ヤクザはカジノが好き 博打で懐に金が入る仕組み 犠牲者は市民 ヤクザが町長になった街 維新縮小版
【速報】「田川IR」の経済効果に根拠なし|大任町・誘致方針決定文書も不存在」田川地域の“ドン”と評される永原譲二大任町長が誘致を表明したカジノを含む統合型リゾート(IR)について同町に関連文書の情報公開請求を行ったところ、回答文書によって、IR誘致の方針を決めた際の決裁文書はもちろん、永原氏が流布している施設整備費や経済波及効果といった数字の根拠となる公文書も存在していないことが明らかとなった。町として巨額の事業費や経済効果を力説しながら、それらを裏付ける公文書を保有していないというのは、いったいどういうことなのか。杜撰というよりデタラメ。計画に関する公表内容の信憑性が問われる事態だ。◆ ◆ ◆永原町長が、町民、田川市・郡の市町村長、一部事務組合の関係者などを集めてIR誘致の説明会を続けていた先月末、ハンターは大任町に対して以下の開示請求を行った。カジノを含む統合型リゾート(IR)に関する以下の文書。・IR誘致を方針決定するまでの過程を示す文書(決裁文書を含む)。・IR誘致に関するコンサルを委託した際の契約書及び成果物。・IR誘致に関係する事業者、業者などとの交渉や協議の記録。・IRを誘致するための予算額とIR整備にかかる事業費(土地代含む)を示す文書。・IRを誘致するための予算額とIR整備にかかる事業費の算出根拠。・IRによる経済効果額及びその算出根拠。IRは、その地域や日本全国の観光地へと旅行者を送り出す玄関口(ゲートウェイ)として位置付けられる国家的な施設。当然ながら誘致を希望する自治体は、組織として方針決定するまでの過程や、推定であるにせよIRがもたらす経済波及効果や整備費、インフラ整備にかかる予算といった“数字の根拠”を示さねばならないはずだ。ましてや永原氏は、説明会でIR施設のパーツ図や事業計画に関する予算の数字までモニター画面で紹介している。当然ながら町役場には対象文書があるはず――だったが……。期待に反し、大任町から返って来たのは下の「公文書不存在決定通知書」である。請求した文書はすべて不存在。「IR誘致を方針決定するまでの過程を示す文書」、「IR誘致に関するコンサルを委託した際の契約書及び成果物」、「IR誘致に関係する事業者、業者などとの交渉や協議の記録」、「IRを誘致するための予算額とIR整備にかかる事業費(土地代含む)を示す文書」、「IRを誘致するための予算額とIR整備にかかる事業費の算出根拠」、「IRによる経済効果額及びその算出根拠」といった計画を裏付ける公文書を、いずれも作成していないか、あるいは取得していないという驚くべき事態だ。では、永原氏が住民説明会でモニターに映し出したパーツ図や事業計画とやらは、一体何を根拠に、誰が作成したものなのだろう。(*下は、いずれも大任町公式チャンネルが配信した住民説明会(9月30日開催)の画像から)大々的に開いた住民説明会で披露された、初期投資額約7,000~9,000億円、経済波及効果約9,000~1兆2,000億円、来場者数約1,300万人、雇用約7,000人――こうした数字の根拠を、町として保有していないというのだから、それこそ“話にならない”。町として根拠を示せない数字やパーツ図を見せた上で参加者に『賛成署名』をさせたことは、詐欺的手法だと非難されてもおかしくない事態ではないのか?12月の県議会で承認決議を求める構えの永原氏だが、こうした実情を知った上で賛成する県会議員がいるとは思えない。ちなみに、IR「区域整備計画」を申請する資格を有する福岡県が、大任町からIR誘致についての相談や打診を受けているかどうかを確認するため行った開示請求に対する県の答えは、《大任町からカジノを含む統合型リゾートに関する文書やデータの提出はなく、協議、相談等も行っていない》だったことを付記しておく。住民に賛同を求め、県議会での議決まで目指すのであれば、まずは計画の根拠を明らかにするのが筋だろう。“ドン”の号令だけで進められるほど、IR誘致は軽い話ではない。(中願寺純則)