◆白血病からの社会復帰39~命か、QOL(クオリティー・オブ・ライフ、人生の質)か | 幸せな就職転職・働く人生(キャリア)~大阪のキャリアコンサルタント木村典子

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就転職・仕事の悩み解決7000人以上、キャリア関連セミナー・研修の実績2000件以上。指導者レベルの国家資格1級キャリアコンサルティング技能士も所持し、5雇用形態と20職種・白血病克服のキャリアコンサルタント木村典子が、「幸せキャリア」のヒントを綴ります

幸せな就職~キャリアコンサルタント木村典子です♪

※「白血病からの社会復帰」シリーズが初めての方は、コチラ の「シリーズ連載への想い」を先にお読みくださいひらめき電球

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前回(第38話) の続きです。

「発病前のキャリア~発病~闘病~そして社会復帰」と順に、キャリアコンサルタント目線も添えてお伝えしています。

※なぜ闘病からお伝えしているかは、こちらへ
※これまでのお話は、シリーズ目次へ

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(これまでのあらすじ)
※ずっとお読みの方は、スクロールで(今日のお話)へどうぞ♪

急性骨髄性白血病で緊急入院(第4話) したのは、2001年9月11日。アメリカで同時多発テロの日です。

その後、ひと山も(第10話) ふた山も(第12話) ピンチ状態はあったものの、幸い、無菌室の中での抗がん剤治療(第23話) は、順調に進みました。

そして、2002年1月、見つかった骨髄バンクのドナーさん(第26話)

病状がよかった私は、ハイリスクハイリターンの移植(第27話) に踏み切るべきかどうか、、、悩みに悩んで(第28話)

その時、入院以来5か月ぶりの二泊三日の外泊。

”自由”の力(第32話) で冷静さを取り戻し、「数字マジック」から抜け出し(第33話) 、移植を決意(第37話) 。しかし、また波乱が・・・。

2002年2月下旬、骨髄移植するに当たって、私の体の中にある「大きなリスク」が、主治医から言い渡されたのです。

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(今日のお話)

「移植に踏み切るも、踏み切らないも、正解は一つじゃない 。自分が”納得して選んだ”答えが、正解。」

「生存率」と言う数字マジック(第34話) に 翻弄され、ハイリスク・ハイリターンの移植に踏み切るべきかどうか、悩みに悩んだ末(第28話)

冷静さを取り戻し、移植を決意(第33話)

しかしながら、そんな私の決断を、また揺るがせる壁が、現れたのです(第38話)

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2001年9月~2002年2月、抗がん剤を繰り返し投与して、白血球数が下がる度に、腫れあがった右足

繰り返された、半年の抗がん剤治療の間に、効き目がある抗生剤が見つかっていたものの、移植の時にも、その抗生剤が効く保証は、ありませんでした。

2001年9月の緊急入院から半年後の、2002年2月下旬。主治医は、私にこう言いました。

「右足が腫れる原因は、何かの感染だと考えられます。移植の時にも、同じ抗生剤が効くとは限りません。その感染が原因で、命を落とすことになるかもしれません。

その時、幸い病状が良かった私は、すぐに次の抗がん剤を投与する必要がなかったので、右足の詳しい検査が始まりました。

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とてもとても細かく区切って、CTを撮って、、、、

何も見つからない。


MRIで、検査して、、、

やはり、何も見つからない・・・。


主治医は、再び、私にこう言いました。

「検査しても、何も見つかりませんでしたが、このまま移植に踏み切るのは危険です。整形外科と相談して、手術した方がいいと思います。」

「ただし、手術しても、やはり何も見つからないかもしれません。手術したことによって、普通に歩けなくなることもあるかもしれません。

「また、手術する場合、移植日を延期してもらう必要も出てきます。一旦、受諾してくださったドナーさんですが、延期に承諾してくれるとは限りません。

「どうしますか?」

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一旦は正解は一つじゃなく 自分自身が「納得」して、「自己責任」を持って「選ぶ」ことが大事と悟った私でしたが、

この時、再び、”悩みの渦”の中へ 舞い戻る事になります。

欲が出たんですね。

「ただ命があればいい訳じゃない。QOL(Quality of Life、生活・人生の質)も大事!」と。

そして、、、

「足の手術をせずに、ハイリスク覚悟で移植に踏み切るの?」

「もし、手術すると決めて、移植日の延期を申し出たら、ドナーさんがいなくなるかもしれない・・・。」

「もしも、ドナーさんが延期を承諾してくれたとして、足の手術をして、移植が上手く行っても、その後、普通に歩けない生活になってもいいの?」


ここでお話した「マズローの欲求段階説」 の、”上位の欲求と 基本となる”生命維持の欲求”の闘いが、私の中で始まりました。

グルグル、グルグルと・・・・

こちらへ つづく・・・

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【シリーズ目次】

◆目次~白血病からの社会復帰

【幸せな就職のための具体的スキル記事】
◆就活/転職FAQシリーズ(目次)

【働くを楽しむための記事】
■どんな仕事も楽しめる♪目次集【1~67話、番外編1~54】

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※症状などは私の場合の経験談で、白血病の症状を説明しているものではありません。また白血病に関する内容も、元患者の私の理解の範囲で、正確なものではありません。病に関しては、専門医にご相談くださいませ。