現実を見えない人は10人に1人いる!
先週は福岡の遊技組合様にお招きされ、170名様という参加人数で、人事系80分と営業系80分という2つの講演を行わせていただきました。
人事か営業という、どちらかということはよくあるのですが、心理カウンセラーとマーケターの両方というのは初めてでした。
内容的には無関係ではないため、かえって理解しやすかったのではないかと感じております。
心理学を学んだことがない人は『誰でもが同じ現実を見ている』と勘違いしています。
恋に浮かれている人が見る桜と、
失恋に沈んでいる人が見る桜は、
同じ桜であっても、まったく違う桜です。
ここまでハッキリとした心情の違いがなくても、完全なる同調などあり得ません。
しかし人は、他人が見ている現実は自分の見ている現実と同じだと勘違いするのです。
特に意識レベルの低い方は、他人からの現実を理解できません。
悲しいほどに学んでも成長しない人を知っていますか?
あなたの周囲にも、勉強好きなのに少しも成長していない人物がいませんか?
勉強しているのに、何か人としておかしい。
言っていることは間違っていないのだが、どうも信用できない。
常に新しい情報を集めているのに、ズレている。
努力しているのに一向に成果を出すことができない。
こんな悲しい人物にはある共通点があります。
それは、得た情報、学んだ知識、体験したことを活用できないという共通点です。
これは自己意識の構造から起きています。(自分では自分に気づけない)
本人がこのことに気づかなければ、勉強や努力というものを、十分に自分の成長につなげることができません。
しかし自分のことは自分が一番分かっていると勘違いしているため、思考することなく自覚が生まれないのです。
つまり、外部から取得した情報や知識を自分の中に取り入れて活用する能力(意識)が足りていないことに気づけていない、ということです。
だから学んでも成長できません。
沢山の知識を得ることは幅を広げますが、それを解釈する意識の深さ(能力)を持っていなければ、自身を成長させることは難しいのです。
なにもこのことはその人全般に及ぶとは限りません。
ある特定の分野や、特定の思考領域にだけ起きている場合があります。
ある管理職の方でこんなことがありました。
男性社員からは信頼も厚く評価は高いのですが、女性社員からは毛嫌いされていたのです。
全般的に優秀な管理職の方なのですが、女性に対する考え方(男尊女卑)を変えられないことが原因でした。
しかし意外なことに本人は自覚していないのです。
そればかりか、本人はどうして女性から評価されないか分からないというのです。
そしてこのような方には、分かるように話をしても、注意をしても、分かってもらえることは起こりません。
なぜならその背景には、その人ならではの明確な価値観や判断基準が存在するからです。
それ故に成長することができません。
あなたの出会った人が、良い人なのか、それとも悪い人なのかを気にされたことがありませんか?
もちろん相手は笑顔で近づいて来ます。
挨拶もマナーもしっかりしている。
着ているスーツも清潔感があり、センスも悪くない。
その時、その人物がどのような人間であるのかを知る手がかりがあります。
それは、『どういう言葉を、どんなふうに使っているか』です。
たまに勘違いされる方がいらっしゃいますが、どういう言葉を使っているかではありません。
『使えない』という言葉を、人に対して使っているような場合。
これは人を道具のように思っている現れだといわれています。
また、『使えるか、使えないか』という二極的な世界観も見て取れます。
これは意識レベルが低く、白黒といった世界観でないと不安に耐えられない意識を持っているからです。
このような意識レベルの低い方は、成人男性の10%ほどいると分かっています。
このような方と話していると、その視野が狭いことに気づきます。
つまり自己中心的なのです。
お分かりだと思いますが、このような方と接していれば、自分の成長が止まってしまいます。
情報量や知識量が多くとも、自分が成長したいならば、意識レベルの低い方とは距離を置くことをお勧め致します。
ただし、あなたの意識レベルがすでに高いならば、この範疇にはありません。
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パチスロ大学で講師をさせていただきます。