◆白血病からの社会復帰27~命のハイリスク・ハイリターン | 幸せな就職転職・働く人生(キャリア)~大阪のキャリアコンサルタント木村典子

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就転職・仕事の悩み解決7000人以上、キャリア関連セミナー・研修の実績2000件以上。指導者レベルの国家資格1級キャリアコンサルティング技能士も所持し、5雇用形態と20職種・白血病克服のキャリアコンサルタント木村典子が、「幸せキャリア」のヒントを綴ります

幸せな就職~キャリアコンサルタント木村典子です♪

※「白血病からの社会復帰」シリーズが初めての方は、コチラ の「シリーズ連載への想い」を先にお読みくださいひらめき電球

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前回(第26話) の続きです。

「発病前のキャリア~発病~闘病~そして社会復帰」と順に、キャリアコンサルタント目線も添えてお伝えしています。

(※シリーズ目次は、コチラへ

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(これまでのあらすじ)
※ずっとお読みの方はスクロールで(今日のお話)へどうぞ♪

36歳の秋、2001年9月11日。急性骨髄性白血病で緊急入院(第4話)(第7話) 。アメリカ同時多発テロの日です。

そこから、まるでドラマのような本当の出来事が、次々に私に起こりました(第10話)(第20話)

「何のために闘うのか」(第16話) 、「働く意味」は何のか(第17話) 、「許す」とはどう言うことなのか(第21話) 、、、etc. 

さまざまな大切なことに気づかせてもらいながら・・・。

そして、無菌室から一歩も出られない抗がん剤治療の日々(第23話)(第25話)

2001年から2002年の年越しは、無菌室の中で迎えることになったのです。

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(今日のお話)

”骨髄移植”の為に一致する必要がある、HLA(白血球の型)

非血縁者(血のつながりがない他人)と一致する確率は、数百~数万分の一。そして、兄弟姉妹は、四分の一の確率。

しかし、私は、妹とも弟とも一致はしませんでした。

幸いにして、私は約20名、ほぼ一致している骨髄バンク登録者さんが見つかりました。

さらに詳しい一致度を調べる検査が必要になり、ありがたいことに、多くの方々が検査に応じてくださったようでした。

当時、ドナー候補さんの検査費は全額患者負担。二十数万円かかったと記憶しています。

無菌室から出られなかった私は、緊急入院時に母親に預けた私の銀行預金から支払ってもらいました。

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そして、
2002年1月。

主治医が、私の元へ訪れました。

「一致するドナーさんが見つかりました。移植しますか?どうしますか?」

えっ!?ドナーが見つかったんだから、移植するに決まってるんじゃないの????

そう思われませんでしたか!?

実は、骨髄移植は、まさにハイリスク・ハイリターンの治療法

上手く行けば、完治が狙えます。

しかしながら、移植したことによって、命を失う危険性をはらんでいるのです
注意

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ひらめき電球骨髄移植は、簡単に言うと「血液工場の総入れ替え」です。

ここで、簡単に、私が闘病した頃の「骨髄移植」について、お話しますね。

まず、前処置として、
致死量の大量の抗がん剤 と 全身放射線照射で、自分で血液を造れなくします。

出来損ないの白血球(白血病細胞)を大量生産する工場を、ぶっ潰す訳です。

そして、その後、
ドナーさんから頂いた造血幹細胞(骨髄液)を、点滴のようにして自分の血管に入れて、

それが骨髄に生着して、正常な血液を造り出してくれるのを待ちます。



ぶっ潰してから、造り始めてくれるまでの間、白血球=0(ゼロ)状態になり、普段なら何ともない細菌やウイルスでも、死に至ってしまう状態が10日間程度は続くのです注意

そして、ドナーさん由来の血液が造られ始めると、今度は、拒絶反応のようなGVHDとの新たな闘いがやって来ます。

GVHDと言うのは、
ドナーさん由来の白血球が、自分自身の体を異物とみなして、攻撃してくることを言うそうです。

そのため、もろもろの予測の付かない不調が体に起こり、ひどい場合は死に至ることもあるとのことでした。注意

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さて、、、

ドナーさんが見つかった時、私は、抗がん剤治療が順調に進んでいて、とてもいい状態でした。

主治医は言いました。

移植をしたことによって、命を失うこともあります。一生、入院生活になることもあります。今、とても状態がいいので、このまま再発せずに行けるかもしれません。」

「もしかしたら、移植が"余計なこと”になるかもしれません。」

「しかし、もしも再発した時に、また骨髄バンクでドナーさんが見つかる保証はありません。

「あなたの場合、この事 があるので、再発した時に、再び抗がん剤で、寛解(見た目上、白血病細胞が無くなる状態)に持ち込めないかもしれません。」


そこで、
私は、主治医に尋ねました。

「移植した場合 と しなかった場合の生存率は、何%ですかはてなマーク

すると・・・

こちらへ つづく・・・

※症状などは私の場合の経験談で、白血病の症状を説明しているものではありません。また白血病に関する内容も、元患者の私 の理解の範囲で、正確なものではありません。病に関しては、専門医にご相談くださいませ。

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【シリーズ目次】

◆目次~白血病からの社会復帰

【幸せな就職のための具体的スキル記事】
◆就活/転職FAQシリーズ(目次)

【働くを楽しむための記事】
■どんな仕事 も楽 しめる♪目次集【1~67話、番外編1~54】

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幸せな就職~キャリアカウンセラー木村典子(のり)


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