皆さま、こんにちは!
個性豊かな駅が揃う宗谷本線。
中でも、一番魅力的な木造駅舎がある駅といえば、
こちらじゃないでしょうかね?
今年の4月に行ってきました。
宗谷本線・雄信内(おのっぷない)駅です!
もうね、駅舎を見た瞬間からカラダの震えが止まりませんって。
塩狩駅や抜海駅も魅力的ですけど雄信内駅には敵いません。
ほら、お肉は腐りかけが美味しいって言うでしょ。
それと似たようなものです。
この気持ち、駅ファン以外にはわかるまい。
駅前を見渡しても人の気配はまったくなし。
この先の交差点まで進むと商店らしきものも見えるのですが、
すべて廃屋でした。
もはや地域のお客さんを迎え入れる機能を
完全に失ってしまってる雄信内駅ですが、
大正14年築の、開業当時の駅舎が今日まで生き延びてこれたのは、
構内に列車の行き違い設備があること、
それに伴い、分岐器を保守する職員さんたちの詰所が
駅舎内にあるからなのでした。
先に挙げた塩狩駅や抜海駅の木造駅舎が残るのも、
同様の理由かもしれませんね。
それにしても、今でもこんな駅舎が残っていたとは…
便所は汲み取り式、上等上等!
雄信内駅が完全無人駅化されたのは昭和61年のこと。
既に30年が経過したわけですけど、
駅舎内がほぼオリジナル状態なのが嬉しいですよね。
そして昼間から蛍光灯が灯っているキセキ!
駅周辺は無人の街にも関わらず電気が通っていようとは…
そもそも雄信内駅周辺は、昔から人気(ひとけ)が無かったわけではなくて、
昭和23年に撮影された航空写真によると
周囲には数多くの民家のほか、集合住宅らしきものもあったようです。
ホームには小型の車両がポツンと留置されてますけど、これって何でしょう?
宗谷本線で気動車が稼働を始めたのは昭和31年以降ですので
気動車ではなく、恐らくは貨車だと思いますけど…
現在は相対式2面2線構造の雄信内駅ですが、
上の写真は相対式&島式ホームの2面3線構造にも見えますよね。
当時は、現在の1番線(駅舎寄りのホーム)は貨車の荷役ホームとして、
旅客列車は島式ホームに停車していたのかもしれません。
さてさて、自分が雄信内駅に訪れた時のことですが、
JRの社員さんが雄信内駅の構内をいろいろと見て歩かれてました。
社員さんが立ち去られた後にチェックされてた箇所を見たところ、
ホームや駅舎の破損個所を調べていたっぽい。
この様子を見て「雄信内駅はまだまだ安泰だ」とばかり思っていたのですが、
来年3月の廃止に向け検討の対象になってしまったようです。
ここでは列車の交換が行われているので、
宗谷本線が現役なうちは信号場として生き延びるのでしょうけど…
ひょっとしたら、
こうして大正生まれの貴重な木造駅舎が楽しめるのは今だけなのかも。
停車する列車は1日3往復、うち1往復は普通列車同士が行き違います。
雄信内駅は宗谷本線の中で
訪問するのにもっともハードルの高い駅かもしれませんね。
訪問駅リスト(JR線)
宗谷本線(名寄駅-稚内駅)
(↑名寄駅方面)
日進駅(平成28年4月5日)
北星駅(平成28年4月5日)
智恵文駅(平成28年4月5日)
智北駅(平成28年4月5日)
南美深駅(平成28年4月5日)
美深駅(平成28年4月5日)
初野駅(平成28年4月5日)
紋穂内駅(平成28年4月5日)
恩根内駅(平成28年4月5日)
豊清水駅(平成28年4月6日)
天塩川温泉駅(平成28年4月6日)
咲来駅(平成28年4月6日)
音威子府駅(平成28年4月5日)
筬島駅(平成28年4月5日)
佐久駅(平成28年4月6日)
天塩中川駅(平成28年4月6日)
歌内駅(平成28年4月6日)
問寒別駅(平成28年4月6日)
糠南駅(平成28年4月6日)
雄信内駅(平成28年4月6日)
安牛駅(平成28年4月6日)
南幌延駅(平成28年4月6日)
上幌延駅(平成28年4月6日)
幌延駅(平成28年4月6日)
下沼駅(平成28年4月6日)
豊富駅(平成28年4月6日)
徳満駅(平成28年4月6日)
兜沼駅(平成28年4月6日)
勇知駅(平成28年4月6日)
抜海駅(平成28年4月6日)
南稚内駅(平成28年4月6日)
稚内駅(平成28年4月6日)