私は今31歳です。
29歳で結婚し、早く子どもが欲しいと思っています。

半年間、
自分たちだけでタイミングをとっていましたが
なかなか授からず、
以前、子宮頸がん検診のときに見つかった
子宮内膜ポリープが原因かもしれないと言われ
手術を受けました。

ポリープは悪性ではなく
3つ取れたと聞きました。

その4ヶ月後、不正出血があり、
産婦人科に言ってみると妊娠が発覚。
切迫流産の可能性があると言われました。

さらに1週間後、子宮外妊娠の可能性があるから
大きい病院に行くように言われました。

おそらく左卵管の異所性妊娠。
出血もあるので流産に向かっていると思うけど
手術してみないと正確なことはわからない
と言われ、その日のうちに左卵管を切除しました。

もちろん、きちんと説明して頂き、
納得して手術を受けたのですが
突然のことで驚きと片方の卵管を失うことへの
不安とショックが大きかったことを覚えています。

それから4ヶ月後、
また妊娠することができました。

今度こそ・・・!と思ったのですが
また異所性妊娠でした。

今回は、左卵管間質部。
子宮も少し傷つける手術だったようで
妊活は半年あけること。
出産は帝王切開にしたほうがいいと言われました。

年齢もそんなに若いわけではないので
気持ち的にも余裕がありません。

一度検査を受けたほうがいいのでしょうか。
子宮外妊娠に原因はあるのでしょうか。

1年に3回も手術をしていますが
妊娠出産には問題ないですか?

できれば経膣分娩がいいのですが
やはり難しいのでしょうか。

病院に行ってしっかり検査してもらえば
原因がわかって対処法があるかもしれない
と思う反面、

「あなたのせいです」と言われてしまうのではないかと
怖くて病院に行く勇気がありません。

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子宮内膜ポリープは、
女性ホルモンの影響で、
子宮内膜の一部が増殖隆起した良性の腫瘍です。
生殖年齢の女性の10人に1人が
持っているほどポピュラーなものです。

ほとんどは1つだけ発生しますが
2個以上の多発性だと不妊の原因になると
言われています。

子宮内膜掻爬術(人工妊娠中絶や流産の手術など)だと、
子宮内膜を削るので
術後、子宮内膜が薄くなってしまい
着床障害を起こすことがありますが

子宮内膜ポリープは
子宮鏡という電気メスのついた内視鏡を
子宮の入り口から挿入し、
子宮の中にできたポリープをつまんで切除するだけなので
子宮内膜は削られません。

なので、彼女の場合
子宮内膜の厚みは
保持できているのではないかと思います。

もちろん、たまたま運悪く
2回連続で子宮外妊娠を繰り返してしまった
ということもあるかもしれないけど

子宮内膜ポリープ以外の、
なんらかの原因で子宮内膜や卵管に
癒着などの問題があり、
着床障害が起きているのかもしれません。

なんらかの原因・・・

具体的には、子宮内膜症、子宮筋腫、
子宮奇形、流産の手術や人工妊娠中絶、帝王切開など
婦人科系手術の炎症による子宮内膜の癒着、

など。

内膜ポリープ切除のときに
内膜症や筋腫、子宮奇形については
確認されているはずなので
これらは除外ですね。

他にも、

性感染症のひとつであるクラミジア感染で
卵管付近になんらかの炎症が起こっている場合
卵管の癒着、狭窄など、
卵管の通りが悪くなってしまうことがあります。

すると、正常に受精卵が子宮に運ばれることなく
卵管に着床してしまうわけです。

左の卵管をに炎症があった場合、
右の卵管にも炎症が見つかるケースもあるので

次回の妊娠の前に、
残っている右の卵管の状態をチェックするため
子宮卵管造影検査をするといいと思います。

黄体ホルモンは
妊娠継続にも必要なホルモンです。
着床に備えて厚くなるはずの子宮内膜が
厚くならず、着床環境が整っていない状態
(黄体機能不全)

1回目の妊娠では切迫流産との診断で
出血もあったということなので
もしかしたら、黄体機能がよくなくて
子宮内膜の肥厚が不十分になり
着床障害を引き起こし、

その結果、子宮外妊娠(卵管妊娠)、
そして切迫流産に至った可能性もあるかも
しれません。

なので次回妊娠までに、
黄体機能不全がないかどうか
各種ホルモン検査も受けておくと安心だと思います。

さてここで。

「ある不思議なこと」に気づいた方が
いらっしゃるのではないでしょうか。

1回目の卵管妊娠で
彼女は左卵管を切除しました。

にもかかわらず、
2回目も、切除して存在しないはずの
左卵管妊娠でした。

これはどういうことでしょう。

卵管は、子宮の両端から左右に伸びる
長さ10cm、内径1mmほどの細い管です。

その先端は卵管采といい
イソギンチャクのような形をしていて
排卵の時期になると卵管采が卵子を包み込むように
キャッチします。

卵管は部位ごとに
呼び名が決まっています。

卵巣側から・・・
卵管采→卵管膨大部(ここで受精する)
→狭部→間質部

間質部から子宮につながっています。

卵管妊娠で多いのは、
卵子と精子が出会う卵管膨大部です。

なので卵管切除する場合には
卵管采から狭部までを切除します。
子宮につながる間質部は切除せずに
温存します。

その理由は
子宮にほど近い間質部にメスを入れると
子宮が弱くなり、
次回妊娠時に子宮破裂、癒着胎盤などの原因に
なりえるからです。

受精卵は膨大部で受精し
受精卵は細胞分裂を繰り返しながら
子宮へと大切に運ばれていきますが

左の卵管がないのに、
なぜ左の卵管間質部に着床することができたの
でしょうか。

実は、右の卵巣から排卵し、
右の卵管で受精した受精卵が
子宮内膜に着床せずに温存している
左の卵管間質部へと逆行して
着床してしまう、外遊走性の卵管妊娠が
起きたのだと思います。

ちなみに、右で排卵し、右の卵管で受精し、
右の卵管間質部に着床する場合は
内遊走性の卵管妊娠です。

右の卵管を通って
いったん、受精卵は
着床すべき子宮内腔まで辿り着いたはずなのに
(ということは、右卵管は閉塞なさそう!)

しかるべき位置に着床せずに
わざわざ左卵管間質部へ逆行移動・・・

と考えると、

やはり何か子宮内膜に問題があって
着床障害があるのかもしれない・・・と
思ったりもします。

今回は、卵管間質部での妊娠だったので
しかたがなく手術し、間質部を切除しました。

先述のように、
間質部は子宮と隣接しているので、
この箇所を切除することで
子宮の内膜の一部も切除しなければなりませんでした。

つまり、次回妊娠では
陣痛が始まったときに
大きくなった子宮の薄くなった子宮内膜が
断裂し、子宮破裂を起こすリスクが上がります。

ですので、
経膣分娩は危険。
陣痛が始まる前に予定帝王切開にして、
安全な分娩を考慮する必要があるのです。

次回の妊娠では
子宮腔に運ばれた受精卵が右卵管のほうへ
逆行しないように、
右卵管狭部で結ぶ予防的な手術だったり、

そもそも右の卵管を使わなくていいように
体外受精も考慮されるかもしれません。

2回も卵管妊娠を経験され、
本当に辛く苦しかったですね。

2回のできごとは、たまたまだったかもしれないけど、
原因として考えられることは
このようにいろいろあるので

勇気を出してどうか、
病院受診をしてほしいと思います。

理由がはっきりわかれば
防げることがあります!

かわいい赤ちゃんをいつか
その胸に抱けますように・・・応援しています!