皆さま、こんにちは!
世の中にはユニークな構造の駅が数多くありますが、
中でも人気なのがスイッチバック駅でした。
急勾配上に鉄道を通すために線路がジグザグに配置され、
列車は幾度か方向転換をしながら斜面を登ってゆく(降りてゆく)アレです。
そして、その途中に設けられたのがスイッチバック駅。
昨年6月に訪れた木次線にも、スイッチバック駅があったのですよね。
今回は、こちらの駅の訪問記でした。
木次線・出雲坂根(いずもさかね)駅です!
スイッチバック駅といえば、
出雲坂根駅はそれらの駅とは違い、
列車は駅を通過することが出来ない構造。
超急勾配上のスイッチバック駅なのでした。
ちなみに線路配置はこんな感じだそうです。
宮脇俊三先生著「北陸・山陰510駅」より拝借しちゃいましたよ。
出雲坂根駅は昭和12年に開業した駅だそうで、
現在の駅舎は今から5年前の平成22年に建て替えされたモノらしい。
1日の乗車客数が1人にも満たない駅だってのに、
よくぞ建て替えを決断されましたよね、JRさん!
駅舎にも表札が掲げられてますが、
出雲坂根駅は「延命水」と呼ばれる湧水のそばにある駅で、
日中はここを、ポリタンクを持った大勢の方が押し寄せるんですって。
駅のすぐ目の前にあるここだわ。
自分が訪れたのは午前7時過ぎ、さすがにこの時刻は誰も居ませんでした。
この日に広島空港旅発つ自分はポリタンクなど持てるはずもなく、
お茶のペットボトルにわずかなお水をゲッツ。
お水の汲み場はホームの片隅にもありますので、
列車の待ち時間がわずかでも、お水が汲めそうですね。
さてさて、自分が出雲坂根駅に来た目的は延命水ではなく、
スイッチバックの様子を間近で見るためです。
しつこいですけど、飛行機にはポリタンクは持ち込めませんから。
真新しい駅舎を抜けてホームに入りますよ。
ふむふむ、出雲坂根駅に停車する定期列車は1日に3往復のみ。
列車で訪れるには難易度が高かそうですね。
上に挙げた配線図にもあります通り、
出雲坂根駅は相対式ホーム2面2線構造で、
臨時列車の「奥出雲おろち号」はここで列車交換を行うそうですよ。
こちらはスイッチバックの終点側。
この辺りは雪深い地域なのかな?
線路際には積雪を排雪させるための融雪溝がありました。
そして宍道駅、備後落合駅のそれぞれの方向に伸びる線路でした。
手前側にシーサスクロッシングが設けられているので、
それぞれの方向の列車が
2本のホームのいずれにも入線出来る構造です。
駅舎は新しくなりましたが、
ホームには、こんなレトロな待合室がありました。
建物財産標によれば昭和29年に建てられたものらしい。
最近は見ることが少なくなった
ゴング式の発車ベルが備え付けられていました。
これって今でも鳴るのでしょうかね?ずいぶんと錆びちゃってますが。
もしも鳴るなら、これ目当てで再訪したいのですけど…
多分これ聞いたら、自分、感動で泣いちゃうかも。
木次線の木次駅-三井野原駅間の駅では、
三江線の駅にあるような愛称駅名標が設置されてます。
出雲坂根駅の愛称は天真名井(あめのまない)。
坂根の水を飲めば身も心も清らかになるようですけど、
不純な自分には効き目がなかったみたいで。
さーて、ここまで来たなら、駅&線路ファンとしては
スイッチバックを間近で見ずには帰れません。
いやいや、それらが見れるかどうかも
下調べもせずに出雲坂根駅にやって来てしまったのですが…
そんな様子は次回に続きます。
(後編もぜひチェックくださいね)
訪問駅リスト(JR線)
木次線
↑(宍道駅)
南宍道駅(平成28年6月15日)
加茂中駅(平28年6月15日)
幡屋駅(平成28年6月15日)
出雲大東駅(平成28年6月15日)
南大東駅(平成28年6月15日)
木次駅(平成28年6月15日)
日登駅(平成28年6月16日)
下久野駅(平成28年6月16日)
出雲八代駅(平成28年6月16日)
出雲三成駅(平成28年6月16日)
亀嵩駅(平成28年6月16日)
出雲横田駅(平成28年6月16日)
八川駅(平成28年6月16日)
出雲坂根駅(平成28年6月16日)前編 ・後編
三井野原駅(平成28年6月16日)
油木駅(平成28年6月16日)
↓(備後落合駅)
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