無知より危険な間違った知識 | 心理マーケティングの視点 〜どうすれば成果を出すことができるのか〜

無知より危険な間違った知識


新型コロナウイルスによるパンデミックと、IT技術の急速な進歩とが重なり、企業を取り巻く環境は大きく変化しました。 

 

もちろん社会でも新型コロナウイルスにより、死者の尊厳が損なわれたり、同調圧力による不安や恐怖がつくられたり、人と人との分断が起きたり、色々な変化がありました。 


 

先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態にありながら、『自分だけは大丈夫だと思う』そのように言われる方がいらっしゃいます。 


 

これは正常性バイアス又は楽観性バイアスと呼ばれているものです。 

 


これは『新型コロナに自分は感染しないから』という回答をアンケートから見ることができます。 


 

それに対して、『正しく恐れよ』という言葉が、あなたのリスク認知は歪(ゆが)んでいるとい う、非難の意味合いをもって使われたりしました。 


 

『正しく恐れよ』 

 


これは物理学者であり文筆家の寺田寅彦先生の随筆から引用された言葉です。 


 

しかし先生は、そのようには言われていません。 


 

『ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはな かなかむつかしいことだと思われた』 と書かれています。 


 

つまり、正当にこわがることは難しいという述懐だと解釈できます。 


 

どこを切り取るかによって、事実であってもミスリードは可能となるため注意が必要です。(マ スコミが日常的に使う手法) 

 

 


 

厳しい時期には『経費の削減』という考え方を否定する方は多くないと思います。 

 


広告宣伝による集客』を疑う人も多くないと思います。 


 

それが間違いであるとは申しません。 

 


しかし正解でもありません。 

 


何か一つのことを信じることは、他のことを見えなくさせます。 

 


子供の頃から集中することが大切だと言われ続けてきたと思います。 


 

しかし集中が大切であると同時に、分散もまた大切なのです。 


 

無知は現状にとどまりますが、間違った知識は悪い方向に導かれてしまいます。 

 


どちらも商売としては最悪ですが、やはり間違った知識は危険です。 

 


もちろん正解などありはしませんが、明らかな間違いは避けた方が良いに決まっています。 

 


そしてこの間違った知識を自覚せずに、自分の中で熟成してしまうと、簡単には変えられなくなります。 

 


特に主観や感情の認知が強い方は、論理が見えなくなるため、偏りのない知識に戻すことが難しくなるのです。 

 


過ちては改むるに憚ること勿れ』 

 


"あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ"と孔子は言っています。 

 


しかしそれが難しいからこそ、そのように言われているのでしょう。 

 


ならば最初から、クロスチェックやファクトチェック、ロジカルチェックをしながら学ぶ習慣を 身に付けることが大切だと思います。 

 


近年ネットから情報を取得する方が増えています。 

 


しかしこのネット情報は玉石混交というのが実情です。(インフォデミック) 

 


先日ユーチューブが新型コロナ含む全ての反ワクチンコンテンツを禁止というニュースが流れま した。 

 


もちろん、複数の研究で明らかとされている科学的根拠に反したデマを流しているものだけが禁じられたということであり、言論の自由を否定するものではありません。 

 


つまり、疑問を呈するような『意見』や『議論』まで禁じたということではないのです。 

 


アメリカではワクチンに対するデマが横行して接種率が上がらず、感染者数が増加するという問題が背景にあります。 (フィルターバブル) 

 


誰でもが自由に情報を発信できる時代だからこそ、意図することなく根拠無い情報が混じることになります。 

 


新聞やTVの情報がすべて正しいわけではありませんが、身元が明確であれば、後に間違いが分かればそれを問うことができます。 


 

また、実名であれば後に発信者の評価にも関わるため、むやみに根拠のない発信はできません。 

 


しかし匿名という条件下では責任も無いため、好き勝手に発信できてしまいます。 

 


また実名であっても自分の利益誘導のためにデマやフェイクを使われる方もいらっしゃいます。 

 


そうなると、その情報は根拠があるのか、又は根拠が無いのか、それを見極める能力が大切にな ります。 

 


公的機関からの情報や科学的根拠のある論文など、複数の情報源からの情報を見比べて比較検討することを心がけることです。 

 


人には防衛本能があるため、ネガティブな情報に反応するのは普通のことです。 

 


一度ネガティブな情報をクリックしてしまうと、この人はネガティブな情報に興味がある人だと認識されてしまい、さらにネガティブな情報ばかりが集まるようになります。 

 


すると自分の見ている情報の質量がネガティブに偏ってしまうため、自分の判断が正しいという 誤解が生まれたりします。(エコーチェンバー現象) 

 


そんなことにならないように、偏ることなく、否定と肯定の両方からファクトチェックをするよ うに心がけましょう。 

 


人の気質は様々です。 完璧気質や神経質気質などの方で、白黒思考になりやすいという自覚があれば、なおさら気をつけていただければと思います。 

 


『それは100%正しいのか』 

 


『それは100%安全なのか』 

 


という問いをしてしまうと、思考が否定的になり、行動できなくなってしまいます。 

 

商売において空気がよどむ原因は、この失敗したくない、という囚われから起こります。 


 

誰しも失敗したくないのは当然ですが、100%成功するやり方などありません。 

 


ならば動かない方が安全という思考になるのも心情的には分かります。 

 


しかし攻めがないと空気がよどむのです。 

 


お客様はそれ(守る姿勢)を敏感にキャッチしてしまいます。 

 


それを言葉にすれば、お客様は店や企業が『昨日を守ろうとする』姿勢と、『明日を創ろう』と する姿勢の違いを感じ取ってしまうということです。 

 


守ることが問題だというわけではありません。 

 


利益を出すために経費を削れば良いという短絡的な考え方に問題があるのです。 

 


提供する価値を高め、生産性を上げる努力をせずに、お客様に対するサービスレベルを下げるこ とで安易に昨日を守ろうとする姿勢が問題だということです。

 


 

 

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