【夕顔335-2】国公二次で出る☆基本の助動詞☆
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源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は物の怪に襲われ急死してしまいました。部下の惟光(これみつ)の助けを借りながら夕顔の葬儀を終え、光源氏は失意に沈んでいます。ある夕暮れ時、右近(夕顔の侍従)を呼び寄せて、亡き夕顔の話をします。
【今回の源氏物語】
「…まことに海人の子なりとも、さばかりに思ふを知らで、隔てたまひしかばなむ、つらかりし」とのたまへば、
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☆ 古文オリジナル問題~基本の文法事項~☆
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「…まことに海人の子なりとも、さばかりに思ふを知らで、隔てたまひ〔A〕ばなむ、つらかり〔B〕。」とのたまへば、
問)傍線部ABには、どちらも過去の助動詞が入る。次の1~5のいずれが入るか、最も適当なものを次の中から1つ選べ。
1.A けれ B けり
2.A せ B ける
3.A ぬれ B しか
4.A つれ B たる
5.A しか B し
夕顔が、自分の身分を隠し隔てしていたのが
薄情すぎてつらかった、ことを
光源氏が嘆いている場面です。
【つらし(辛し)】
【形容詞:ク活用】
①薄情である。思いやりがない
②苦痛に感じる。恨めしい。つらい
*『全訳古語例解辞典(小学館)』より
過去の助動詞は、
「き」と「けり」の2つしかありません。
「つ」「ぬ」や「たり」「り」などの完了の助動詞が、
「~た」と訳す場合があることから、
混乱してしまう受験生もいると思いますが、
この機会に、もう一度、
覚え直しておきましょうね♪
また、
「けり」は、人から聞いたことなど、
間接体験の過去の意味です。
なので、
会話文などの直接体験では、
基本的に「き」の方を用います。
さらに、
文中に、係助詞の「なむ」があります。
係り結びの法則で、
文末は連体形になるんですよ!
さあ、正答できたかな?
【解答】…5