◆白血病からの社会復帰44~血が止まらないかもしれない | 幸せな就職転職・働く人生(キャリア)~大阪のキャリアコンサルタント木村典子

幸せな就職転職・働く人生(キャリア)~大阪のキャリアコンサルタント木村典子

就転職・仕事の悩み解決7000人以上、キャリア関連セミナー・研修の実績2000件以上。指導者レベルの国家資格1級キャリアコンサルティング技能士も所持し、5雇用形態と20職種・白血病克服のキャリアコンサルタント木村典子が、「幸せキャリア」のヒントを綴ります

幸せな就職~キャリアコンサ ルタント木村典子です♪

※「白血病からの社会復帰」シリーズが初めての方は、コチラ の「シリーズ連載への想い」を先にお読みくださいひらめき電球

*************
前回(第43話) の続きです。

「発病前のキャリア~発病~闘病~そして社会復帰」と順に、キャリアコンサルタント目線も添えてお伝えしています。

※なぜ闘病からお伝えしているかは、こちらへ
※これまでのお話の詳細は、目次1(第1~26話) 目次2(第27話~)

***********
(これまでのあらすじ)
※ずっとお読みの方は、スクロールで(今日のお話)へどうぞ♪

2001年9月11日、

急性骨髄性白血病で緊急入院(第4話)

その夜、アメリカ同時多発テロ勃発。入院していた病院でも、その影響でもう一つのドラマ(第13話) が発生していたと知ったのは、随分経ってからでした

入院早々から、ひと山(第10話) ふた山(第12話) 、次から次へと「命の危機」が訪れました。

そして、そんな中、「何の為に、生きようとがんばるのか」(第16話) 、「働く意味」(第17話) に気づくことになりす。

骨髄移植のドナーになるために一致する必要のあるHLA(白血球の型)は、妹とも弟とも一致せず(第19話) でしたが、

幸い、その後の無菌室の中での抗がん剤治療(第23話) は、順調に進みました。

そして、2002年1月、無菌室の中の私に、「骨髄バンクのドナーさんが見つかっ た!」と言う知らせ(第26話) が。

しかしながら、
当時、病状がよかった私は、ハイリスクハイリターンの移植(第27話) に踏み切るかどうか、、、悩みに悩みました(第28話)

2001年1月下旬、入院以来5か月ぶりの二泊三日の外泊で、ようやく冷静さを取り戻し(第32話)「数字マジック」に 気づき(第33話)移植を決意(第37話) ビックリマーク

したはずでしたが、また移植へ向けてのリ スクが、目の前に提示されました(第38話)

「右足に潜むリスク」。
検査を重ねても、原因は不明のまま(第39話) 。移植に向けて、右足を手術するのかしないのか、、、考えは、再び堂々めぐりでした。

「いっそ移植を止めれば、右足の手術を悩まなくていい・・・」とまで考え始め、振り出しに(第40話)

やがて、、、
自分の判断基準(第41話) に、再び立ち戻ることができ、移植に向けて、右足の手術を決意。

残すは、右足手術のために、移植日の延期を、ドナーさんが了承してくれるかどうか・・・(第42話)

骨髄バンク経由でのドナーさんからの返事は、二つ返事で「OK!」。ドナーさんの無償の愛に、真に腹をくくれた私でした。(第43話)

***********
(今日のお話)

2002年3月。
右足の手術を決意した私は、手術をしてもらう整形外科の医師と話をすることになりました。血液内科の主治医と共に。

右足の手術に際して、私の主治医になった整形外科の30歳前後の若い医師が、私にこう尋ねたことを、8年経った今も覚えています。

「輸血したことはありますかはてなマーク

あまりに急性骨髄性白血病のことを理解していない質問に、唖然としてしまい、一瞬、答えられませんでした。

血液内科の主治医の慌てた顔、、、。

つい無愛想に、「数えきれない位あります。ほぼ毎日輸血してますから。」と答えた私でした。

白血病は、やはり特殊な病であること、専門医でなければ、たとえ医師であっても、白血病の実情を知らないことを、思い知った瞬間でした。

・・・・・・・・・・・

その頃の私は、2001年9月の入院以来、繰り返された抗がん剤治療で、白血病は寛解状態(見た目上、悪い細胞がない状態)を維持していました。

が、造血機能(血液をつくる機能)が、抗がん剤の影響で低下していたので、血液の状態は正常とは言えませんでした。

白血病患者としては良い状態ながらも、右足の手術をするに当たり、私の血液の状態はリスキーな状態でした。

止血作用を持つ「血小板」の数が、異常に少なかったのです。

切開手術をして、血がなかなか止まらないかもしれない・・・・

通常の手術以上に、ハイリスク患者であることを、私も、そして整形外科医も、認識せざるを得ませんでした。


でも、もう怖くはありませんでした。

繰り返し、悩みに悩んだ時間(第33話) (第40話) は、ムダではなかったのですベル

・・・・・・・・・・・・・

悩む時間は、ムダじゃない。
悩んだっていいのです。

逃げずに、目をそむけずに、
自分の人生の選択をするために、必要な時間なら・・・・
キラキラ


こちらへ つづく・・・

**********
【シリーズ目次】

◆白血病から の社会復帰【目次1】 発病前のキャリア~緊急入院~無菌室での闘病

◆白血病から の社会復帰【目次2】移植するのかしないのか~

【幸せな就職のための具体的スキル記事】
◆就活/転職FAQシリーズ(目次)

【働くを楽しむための記事】
■どんな仕事も楽しめる♪目次集【1~67話、番外編1~54】

*********
最新の記事一覧へ

 

ハッピーに働いて、ハッピーに生きる。


幸せな就職~キャリアカウンセラー木村典子(のり)


  読者になる

※症状などは私の場合の経験談で、白血病の症状を説明しているものではありません。また白血病に関する内容も、元患者の私 の理解の範囲で、正確なものではありません。病に関しては、専門医にご相談くださいませ。