源氏イラスト訳【若紫247】恐縮 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏イラスト訳【若紫247】恐縮

「乱り心地は、いつともなくのみはべるが、限りのさまになりはべりて、いとかたじけなく、立ち寄らせたまへるに、みづから聞こえさせぬこと。…」

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ためしに見てみてくださいねっ♪

おねがい

【源氏物語イラスト訳】

 

乱り心地いつなくのみはべる

訳)病気によるすぐれない気分いつもと変わらないばかりございます

 

 

限りさまなりはべりて、

訳)いまわなりまして、

 

 

いとかたじけなく立ち寄らたまへ

訳)とてももったいなくも、(あなた様が)お立ち寄り あそばし のに

 

 

みづから聞こえさせこと。…」

訳)自分自身でご挨拶申し上げないこと(が恐縮です)。…」

 

 

【古文】

乱り心地いつなくのみはべる限りさまなりはべりて、いとかたじけなく立ち寄らたまへみづから聞こえさせこと。…」

 

【訳】

病気によるすぐれない気分いつもと変わらないばかりございますいまわなりまして、とてももったいなくも、(あなた様が)お立ち寄り あそばし のに自分自身でご挨拶申し上げないこと(が恐縮です)。…」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【乱り心地】…病気によるすぐれない気分

■【は】…取り立ての係助詞

■【いつ】…いつも

■【と】…引用の格助詞

■【も】…強意の係助詞

■【なく】…ク活用形容詞「無し」連用形

■【のみ】…強意の副助詞

■【はべる】…ラ変動詞「はべり」連体形

※【はべり】…「あり」の丁寧語(尼君⇒光源氏)

■【が】…逆接の接続助詞

■【限り】…いまわの際。臨終

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【さま】…様子。ありさま

■【に】…変化の結果の格助詞

■【なり】…ラ行四段動詞「なる」連用形

■【はべり】…丁寧の補助動詞(尼君⇒光源氏)

■【て】…単純接続の接続助詞

■【いと】…とても

■【かたじけなく】…ク活用形容詞「かたじけなし」連用形

※【かたじけなし】…もったいない

■【立ち寄り】…ラ行四段動詞「立ち寄る」連用形

■【せ】…尊敬の助動詞「す」の連用形

■【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(尼君⇒光源氏)

■【る】…完了の助動詞「り」連体形

■【に】…逆接の接続助詞

■【みづから】…自分自身で

■【聞こえさせ】…サ行下二段動詞「聞こえさす」未然形

※【聞こえさす】…「言ふ」の謙譲語(尼君⇒光源氏)

■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形

 

重要古語一覧はこちら

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☆本日の『源氏物語』☆

 

尼君が光源氏に、

見舞いのお礼を述べている場面です。

 

「聞こえさせぬこと」とあるので、

尼君は、光源氏に、直接挨拶できていないことが分かります。

 

おそらく、女房の誰かを伝って、

別の部屋から光源氏に謝辞を伝えているのでしょうね。

キョロキョロ

 

 


 

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