『壊れる店長が続出する背景』

妻とシマエナガのケーキを食べに行ってきました。

どうも可愛いシマエナガを食べるというのは抵抗がありましたが、美味しかったです。

秋らしさが、少しづつですが感じられるようになり、さすがに半袖Tシャツ一枚では涼し過ぎるので、ロンTにする日もありましたが、まだ暑い日が来るようなので、体調管理には注意が必要ですね。

管理職の鬱・適応障害が増加

壊れてしまう背景には、経済的な困窮があります。

少子高齢化に強い影響を受けるガラパゴス産業でイノベーションが起こせない場合、成長期から衰退期へと移行せざるを得ません。

すると頑張りや努力ではどうにもならなくなり、毎日が不安や焦りとの戦いになります。

この強いストレス状態が長く続くと、やがて精神が摩耗して、鬱や適応障害へきっかけとなるのです。

常にストレスに晒され続けることで、自律神経失調症となり、身体の免疫力が落ち病気になってしまいます。

他にも個人特性があり、

ストレス耐性が低い、
自己肯定感が低い、
離別感が低い、
発達障害濃度が高い、
労働環境が劣悪である、
働く仲間に恵まれていない、

など様々な要因が考えられます。

日本労働組合総連合会の調査によると、2022年の調査で約60％の労働者が「職場において強いストレスを感じている」と回答しています。

もはやこれは当たり前のようで、楽しんで仕事をしている人は少数ということになります。

真面目な人は、設定した目標を達成しようと努力し、頑張るために強いストレスを感じてしまいます。

しかし適当な人は、目標に届けば良いが、自分の実力を超えたムリはしないので、適度なストレスにとどまります。

必ずしも真面目な人が鬱や適応障害になりやすいわけではありませんが、個人特性としてその傾向があることを否定はできません。

問題点は個人特性だけではなく、環境による影響も大きいと考えられています。

現代の労働者は、仕事の時間や場所に関係なく接続され続けることを求められ、仕事とプライベートの境界が曖昧になっているといえます。

そのことが精神的負担を増しているのです。

元々ストレスホルモンは、道でサーベルタイガーなどの肉食獣に遭遇したとき放出されるものでした。

それが現代では、ストレスの約90%が人間関係だといわれています。

これまでは職場を離れれば、その嫌な人間関係からも逃げることができました。

しかし現在はネットがあるために、その明確な切れ目がなくなってしまったのです。

つまり、ストレスの原因から離れてもストレスホルモンが出続けることで体調不良が引き起こされるのです。

同時に、人々のコミュニケーションがオンライン中心となり、直接的な人間関係が希薄化しています。

このような孤立感が増すことにより、社会的サポートの欠如がうつ病や適応障害のリスクを高めています。

また孤立した生活は、感情的な支えや相談相手を失うことを意味し、精神的健康に悪影響を与えることがあります。

個人因子の問題

鬱や適応障害は、個人特性との関係が強く出る傾向にあります。

人間関係における『生きづらさ』を感じる場合、問題を抱えることになります。

大人の発達障害

これは文部科学省のデータから、約8.8%程度いると見られており、なんと約12人に1人という計算になるのです。

しかし多くの人は、自分が発達障害であるという自覚が無く、人間関係や仕事がうまくいかないことに生きづらさを感じながら生きていることになります。

その仕事や人間関係がうまくいかない正体不明の生きづらさが、鬱や適応障害を引き起こすのです？

発達障害とは

発達障害とは、脳の機能に関わる特性で、主に【注意欠陥多動性障害（ADHD）】、【自閉スペクトラム症（ASD）】、および【学習障害（LD）】が代表的です。

これらの障害は幼少期に診断されることが多いのですが、大人になってから気づかれることがあり、これを大人の発達障害と呼んでいます。

発達障害は治るの？

残念ながら発達障害は、脳の発達のアンバランスが原因であるため、治ることはありません。

大人の発達障害は「治る」というよりも、適応や改善を目指すものとされています。

発達障害自体は、脳の機能に関わる生まれつきの特性であるため、基本的に完治するものではなく、環境に適応させていくことになり、適切な支援や対処方法を学ぶことで、生活の質や職場でのパフォーマンスを向上させることは可能です。

自分が発達障害であると認識していれば、正体の分からない『生きづらさ』に悩まされることはなくなります。

そして、自分の偏りに向き合うことができれば、少しづつ環境に適応できるようにもなります。

しかし受け入れることができなければ、ずっと『生きづらさ』に悩み続けることになり、鬱や適応障害になる危険が高まってしまうのです。