◆白血病からの社会復帰41~判断基準 | 幸せな就職転職・働く人生(キャリア)~大阪のキャリアコンサルタント木村典子

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就転職・仕事の悩み解決7000人以上、キャリア関連セミナー・研修の実績2000件以上。指導者レベルの国家資格1級キャリアコンサルティング技能士も所持し、5雇用形態と20職種・白血病克服のキャリアコンサルタント木村典子が、「幸せキャリア」のヒントを綴ります

幸せな就職~キャリアコンサ ルタント木村典子です♪

※「白血病からの社会復帰」シリーズが初めての方は、コチラ の「シリーズ連載への想い」を先にお読みくださいひらめき電球

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前回(第40話) の続きです。

「発病前のキャリア~発病~闘病~そして社会復帰」と順に、キャリアコンサルタント目線も添えてお伝えしています。

※なぜ闘病からお伝えしているかは、こちらへ
※これまでのお話は、シリーズ目次へ

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(これまでのあらすじ)
※ずっとお読みの方は、スクロールで(今日のお話)へどうぞ♪

2001年9月11日。
急性骨髄性白血病で緊急入院(第4話) 、その夜、アメリカで同時多発テロが勃発しました(第13話)

入院直後から、ひと山も(第10話) ふた山も(第12話) 「命の危機」が訪れました。

しかし、その吹き荒れた”嵐”のお陰で、「何の為に、生きようとがんばるのか」(第16話) 、「働く意味」(第17話) 、大切な気づきを得ることになります。


その後、幸い、無菌室の中での抗がん剤治療(第23話) は、順調に進みました。

そして、2002年1月、無菌室の中の私に、「骨髄バンクのドナーさんが見つかった!」と言う知らせ(第26話)

その時、病状がよかった私は、ハイリスクハイリターンの移植(第27話) に踏み切るべきかどうか、、、悩みに悩み抜くことになります(第28話)

2001年1月下旬、入院以来5か月ぶりの二泊三日の外泊で、冷静さを取り戻し(第32話)「数字マジック」から抜け出して(第33話) 、移植を決意(第37話)

が!2002年2月下旬、また移植へ向けてのリスクが、目の前に提示されたのです(第38話)

右足に潜むリスク。検査を重ねても、原因は不明のまま(第39話)

移植に向けて、右足を手術するのかしないのか。考えは、堂々めぐり。

「いっそ移植を止めれば、右足の手術を悩まなくていい・・・」 

そんな事まで考え始め、振り出しに戻った私でした(第40話)

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(今日のお話)

2002年2月下旬。緊急入院から半年。

一旦は、「正解は一つじゃない」(第37話) と、自分の判断基準を見出した私でしたが、再び、現れた大きなリスクに、自分の判断基準を見失ってしまっていました(第40話)

基準を見失った状態で、いくら考えても堂々巡りだったのです。

その時、整理されない私の頭の中にあったのは、

「足の手術をせずに、移植に踏み切ったら、それが原因で命を失うかもしれない。」

「足の手術をしたら、普通に歩けなくなるかもしれない。」

「足の手術をするために、移植日を延期したくても、ドナーさんが承諾してくれないかもしれない。」

「移植しないと決めたら、足の手術をする必要はなくなる。いっそ、移植を止めようか・・・」


リスクばかりが目について、グルグル、グルグル回り続けていました。

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今、改めて、整理してみると、
2002年2月下旬、私にあった選択肢は3つ。

ひらめき電球右足の手術をする。移植できるかどうかは、ドナーさんの返事次第。

○ 移植の際のリスクを減らせる。

× 普通に歩けなくなるかもしれない。

× 移植日の延期に、ドナーさんがOKしてくれないかもしれない。


ひらめき電球右足の手術をせず、骨髄移植する。

○ 上手く行けば、健康体の完治が狙える。

× 右足の感染が原因で、移植の際に命を失うかもしれない。


ひらめき電球右足の手術をせず、移植しない。

○ 生きていれば、QOL(生活・人生の質)の高い人生が送れる。

× 生存率は、「移植あり」より低くなる。

× 再発した時に、再びドナーさんが見つかる保証はない。

× 再発した時に、通常使う抗がん剤が使えない私(第12話) は、打つ手が全くないかもしれない。


確かに、どれか一つの選択肢だけが、ずば抜けてメリットが大きい訳ではありません。

だからこそ、自分自身の価値観・判断基準を明確にする必要があったんですね。

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やがて、私は、再び、自分の判断基準に立ち戻り、

「すればよかった、、、と言う後悔は、しなきゃよかった、、、と言う後悔よりも、私 にとっては辛いビックリマーク右足を手術しようビックリマーク

右足の手術を決意しました。

そして、ドナーさんへの移植日の延期を、主治医から骨髄バンク経由で打診してもらったのです。

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就職活動・転職・再就職活動の際に、「自己分析」と言う言葉を耳にすると思います。

「職業の選択」は、「生き方の選択」と大きく関わって来ます。

その「大切な選択」をするに当たり、自分の価値観・判断基準を整理して、明確にする事は、とても重要なことなのです。

そのサポートも、キャリアコンサルタント(キャリアカウンセラー)としての私の大切な役割の一つです。

幸せな就職をして、楽しみながら役割を果たして生きる人が、一人でも増えますようにと、願いながら・・・ラブラブ

こちらへ つづく・・・

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◆正解は一つじゃない~幸せな就職も、人生も

◆「選ぶ」、 「捨てる」、「納得する」

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【シリーズ目次】

◆目次~白血病からの社会復帰

【幸せな就職のための具体的スキル記事】
◆就活/転職FAQシリーズ(目次)

【働くを楽しむための記事】
■どんな仕事 も楽しめる♪目次集【1~67話、番外編1~54】

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幸せな就職~キャリアカウンセラー木村典子(のり)


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※症状などは私の場合の経験談で、白血病の症状を説明しているものではありません。また白血病に関する内容も、元患者の私 の理解の範囲で、正確なものではありません。病に関しては、専門医にご相談くださいませ。