【夕顔271-3】古文単語「見合はす」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔271-3】古文単語「見合はす」

古文単語は、現代に通じる言葉です。

ゴロで丸暗記――は、最後の最後に残して

まずは、現代語の言葉のイメージで覚えてみましょ♪

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

【古文単語の覚え方】

チェックボックス1.現代語から想像して覚える

チェックボックス2.漢字のイメージで覚える

チェックボックス3.ゴロを利用して丸覚えする

の3つのどれかで覚えます。

 

今回は、【現代語のイメージ】で覚えましょ♪

 

【今回の源氏物語】

心のうち言ふかひなく悲しきこと思す御心地悩ましけれ見合せたまは

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

 

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今回出てきた古文単語
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■【心のうち】…心の中

■【に】…場所の格助詞

■【は】…強意の係助詞

■【言ふかひなく】…ク活用形容詞「言ふかひなし」連用形

※【言ふかひなし】…どうしようもない

■【悲しき】…シク活用形容詞「悲し」連体形

■【を】…対象の格助詞

■【思(おぼ)す】…「思ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)

■【に】…添加の格助詞

■【御―】…尊敬の接頭語

■【心地(ここち)】…気分

■【も】…添加の係助詞

■【悩ましけれ】…シク活用形容詞「悩まし」已然形

※【悩まし】…(病気などで)気分が悪い

■【ば】…順接確定条件の接続助詞

■【人】…女房

■【に】…対象の格助詞

■【も】…類推の係助詞

■【見合す】…目を合わす

■【たまは】…ハ行四段動詞「たまふ」未然形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

■【ず】…打消の助動詞「ず」終止形

  アップ

今回は「けれ」にも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

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☆ 本日の古文単語「見合はす」 ☆

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心のうちには、言ふかひなく悲しきことを思すに、御心地も悩ましければ、人に目も見合せたまはず

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを一つ選べ。

 

1.女房と目を合わせることもなさらない。

 

2.いつものように女性の品定めに出かけたりもなさらない。

 

3.誰ともまったくお会いになろうとしない。

 

4.誰かに目にもの見せようとなさらない。

 

5.人々とまったく言葉を交わすことをされない。

 

照れ  チュー  びっくり

 

センター試験の問1あたりには、

こういう古語の意味問題がよく出題されます。

 

 

傍線部の中に、重要古語のあるものもありますが、

最近では、こういう特に重要な古語が入ってない場合もあります。

(ノ゚ο゚)ノ

 

 

そうした場合は、

一語一語のニュアンスをきちんと確認し、

文脈とも照らし合わせて、より適当な選択肢を選びます。

ヽ(*'0'*)ツ

 

 

こういうのを、多角的視点と言います。

 

古文読解は、多角的視点を最も大切にすべき教科だと思います。

チューチューチュー

 

 

【見合はす(みあはす)】

【他動詞:サ行下二段活用】

①互いに見る。見交わす

②見比べる。対照する

 

 ※Weblio古語辞典より

   

現代語のニュアンスと同じく、

目を合わせる」イメージの意味ですね!

キョロキョロ

 

 

 

【解答】…

   

 

ちなみに、

源氏物語などの王朝文学で「」と出てくると、

女房」の意味で用いられることが多いですよ!

 

 

 

 

【夕顔(第5章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

心のうち言ふかひなく悲しきこと思す御心地悩ましけれ見合せたまは


 

過去記事リンク

うち(内)

は(係助詞)

言ふかひなし

かなし

を(格・接続助詞)

おぼす(思す)

に(助詞)

おほん(御)

心地(ここち)

なやまし(悩まし)

ば(接続助詞)

たまふ

ず(助動詞)

 

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