【まったり駅探訪】宗谷本線・上幌延駅に行ってきました。

皆さま、こんにちは！

今日は宗谷本線・上幌延（かみほろのべ）駅の訪問記です。

１日の乗車客数が１人以下、

国鉄時代から利用客が伸び悩む駅と聞いてましたが…

自分の中では、特に寂れた印象がなかったのが正直な気持ち。

どんな駅なのか、特とご覧あれ。

まずはこちら、上幌延駅の駅前広場からでした。

見ての通り駅舎はなく、あるのは廃貨車を改造した待合室のみです。

ブログでは何度も書いてますが、足（台車・車輪）がない姿から、

このような廃貨車を転用した駅を、鉄道ファンは「ダルマ駅」と呼んでますの。

全国各地で見られる駅の様式ですけど、数は圧倒的に道内が多し。

宗谷本線は52駅あるうち８駅がコレで、ダルマ駅の宝庫ですのよ。

駅前に民家はなく、ちょっと離れた場所に数軒の牧場があるのみ。

のはずですが…

駅前に郵便ポストがあり、これ目当てで車がやってくるのですよ。

そのせいもあってか、上幌延駅には秘境感は特に感じませんでした。

この奥には、廃小学校の跡地を利用した

上幌延生活改善センターもあるみたいで。

駅から道道が近く、駅前をそれなりの数の車が通過しますの。

そこが、他の「乗車客数１人以下/日の駅」と違う点かも。

それが理由かはわかりませんけど、

昨年夏に、JRが幌延町に対して「廃止の方針」を伝えた駅の中には

上幌延駅は入っていなかったようですね。

これからも上幌延駅には頑張ってもらって、長生きしてほしいです。

先にも書きました通り、

上幌延駅は廃貨車の車体を再利用したダルマ駅でした。

本州ではダルマ駅を滅多に見ることが出来ず、

しなの鉄道・平原駅でダルマ駅舎を見た時は大興奮したのに、

慣れってやつはホントに恐ろしいです。

この日は宗谷本線のダルマ駅を見過ぎたせいか、

自分、すごく冷静でいられましたもんね。

どうせすぐに、ダルマ駅が恋しくなるのに。

上幌延駅の種車になったのは、

ダルマ駅ではもっともポピュラーな車掌車のヨ3500。

二重窓を持った道内仕様車でした。

特記すべき点は、かつては駅便が備わっていたことです。

現在は閉鎖されてますが、右扉の奥にボットン便所があったみたい。

車掌車時代のデッキが便所に改造されたわけですけど、

デッキもまさか、将来便所になるとは思ってもいなかったでしょうに。

上幌延駅に停車する列車は１日に３往復のみです。

列車で訪れるには、ハードルが高すぎますな。

そんな上幌延駅なのに、訪問者が記帳する駅ノートを見ると

大勢の駅ファンが訪れてるのですからスゴイ！

自分は貨車好きですので、ダルマ駅も当然好みなのですが、

やはり、それ以前に存在していた木造駅舎が見たかったです。

上幌延駅は大正14年に開業した駅で、

同じ日に開業した雄信内駅とほぼ同一仕様の駅舎だったようですね。

こんな素敵な駅舎が残っていたら、もっとファンが増えていたでしょうに。

最後はホームを見て上幌延駅探索を終了。

相対式ホーム２面２線構造改め、

現在は単式ホーム１本に整理されてしまった上幌延駅でした。

こうして上幌延駅を後にしましたけど、

もう少し北海道らしい景色を堪能したくて、駅前周辺を歩いてみましたよ。

そこで見つけたのが、こちらの牧場のサイロです。

ステキなイラストが描かれたサイロですが、

宗谷本線に面した位置にあるので、

車窓風景の中でも目立ってるのではないかしら？

それと廃エース、もとい、ハイエースの廃車体。

初代H10系（昭和40年代初頭から製造されたモデル）だと思いますが、

実動車だったら相当高い値で売れるような気が。

テールランプやバックドアだけでも売れそうですけど…

う～ん、もったいない！

道内は、こんなのとか、こんなのとか、色々な廃車体が見れるので、

移動中も、沿道が気になり過ぎて落ち着かない自分でした。