■ Adventure Island/The Ebb Tide
ヘリックが乗ったスクーナー船はシドニーに向かっていた。船には死んだ船長の娘のフェイスが乗っていた。
ある時、積み荷はシャンペンのはずだったのだが、それは単に水であることが判明した。
途中で島が見えたのでヘリックやフェイスなど四人が上陸した。二年前からアトウォーターという白人などが住んでいた。
最初のうちは良かったが、アトウォーターとはうまく行かなくなり、争いが発生した。


製作年:1947、監督:Sam Newfield、脚本:Maxwell Shane、原作:The Ebb Tide(Robert Louis Stevenson)


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 ロバート・ヘリック(ロリー・カルホーン)
 フェイス・ウィシャート(ロンダ・フレミング)
 ドナルド・ロックリン船長(ポール・ケリー)
 ヒューイッシュ(ジョン・アボット)
 ヘンリー・アトウォーター(アラン・ネイピア)

スクーナー船。船体の中央線にマストが並んだ小型の帆船。マストの数は四本くらいまで。

画面が暗い。特に島に上陸してからは非常に暗い。なんとかしてほしかった。撮影した後にチェックしてないなんてことはないだろうな。
 


■ あらすじ

◆ 船に乗った

ヘリックはある島に上陸した。ジャングルの中を進んだが、底なし沼にハマったところを危うく助けられた。

そして牢の中に入れられた。中には数人の人がいた。

牢の中から海を見ていると、沖にスクーナー船が泊まっていた。船からボートが近づいてきた。

牢を管理している軍服を着た男が入ってきた。スクーナー船はシドニーに向かっていたが、天然痘が流行り、死亡した船員が発生した。船長も死亡した。新たに船員が必要とのこと。

ヘリックを含めて数人がスクーナー船に乗せられた。

◆ フェイス・ウィシャート

船は大洋を進んでいく。船員は「女性が乗っている」という話をしていた。それと「シドニーには行かない」みたいな話をしている。

甲板にロックリン船長がいた。女性が現れてロックリンに近づいた。拳銃を持っている。

「行き先を変更しないで、シドニーに行ってちょうだい」と要求。わりと興奮気味である。

女性はフェイス・ウィシャートで死んだ船長の娘。フェイスは自分の部屋に戻ったが、窓から見張っている。

船は方角を変えてシドニーに向かった。フェイスは満足した。

◆ ヒューイッシュ

船にはヒューイッシュという船員が乗っている。いつも酒ビンをもって酔っぱらっている。

それを他の船員が注意するが、意見を聞くつもりはないようである。

ヘリックはフェイスの部屋に入って話した。フェイスはわりと突っかかるような話し方をするが、悪くは思っていないようである。

◆ 火災が発生した。

ロックリンの部屋にフェイスが現れて、航路がずれて無駄な動きをしている。食料が無駄になったと抗議をした。

フェイスは、その後船底の貨物室に行った。

フェイスの跡をヒューイッシュがつけた。ヒューイッシュはフェイスに無理やりキスをしようとした。

ヘリックが入ってきてヒューイッシュを押さえた。

ヒューイッシュは暴れた。積み荷が崩れた。そして火災が発生した。注、このくらいで火災になるのはおかしいと思うが..。

◆ フェイスが取り残された

みんなが慌てて駆けつけて火を消そうとした。なかなか消えない。

そしてフェイスが火の中に取り残された。毛布を被ってヘリックが火の中に飛び込んだ。

フェイスを抱えて出てきた。火は消化された。

◆ 貨物は偽物だった

またヒューイッシュが貨物室にいる。荷物から一つビンを取り出した。一口飲む。

しかしヒューイッシュは飲んだものが単なる水であった。本来はシャンペンのはず。

ヒューイッシュはみんなを呼んだ。フェイスは泣き出した。

しかし一つの樽に入っている液体は、床に零すと煙を上げた。酸かなにかのようである。

◆ 島に上陸した

さらに船は進んでいった。島が見えた。海図を見てもなんという島か不明である。

四人は上陸した。進んでいくと森の中に屋敷があった。中を探索していると、数人の男に銃を向けられた。

ヘンリー・アトウォーターという男。そして数人の白人。そして現地人。

アトウォーターたちは二年前から住んでいるという。

◆ しかしアトウォーターは怪しい

最初の険悪な雰囲気とは別に、一緒に食事をしたりした。しかしアトウォーターは、何か不気味なところがあり、突然態度を変えたりした。

次第に監視されるようになった。しかし現地人の一組の男性と女性とは言葉は通じなかったが、四人に信頼を寄せているようであった。名前は不明。

この島では真珠が取れるようである。しかしアトウォーターは、この話に警戒した。

特にきっかけはなかったが、さらに監視が厳しくなってきた。

◆ アトウォーターと対決した

ロックリンとヒューイッシュは船に戻った。そして例の樽の液体をビンに入れた。

ヘリックとフェイスは森の中を歩いていたが、アトウォーターの部下につけられていた。

隠れて部下をまいた後、その部下を殴り倒して、ライフルを奪った。

ロックリンとヒューイッシュが戻ってくると、ライフルを突き付けられて屋敷の前に連れてこられた。

アトウォーターは二人にライフルを突き付けた。ヒューイッシュは、ビンの上部を叩き割って、アトウォーターに投げようとした。

アトウォーターはヒューイッシュを撃った。さらにロックリンを狙った。

しかしアトウォーターは現れたヘリックに肩を撃たれた。アトウォーターはヘリックに撃ち返した。しかしそばにいたロックリンに当たった。

ヒューイッシュとロックリンは死んだ。

◆ アトウォーターは死んだ

ヘリックとアトウォーターはライフルを持って睨みあった。

ここで親しくなっていた現地人の男性が、ナイフでアトウォーターに切りかかった。アトウォーターはよろめいた。

さらにナイフを振りかざすと、アトウォーターは背後の穴に落ちた。中には毒蛇がいた。

アトウォーターの部下たちは逃げ出した。

◆ 船に戻った

ヘリックとフェイスは船に戻った。一緒に現地人の男性と女性も船に乗った。

ヘリックとフェイスは二人から真珠がいっぱい入った袋をプレゼントされた。

四人は船に乗ってシドニーに向かっていった。
 


■ 出演作

◆ ロリー・カルホーン
(1950)彼女は二挺拳銃/A Ticket to Tomahawk
(1955)暴力には暴力だ!/The Spoilers

◆ アラン・ネイピア
(1944)恐怖省/Ministry of Fear
(1944)呪いの家
(1947)永遠のアンバー/Forever Amber
(1950)大城塞/Tripoli
(1946)船乗りシンバッドの冒険/Sinbad the Sailor(1946)
(1945)戦慄の調べ/Hangover Square
(1947)心の旅路/Random Harvest
(1949)裏切りの街角/Criss Cross
(1951)血に飢えたデイヴ/Double Crossbones

ロンダ・フレミング
(1945)白い恐怖/Spellbound
(1946)らせん階段/The Spiral Staircase
(1947)過去を逃れて/Out of the Past
(1949)腰抜け大捕物/The Great Lover
(1951)犯人を逃がすな/Cry Danger
(1957)OK牧場の決斗/Gunfight at the O.K. Corral
(1951)最后の砦/最後の砦/The Last Outpost
(1952)ゴールデンホークの復讐/The Golden Hawk
(1952)楽園の死闘/Hong Kong
(1953)楽園の決闘/TropicZone)
(1953)地獄の対決/Inferno
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(946)静かなる対決/Abilene Town
(1954)風雲のバビロン/バビロンの女王/The Queen Of Babylon
(1954)ヤンキー・パーシャ/Yankee Pasha
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps
(1960)奴隷の叛乱/Revolt of the Slaves
(1965)甘い大陸/THE AMERICAN WIFE
(1950)メキシコの鷲と鷹/The Eagle and the Hawk
(1956)オドンゴ/odongo
(1958)西部を股にかける女/Bullwhip