『他人の養分となる生き方をしている君に言っておきたいことがあります。』

妻へのお土産にチョコレートを買いました。

あまりに可愛いイラストだったので、つい！

今年もハロウィンの季節がやって来ました。

三密を避けるお祭りになるでしょうから、いつもとは違う様子になるとは思いますが。

ハロウィン限定商品にやられました。

2011年にアメリカのCEB社が行った調査において『その会社のファンになる1番の要因は何か』という問いが、明らかにされました。

君が自ら養分となる道を歩む決断をしたことを否定はしません。

人生の選択権はあなた自身にあるのですから。

しかし自分らしく生きる選択肢があることも分かってください。

『青臭いと思う方はスルーしてください』

商品にしか興味が持てない方は、初めから残念な結果になることは分かっています。

そして他人の養分にされてしまうのです。

商品やサービスがお客様を増やすという間違った考え方を早く捨てましょう。

『いやいや、素晴らしい商品やサービスだけがお客様を増やしているでしょう！』

その通りですが、その素晴らしい商品やサービスを開発し、提供しているのは人です。

もっと正確に表現すれば、人の思いだといえます。

どんな人に使って欲しいのか、そして喜んで欲しいのか。

そのような思いなくしては良い商品もサービスも生まれません。

たしかに一発儲けてやろうというエネルギーは否定しませんし、必要だとも思います。

しかし儲けるだけの商品やサービスは長続きしませんし、基本的に詐欺です。

もし演劇や映画で、儲ける為だけに作られた作品は、ヒットするでしょうか？

そこには伝えたい思いがあるから共感や感動が生まれます。

きっかけは偶然でも、良い商品やサービスには人の思いがあるのです。

商品に依存することは、片方で自分自身を成長させることから距離を置くことになります。

それは結果責任を商品になすりつけて、自分が取らなくていいからです。

結果が良ければ、バイヤーとして自信がもてるが、

結果が悪ければ、商品の責任にできます。

なんとも愚かな『認知的不協和』です。

※ 認知的不協和
人が自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。

常識という枠組みの中で成立しているコミュニティーに身を置いても成功には近づきません。

『その手の話は嫌いな人がいるのでご遠慮ください』

奇抜な話や、新奇性の高い話をすると、管理者に注意される。

まさに心理的安全性が担保されていない好例です。

※心理的安全性
他者からの反応に怯えたり、羞恥心を感じたりすることなく、自然体の自分をさらけ出すことができる状態を意味する。

ビジネスをしている人の言葉としては最悪です。

そんなコミュニティーからは何も生まれないばかりか、養分にされてしまうのがオチだと気づきましょう。

人の遺伝子には集団欲求が刻まれているため、弱い者は本能的に群れて身を守ろうとします。

これを利用しているのが、コミュニティーマーケティングです。

それを自覚せずに近づくと養分にされてしまうのです。

斬新な企画には、賛成者も反対者もいるものです。

良かれと思って発言したことが、他人に叩かれまくることが起きないとは言えません。

ならば斬新な提案を止めておきますか？

あなたが、そんな人間どうしのいざこざには巻き込まれたくないと思われるのなら、いつでも代替えの効く、責任のない小さな歯車になることをお勧めします。

自分の楽しい余暇のために、つまらない仕事を我慢して生きるのも悪くはありません。

また酒を飲んで、会社が悪い、上司が悪い、仲間が悪いと叫ぶ人生も捨てたものではないと思います。

上手く行かないのは、自分のせいではなく、すべて周りのせい、という生き方も素敵です。

ただ、もう少しだけ違う生き方がしたいと思うならば聴いてください。

アインシュタインは常識を次のように定義しています。

『常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう』

そしてまた彼は、

『人生を楽しむ秘訣は普通にこだわらないこと。普通と言われる人生を送る人間なんて、一人としていやしない。いたらお目にかかりたいものだ。』

とも言っています。

『そもそも常識って、みんな仲良く、なるべくトラブルが起きないように共同体を維持しようという価値観で成立しているもの』

これはバルミューダの寺尾玄社長の言葉です。

『人に合わせていたら「本当のクリエイション」は生まれない』

とも言われております。

人との摩擦（コンフリクト）は誰でも嫌なものです。

しかし、言わなければならないことまで我慢して、そのストレスから体調不良になる必要はありません。

問題はあなたがyou-メッセージを使っていることです。

最初に触れたように、問題の本質はあなたにあります。

ぜひ、i-メッセージを使って対話をしてみてください。

道端に落ちていれる普通の『石』を売る力が身に付いたら、楽しいと思いませんか。

そうなればあなたは貴重な存在になります。

もう他人の養分になる生き方からは解放されるでしょう。

売る力は悪用するものでも、振り回して誇示するものでもありません。

誰かの役に立つであろう商品を、まだ出会えてない方と引き合わせるお仕事です。

その商品の良さをまだ知らない方に知ってもらうお仕事です。

不要不急の商品だからこそ、その付加価値によって人生は彩られるのです。

テーブルの上に置かれている一輪の花は、食べることもできず必要無いものかも知れませんが、間違いなく私たちの人生を癒してくれます。

また、一つの食器も、コップも、食べるだけ、飲むだけならば、こんな美しさは要らなくなってしまいます。

もしあなたが合理性だけで、身の回りの不要不急をすべて取り払ったならば、何が残りますか？

不要不急も立派な文化なのです。

不要不急には何の価値も無いという言葉に惑わされてはいけません。

この世に何の価値も無い物など存在せず、

ましてや存在価値の無い人間などいようはずがありません。

だから、自らあきらめてはならないのです。

失敗しても、傷ついても、自分の存在価値を信じて、前を向いて努力し続けることが、人生を楽しく豊かにしてくれるからです。

失敗を避け、傷つくことを恐れ、同じ間違いを繰り返し続ける人生には、後悔だけが残ります。

『どうせ自分なんか養分にしかならない』という台詞が、自分の人生を閉じてしまうのです。

もっと正確に言えば、自分は逃げて他人任せにしている『言い訳の台詞』でしかないことに気づきましょう。