【まったり駅探訪】宗谷本線・問寒別駅に行ってきました。

皆さま、おはようございます！

今朝は昨年訪れた、

宗谷本線・問寒別（といかんべつ）駅の訪問記です。

ここがただの無人駅だと思ったら大間違い。

廃線マニア垂涎モノの駅なのです。

問寒別駅に訪れる前に、しっかりと下調べして訪れるべきだった…

そんな後悔をした駅の様子、ぜひ見てくだされ。

まずは問寒別駅の全景から。

見ての通り、廃貨車の車体を利用したダルマ駅でした。

筬島駅や安牛駅、紋穂内駅など、

宗谷本線内にある秘境駅にも数多くのダルマ駅が存在しますが…

問寒別駅は秘境駅という感じは一切なくて、

駅前には住宅が建ち並び、ちょっとだけ華やかな印象でした。

問寒別地区、酪農で栄えた街みたいですね。

駅前には、工事現場でよく見かけるスーパーハウスがありましたよ。

おそらくはコレ、問寒別駅の駅便だったと思うのですけど…

「この駅にはトイレが設置されておりません」って書いてあるから、

この日は冬期間で使用が休止されてるのか、

それとも駅便の任から降ろされちゃったのか、

世間的にはどうでもいい疑問で頭を抱えておりましたわ。

それにしても、４月だというのにこの積雪、道北の気候は侮れないっす！

駅舎は筬島駅と同様の手法でリニューアル済。

余りにもキレイな外観だったので、思わず撫でてしちゃいました。

踊り子さんには手を触れぬのがマナーですが、撫でたいくらいキレイだったの。

そういえば、ダルマ駅だけではなく、

近代的な駅舎を持つ幌延駅もこの手法で改装されてましたっけ。

駅舎が新築された比布駅や稚内駅を除けば、

駅舎（待合室）のキレイさでは宗谷本線内でナンバーワンの駅でしょう。

こちらは問寒別駅の単式ホームです。

問寒別も「宗谷本線のダルマ駅が持つ方程式」の例外ではなく、

過去に列車の行き違いが可能な構造の駅でした。

国鉄時代は相対式＆島式ホームによる複合２面３線構造だったようですよ。

さてさて、問寒別駅の注目はここからです。

待合室に入ると、壁一面に貼られた沢山の掲示物が目に入りましたのよ。

どのような内容の掲示物なのか、目を通してみますと…

町営軌道！？

自分はその存在をまったく知らなかったのですが、

昭和５年から46年にかけて、この問寒別駅近くから総延長16，3キロの

幌延町営軌道（簡易軌道）が延びていたんですって。

そして、これらの掲示物は幌延町営軌道を紹介するモノだったのです。

すごくわかりやすく紹介されていて、

自分も思わず問寒別駅で長居してしまいましたよ。

自宅に帰ってから幌延町営軌道のことを調べたのですけど、

知れば知るほど魅力あふれる簡易軌道だったみたいで…。

自分が生まれた直後に廃止になった鉄道線ですので

現役の姿を見ることは出来ませんでしたが、

ここで使われていたオープンデッキの客車の廃車体が

昭和50年代まで残っていたらしく。

簡易軌道の面影が残っているうちに問寒別に来てみたかったです。

町営軌道の問寒別駅には転車台やデルタ線があったとのことで、

国土地理院のサイトを利用して

昭和23年に撮影された航空写真をチェックしてみました。

すると…

確かに町営軌道にデルタ線がありましたけど、

国鉄線の問寒別駅にもデルタ線があるじゃないのよ！

デルタ線と言ったら、機関車を方向転換させるために

三角形に配置した線路のことですけど、

問寒別駅が終着駅だった時代は無かったはずですし…

除雪車の方向転換に使われていたモノなのかしら？

そして、このデルタ線の跡ですけど、今でも形跡が残っているっぽく…

ヤフー地図より転載。

天塩川側からデルタ線跡に近づけそうな感じですし、

今更な話ですけど、ここにも周ってみたかったです。

というか、町営軌道の廃線跡も歩いてみたかった…。

幌延町は秘境駅で町興しを推し進めている町でも知られてます。

廃止の危機にあった下沼駅・糠南駅・南幌延駅が

町主導で維持することを発表して廃止が免れたのは、

ファンの間では有名な話ですよね。

つい最近ですが、そんな下沼駅と糠南駅にキャラクターが誕生したらしい。

シュールな風貌のキャラ達ですので幌延町のHPをチェックされたし。

これを見たら、幌延町に行きたくなること間違いなしですぜ☆