内駅の様子でしたが、

併せて稚内桟橋駅があった場所の現在の様子と

稚内駅の前身である稚内港駅の駅舎が再現された稚内副港市場も見てきました。

こちらは次回のブログで、もうちょっとだけお付き合いくださいね。

 

稚内駅の歴史→国内最北端の駅、宗谷本線・稚内駅の歴史が面白すぎる。

再現された稚内港駅→稚内副港市場内に再現された稚内港駅をのんびり眺める。

稚内桟橋駅跡→昭和20年に稚泊航路とともに役目を終えた稚内桟橋駅跡に行ってみた。

 

 

訪問駅リスト(JR線)
宗谷本線(名寄駅-稚内駅)

(↑名寄駅方面)
日進駅(平成28年4月5日)
北星駅(平成28年4月5日)
智恵文駅(平成28年4月5日)
智北駅(平成28年4月5日)
南美深駅(平成28年4月5日)
美深駅(平成28年4月5日)
初野駅(平成28年4月5日)
紋穂内駅(平成28年4月5日)
恩根内駅(平成28年4月5日)
豊清水駅(平成28年4月6日)
天塩川温泉駅(平成28年4月6日)
咲来駅(平成28年4月6日)
音威子府駅(平成28年4月5日)
筬島駅(平成28年4月5日)
佐久駅(平成28年4月6日)
天塩中川駅(平成28年4月6日)
歌内駅(平成28年4月6日)
問寒別駅(平成28年4月6日)
糠南駅(平成28年4月6日)
雄信内駅(平成28年4月6日)
安牛駅(平成28年4月6日)
南幌延駅(平成28年4月6日)
上幌延駅(平成28年4月6日)
幌延駅(平成28年4月6日)
下沼駅(平成28年4月6日)
豊富駅(平成28年4月6日)
徳満駅(平成28年4月6日)
兜沼駅(平成28年4月6日)
勇知駅(平成28年4月6日)
抜海駅(平成28年4月6日)
南稚内駅(平成28年4月6日)
稚内駅(平成28年4月6日)


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