※「白血病からの社会復帰」シリーズが初めての方は、コチラ の「シリーズ連載への想い」を先にお読みください
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前回(第27話) の続きです。
「発病前のキャリア~発病~闘病~そして社会復帰」と順に、キャリアコンサルタント目線も添えてお伝えしています。
(※なぜ闘病からお伝えしているかは、こちらへ )
(※シリーズ目次は、コチラへ )
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(これまでのあらすじ)
※ずっとお読みの方はスクロールで(今日のお話)へどうぞ♪
急性骨髄性白血病が発覚し、緊急入院したのは、2001年9月11日。(第4話) ~(第7話)
いきなり波乱が起こった入院直後でしたが、その後は、順調に抗がん剤治療が進みました。(第10話) ~(第20話)
閉ざされた無菌室の中で。抗がん剤の副作用で、スキンヘッドになりながら。(第15話)
でも、支えてくれた人の存在で、「生きよう!」と・・・。(第16話)
妹も弟も、骨髄移植ドナーになるために一致する必要があるHLA(白血球の型)は一致せず。(第19話)
登録していた骨髄バンクで、ドナーが見つかったのは、入院5ヶ月目の2002年1月。(第26話)
しかしながら、骨髄移植は、ハイリスク・ハイリターンの治療。移植に踏み切るのか否か、、、。(第27話)
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(今日のお話)
「移植をしたことによって、命を失うこともあります。一生、入院生活 になることもあります。今、とても状態がいいので、このまま再発せずに行けるかもしれません。」
主治医のその言葉に、私はこう尋ねました。
「移植した場合 と しなかった場合の生存率は、何%ですか」
主治医の答えは、こうでした。
「移植せずに、このまま化学療法(抗がん剤治療)だけにしたとして、40%位かな。移植したとして、60%位かな。」
この生存率の数字に、惑わされました。迷いました。悩みました。
(単純に、数字だけ見れば、移植した方が高い。)
(でも、骨髄移植に踏み切った場合、それが原因で命を失う危険性がある。寿命を自ら縮めてしまうかもしれない・・・。)
(もし、3年間元気に生きられるなら、その3年間にやりたい事をやってしまおうか、、、。でも、移植してもしなくても、3年間生きられる保証がある選択肢は、ない。)
考えれば考えるほど、混乱するばかりでした。
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人生は、意思決定の連続。
たとえ、命がかかった選択でも、自分で決めるしかないのです。
しかし、決めるのは自分でも、
考える過程で「人の支え」が、どれだけ力になることか、、、。
この後、身を持って経験することになりました。
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今の私の仕事、キャリアコンサルタント(キャリアカウンセラー)は、働く側面からの人生の意思決定のお手伝い。
この時の経験が、どこかで息づいている気がします・・・
こちらへ つづく・・・
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◆「数字に惑わさ れない生き方」~コードブルー2に蘇る
※症状などは私の場合の経験談で、白血病の症状を説明しているものではありません。また白血病に関する内容も、元患者の私 の理解の範囲で、正確なものではありません。病に関しては、専門医にご相談くださいませ。
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【シリーズ目次】
◆目次~白血 病からの社会復帰
【幸せな就職のための具体的スキル記事】
◆就活/転職FAQシリーズ(目次)
【働くを楽しむための記事】
■どんな仕事 も楽 しめる♪目次集【1~67話、番外編1~54】
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