【まったり駅探訪】宗谷本線・南稚内駅に行ってきました。

皆さま、こんにちは！

先々月、宗谷本線の南稚内（みなみわっかない）駅に行ってきました。

日本最北端の駅・稚内駅のひとつ南側にある駅です。

自分が南稚内駅に到着したのは午前７時前のこと。

朝陽が差して南稚内駅が輝いてましたよ。

輝きすぎて逆光気味でしたので、反対側からもパシャリと。

天気が良いのは嬉しいんですけど、

写真を撮るとき、晴れの日も色々と悩んじゃうことが多いですよね。

稚内駅での「日本最北端の駅」のアピール度はハンパじゃありませんでしたが、

南稚内駅では不思議と、それらしいアピールは見られませんでした。

２位じゃだめなんでしょうか？

南稚内駅は意外と控えめ、観光看板はこんな感じでしたよ。

観光地のど真ん中にある稚内駅に対し、南稚内は市街地中心にあります。

このことが２駅を色分けしている理由なんでしょうね。

現在は宗谷本線の中間駅とななった南稚内駅ですが、

かつて、ここから音威子府駅までの間を天北線が延びてました。

昭和51年撮影の航空写真より。

音威子府駅-南稚内駅間を浜頓別駅経由で結ぶ天北線、

実は現在の宗谷本線が全通する以前は、こちらが宗谷本線でしたの。

昭和５年に現在の路線が宗谷本線に編入されたことにより北見線に改称、

更に昭和36年には天北線に改められましたが、

ＪＲ移行２年目の平成元年５月に廃止されてしまったんですよね。

待合室には宗谷本線・天北線の昔懐かしい駅舎の写真が飾られてました。

最近はこんな写真が掲げられてる駅が増えて、実に嬉しい限りです。

南稚内駅の駅舎は昭和28年に建てられたもので木造モルタル造り。

入口を見て、てっきり鉄筋コンクリート構造の駅舎かと思ったのですが

木造だったんですね。

これって看板建築みたいなものなのかしら？

かつては国内最北端の乗換駅だった南稚内駅ですけど、

待合室スペースは意外に狭い印象ですな。

南稚内駅は相対式と島式ホームによる複合２面３線構造。

国鉄時代の配線図を見ると、駅舎寄りの１番線が天北線ホーム、

島式ホームの２・３番線が宗谷本線の発着ホームだったようです。

現在は、列車の行き違い時以外はすべて１番線を利用するらしく。

その行き違いのチャンスも、定期列車では皆無になってしまったようです。

今回は正々堂々と島式ホームに立ち入ることが出来ましたけど…

このホーム、いつ廃止されてもおかしくないと思うのは自分だけ？

廃止ネタといえば、南稚内駅から構内西側まで

北部石炭KKの貨物専用線が延びておりました。

上は昭和51年に撮影された写真ですが、構内に1両のタンク車が写ってますよね。

北部石炭KKではLPガス輸送が行われていたので、

写真の貨車はおそらくはタキ25000かと思います。

いや～、この写真だけで飯３杯はいけちゃいますって。

北部石炭さんは社名を「ホクタン」に変えて現在も盛況中の模様。

駅裏にはホクタンさんが経営するエネオスのスタンドがありましたよ。

南稚内駅で写真を撮っていたら

札幌駅行特急「スーパー宗谷２号」が到着しました。

南稚内駅は発着する6,5往復の列車のうち、半数が特急列車です。

次に列車が到着するのは約５時間後か。

稚内の鉄道ファンは、忍耐力が要求されそうですね。

さてさて、以前のブログでも書いたことですが…

南稚内駅の前身は大正11年に開業した初代・稚内駅でして、

当時は現在地よりも１キロほど北側に駅がありました。

駅が移転したのは今から64年前の昭和27年のことで

当時の面影はすっかり消えてると思いきや、

わずかながらも残っている箇所があるようです。

そんな様子を求めて旧駅跡を周ってみましたが…

次回のブログもぜひチェックくださいね。

（続きはこちらです）

昭和27年に廃止された初代・稚内駅（→初代・南稚内駅）跡地を歩いてみた。