源氏物語イラスト訳【夕顔317】内裏にも聞こしめし | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【夕顔317】内裏にも聞こしめし

内裏にも、聞こしめし、嘆くこと限りなし。御祈り、方々に隙なくののしる。祭、祓、修法など、言ひ尽くすべくもあらず。

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

内裏聞こしめし

訳)おかれてお耳になさって

 

 

嘆くこと限りなし

訳)嘆くことこの上ない

 

 

祈り方々隙なくののしる

訳)祈祷を、あちらこちらひっきりなしに大声でする

 

 

修法など言ひ尽くすべくもあら

訳)祭礼や、お祓い加持祈祷など数え尽くすことができそうにもない

 

 

【古文】

内裏聞こしめし嘆くこと限りなし祈り方々隙なくののしる修法など言ひ尽くすべくもあら

 

【訳】

おかれてお耳になさって嘆くことこの上ない祈祷を、あちらこちらひっきりなしに大声でする祭礼や、お祓い加持祈祷など数え尽くすことができそうにもない

 

 

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■【内裏(だいり)】

■【に】

■【も】

■【聞こしめし】

※【聞こしめす】

■【嘆(なげ)く】

■【限りなし】

■【御―】

■【祈り】

■【方々(かたがた)】

■【に】

■【隅なく】

※【隅(くま)なし】

■【ののしる】

■【祭(まつり)】

■【祓(はらへ)】

■【修法(しゅほふ・ずほふ)】

■【など】

■【言ひ尽くす】

■【べくもあらず】

※【べく】

※【ず】

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

内裏とは、宮中、そしてそこにお住みになっている

今上天皇のことをさします。

 

要するに、光源氏の父帝のこと。

 

息子の衰弱した様子をお聞きになって、

加持や祈祷など、できる限りのことを行っているんですね。

 

光源氏の母、桐壺更衣が亡くなった時のことを

思い出されていたのかもしれません。

 

チュー

 

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