マイケル・ジャクソンのゼロ・グラビティの秘密 | フリートークで「英会話力を効果的にアップ」をサポート

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英会話力アップの最短の道は、「フリートーク」力を高めることです。テキストに沿った会話ではなく、普段から自分が感じていることや考えていることを英語で表現できるようになること、つまり「フリートーク」力を磨けば、実践的な英語が効率的に身につきます。

* マイケル・ジャクソンのゼロ・グラビティの秘密 *

 

レジェンドとなったマイケル・ジャクソンのパフォーマンスは世界中の人を魅了しましたが、なかでも「スムーズ・クリミナル(Smooth Criminal)」でマイケルが見せてくれた「ゼロ・グラビティ」という動きは圧巻でした。

 

今日はCNN.comで取り上げられていたこのゼロ・グラビティと、それにかかわる英語表現をお伝えします。

 

CNNの記事では、ゼロ・グラビティは以下のように表現されていました。面白いと思ったのでピックアップしました。

 

Jackson and a few of his dancers lean forward 45 degrees, backs straight, feet flat upon the floor, and hold the pose until they return upright with little apparent effort.

 

わかりやすいように、まずブロックごとに区切ってみます。

 

Jackson and a few of his dancers / lean forward 45 degrees, /backs straight,/ feet flat upon the floor, /and hold the pose /until they return upright /with little apparent effort.

 

次に分解して1つずつ説明していきます。

 

Jackson and a few of his dancers →ジャクソンと彼の何人かのダンサーは

 

lean forward 45 degrees, → 45度に前傾して

(lean forward=前に傾く)

 

backs straight → 背中はまっすぐ

 

feet flat upon the floor, → 足は床にぴったりとつけた状態

(flat=平らな、upon=床との接触を示しています)

 

and hold the pose → そのポーズを維持し

(hold=ある状態を維持する)

 

until they return upright (直立状態に戻るまで)

(until=~まで、return=戻る、upright=直立状態)

 

with little apparent effort. → 簡単そうに

(withは状態を表します、little~ = a がついていないので「ほとんど~ない」、apparent effort=見た目の努力、)

 

ゼロ・グラビティの動きを見ながら各部分を読むと、イメージとして頭に表現が残ると思います。動きを頭でイメージしながら、口に出して言ってみてくださいね。

 

そして、全部をわかりやすくつなげると

 

「ジャクソンと彼の何人かのダンサーは、背中はまっすぐ、足は床にぴったりとつけた状態で45度に前傾し、一見簡単そうに直立状態に戻るまで、そのポーズを維持します」

 

となります。

 

この動きが公開された当初は、ワイヤーで上から吊っているのではないかといううわさも流れましたが、これには実は驚きの仕掛けがあります。

 

マイケルとバックダンサーが履いていた靴のかかとに、ネジをひっかけられるような仕掛けがあったんです。舞台の床にネジが仕込まれていて、そのネジを靴のかかと部分で引っかけて、自分の体重を支えていたのです。

 

実はこの特殊な靴は、1993年にマイケル・ジャクソンが「Method and means for creating anti-gravity illustion(反重力のイリュージョンを作り出す方法及び手段)」という名前で特許をとっています。

 

ゼロ・グラビティを動画でご覧になりたい方は、こちらのCNN.comのリンクからニュース記事を参照してください。このページの1つ目または3つ目の動画をクリックしてみてください。

 

この仕掛けのおかげで「ゼロ・グラビティ」は一見簡単そうに見えますが、実はかなりの危険がともなっているようです。

 

専門家によると、ゼロ・グラビティをできるようになるには、人並みはずれた筋力が必要で、バランスを失って倒れたら、脊髄だけでなくアゴや首の大きなケガにつながったり、普段はそんなに使わない背中や脚、腱を痛めるかもしれないと指摘しています。

 

実際、「スムーズ・クリミナル」がヒットしていた当初、靴の仕掛けを知らなかったファンは、マイケルのゼロ・グラビティを必死にまねようとしてケガをするケースがあったそうです。

 

ゼロ・グラビティでなくとも、ブレークダンスなどでケガする人も結構いるようなので、自己流ではなく専門家の指導を受けたほうがいいとニュースは締めくくっています。ダンスは安全第一で楽しんでほしいものですね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。