目先の利益欲しさにお客様を失うことは得なのか?
妻が裸ではかわいそうだからと洋服を着せました。
不思議なことに、このスクイーズベイビー用の洋服はまだ販売されていないようなのです。ということでこの洋服は妻の手作りなんですが、ベースは100円ショップで買ったものだそうです。不思議なものが流行るものですね。
通訳の水原 一平さんが、ギャンブル依存症で解雇になったというニュース。
あらためてギャンブル依存症は怖いという話のようですが、
今回起きた一つの事象でギャンブル全体を定義するのは、少し短絡すぎるような気がします。
ブックメーカーに人を依存させる力があるならば、すでに何千万人という人が依存症になっていることでしょう。
『ギャンブル依存症』という言葉はインパクトがあるため、マスコミが好んで使用していますが、世界保健機関(WHO)ではギャンブリング障害(gaming disorder)という名称です。
昔は『精神分裂病』という言葉もありました。
なんだか怖そうな病気、と感じませんか?
病名というのは単なる記号にすぎませんが、よく知らない人に対しては恐怖や誤解を与えてしまいます。
それによって治療に向き合わなかったり、治療を避けたり、時には差別が引き起こされたりします。
そのようなことが起きないように、現在では『精神分裂病』という名称は使われなくなり、『統合失調症』という名称に変更されました。
現在では世界保健機関(WHO)の国際疾病分類第11版(ICD-11)で、『ギャンブル依存症』という名称は使われていません。
誰でもなる可能性がある、という言葉に間違いはありませんが、それは誰でもが起業家として成功できる可能性と大差ありません。
生きづらさを抱えている人や、ストレスに弱い体質の人や、非常に強いストレスに晒され続けている人など、背景的な問題の影響が強いことは分かっています。
もし、ギャンブル自体に人を依存させる力があれば、一度でも手を出してしまえば全員が依存症になるはずです。
しかし、競馬を楽しむ方、パチンコを楽しむ方の、全員が依存症になったりしていません。
宝くじだって同じです。
ただし、背景的な問題を抱えた方がこれらのギャンブルや遊技に、逃避行動や情動発散として『のめり込む』可能性は高いといえます。
また、背景的な問題を抱えた方々ほど、生きづらさからの逃避と回復として、強い刺激を求める傾向があることを考えれば、そのリスクを避けることはできないといえるのです。
確率は低いとしても起こることは事実であるため、それらのサービスを提供する企業は社会的責任を負わなければならなりません。(レスポンシブル・ゲーミング:責任あるゲーミング)
異物混入の後だけに、店の前はメチャクチャに人が並んでいました。でもやっぱり美味しいですね。
目先の利益欲しさにお客様から嫌われることを忘れようとする。
『利益がなければ継続できないのだから、仕方がないんだ』
合理的な考え方のように聞こえるでしょうか。
目先の利益欲しさに、自分の行動を肯定したい気持ちも分かります。
それ自体は自然なことかもしれません。
しかし問題は、お客様が犠牲になることです。
答えは簡単です。
お客様を犠牲にして利益を得ることではなく、
お客様が喜んでくだされた結果として利益をいただける考え方が大切です。
というよりも、お客様を犠牲にして利益を出すことなど可能なのでしょうか。
一瞬なら可能です。
でもそれはお客様を騙すことになります。
騙されたお客様が、継続利用してくださるでしょうか。
なので、お客様に喜んでもらえた代価として利益があると考える方が理解しやすいですね。
しかし簡単ではありません。
それは、同じ感動を繰り返せないことです。
だから次から次へと、どうすればお客様に喜んでいただけるかの挑戦となります。
もちろん、これはサービスの押し付けではありません。
現状に満足することなく、さらなる高みを目指すという自分との闘いという意味です。
また、普通や当たり前の次元を超えたサービスを、ごく普通に提供するという姿勢です。
成功していれば、現状うまくいっていれば、人は変わりたくありません。
それが安全だからです。
変わって安定を失うなど、考えただけでも恐ろしい結果だといえます。
だから成功した人ほど変化を嫌うのです。
まだ成功を手に入れてない場合は、失くすものが少なく、得るものの方が多く、素直にチャレンジできるでしょう。
成功自体、美化されやすいものです。
環境への偶然の適合が、着眼点やアイデアによるものに平気で置き変わります。
だから成功の同一再現性などあり得ません。
にもかかわらず、成功体験談は人気があります。
成功した人が次に成功できる確率は限りなく低くなります。
であれば変わろうとしない、チャレンジしないことが安全です。
チャレンジしなければ、失敗しなければ、『私は成功できる』という自信を失わずにすむのです。
先日こんな質問をされました。
『どうして過去の成功手法に依存しないで、毎回新しい手法を展開できるのですか?』
実のところ毎回全編新しいわけではありません。
これまで展開してきた手法から得られた本質があり、それは利用しています。
それが毎回新しく見えるのは、置かれた環境が毎回違うため、その立地ならではのリソースを活用するので、自然とオリジナルな展開に見えてしまうようです。
ちょっとだけうがった表現をすれば、やはり新しくは見せようとしています。
その方がインパクトがあり、効率が良いからです。
過去の成功手法を環境の違う場所で使うなど愚かなことだといえます。
根底にある本質を学ぶことには意味があります。
表層にあるやり方を真似することに強い執着を見せる方がいますが、そこには大した意味はありません。
それよりも、環境による好調不調に関わらず自分の力が発揮できる基礎力を身につけることが大切です。
『右へならへ』が好まれるのは、他社に遅れたくないからであり、
横並びが好きだからというより、新しいことをして失敗したくないからです。
これは人口ボーナス期であればいいでしょう。
しかし今は人口オーナス期です。
簡単に同質化の波に沈んでしまいます。
変化の激しい時代には、上手に真似る技術ではなく、他には無い価値を創り出す能力が求められるのです。
必死に真似をして、お客様を騙して、目先の利益を得ても、あなたの未来は決して明るくはありません。
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