皆さま、おはようございます!
「国内最北の駅は宗谷本線の稚内駅」
これは鉄道ファンじゃなくても、よく知られていることですけど、
では、最北の無人駅は?最北の木造駅舎の駅は?
となると意外に知られてないのかも。
景勝地の近くにある、こちらの駅でした。
宗谷本線・抜海(ばっかい)駅です!
この日は南稚内駅からレンタカーで抜海駅に訪れた自分。
両駅はオロロンラインで結ばれているのですが、
途中、抜海駅近くではこんな景色を見下ろすことが出来るのですよ。
うひゃ~ キレイすぎる!
奥は抜海岬、手前は抜海漁港ですね。
訪れる季節がもう少し早ければ、
流氷に乗ってやってくるゴマフアザラシの姿を見ることが出来るそうです。
そして利尻富士とも呼ばれている利尻山も。
自分は抜海駅を見るのが目的で訪れてますので、
これらの絶景が楽しめたのは、言わばオマケみたいなものです。
1粒で2度も3度も楽しめる駅巡りですのよ。
そんな最果ての地にある抜海駅、大正13年に開業した駅で、
先も書いた通り国内最北の木造駅舎がある駅でした。
駅までのアクセスは決して悪いわけではないのですけど、
辺りにある民家の数はわずかで、しかも廃屋が目立ちます。
それ故か、秘境駅としても有名な存在のようですね。
クルマで5分も走れば漁村に出られるのですけど。
駅舎の中にインしました。
おっ!ベンチと一脚だけグランクラスシートがある!
抜海駅の駅舎のスゴイところは、最北の木造駅舎にも関わらず、
竣工以来、ほとんど改装されていない点です。
見てくださいよ!側窓もサッシ化されてないの。
そのためか、ロケ地としてドラマにも度々登場しているそうですよ。
壁には、抜海駅と芦川駅の、
蒸気機関車が活躍していた時代の写真が飾られてました。
芦川駅は、抜海駅の3つ南側にあった駅。
利用者が僅少のために平成13年に廃止された駅です。
この抜海駅を写真を見ても、
今と大きく変わっていないことがわかりますよね。
雪国の駅らしく、雪切室を抜けてホームに出ます。
…っていうか、この光景、涙が出てきそう。
抜海駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造でした。
ホームから見た木造駅舎の佇まいです。
ここでも抜海駅は鉄道ファンを泣かしにかかるねぇ。
構内の分岐器は、ホームからえらく外れた位置にあります。
長大編成の列車を行き違いさせるための処置と思いますが…
昔は多くの両数を連ねた貨物列車が往来していたのでしょうけど、
現在、石北本線の貨物列車が通過する旭川駅-北旭川駅以外は
宗谷本線で運行される貨物列車はなし。
最長編成の列車は、特急宗谷(261系)の4両編成です。
この駅施設も持て余し気味っぽいですね。
言葉にはうまく表現できませんが、とにかく魅力満載の抜海駅でした。
抜海駅以外に、宗谷本線内で古い木造駅舎がある駅はというと…
多分、雄信内駅だけではないでしょうか?
(簡易な待合所だけの駅を除く)
駅好きでしたら絶対に訪れて後悔しない駅でしたよ。
ただし、発着する列車が1日に上下合わせて7本しかないので、
鉄道を利用して訪れると、
ほぼ半日、予定が潰れてしまいますけどね。
そんな時は絶景が楽しめるオロロンラインまでウィーキング。
片道15分はかかりますが、時間がたっぷりあるのでモウマンタイ。
訪問駅リスト(JR線)
宗谷本線(名寄駅-稚内駅)
(↑名寄駅方面)
日進駅(平成28年4月5日)
北星駅(平成28年4月5日)
智恵文駅(平成28年4月5日)
智北駅(平成28年4月5日)
南美深駅(平成28年4月5日)
美深駅(平成28年4月5日)
初野駅(平成28年4月5日)
紋穂内駅(平成28年4月5日)
恩根内駅(平成28年4月5日)
豊清水駅(平成28年4月6日)
天塩川温泉駅(平成28年4月6日)
咲来駅(平成28年4月6日)
音威子府駅(平成28年4月5日)
筬島駅(平成28年4月5日)
佐久駅(平成28年4月6日)
天塩中川駅(平成28年4月6日)
歌内駅(平成28年4月6日)
問寒別駅(平成28年4月6日)
糠南駅(平成28年4月6日)
雄信内駅(平成28年4月6日)
安牛駅(平成28年4月6日)
南幌延駅(平成28年4月6日)
上幌延駅(平成28年4月6日)
幌延駅(平成28年4月6日)
下沼駅(平成28年4月6日)
豊富駅(平成28年4月6日)
徳満駅(平成28年4月6日)
兜沼駅(平成28年4月6日)
勇知駅(平成28年4月6日)
抜海駅(平成28年4月6日)
南稚内駅(平成28年4月6日)
稚内駅(平成28年4月6日)